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私のこと

今回は私の自己紹介をしたいと思います

 〜大学卒業まで〜

私は広島で生まれ、大学の建築学科を卒業し、某ハウスメーカーに就職しました。
就職した時は正直、建築についてそれほど関心があったわけではありません。
実家は家具工場を営んでおり、親の後を継ぐことについては考えていなかった、というか、親がやってきたように、自分も何か自分がやりたいことに挑戦してみたいという気持ちがありました。
反発心かもしれません。
どうせやるなら、親より大きなことをやってみたい、大きなものを作ってみたい。
「家具」より大きいもの →「建築」でした。
今思えばなんと安直な考え。。。
そんな考えで建築学科に進みましたが、安直な考えだったため、建築の勉強より、入ったダイビングサークルでダイビングに没頭する4年間でした。
就職を考えないといけない時期が来た時、就職氷河期だったこともあり、就職できればどこでも良いと思い、初任給が高い順に多くの会社に応募しました。
運よく某ハウスメーカーに就職することができました。

 〜某ハウスメーカーにて〜

某ハウスメーカーに就職することができ、山口県に配属になりました。
そこで出会った先輩方が素晴らしい方々ばかりでした。
設計をしたい気持ちはありましたが、任された業務は積算業務でした。
毎日数件の積算をひたすら行いました。
単調な業務を行う日々の中、先輩方に設計のいろいろなことを教えてもらいました。
また先輩方の作る住宅にたくさんの刺激をもらっていました。
積算業務をしながら、自分だったらこんな設計をしたい、こんなデザインをしてみたい、そんな妄想をしながら、時には先輩の図面をトレースして真似をする勉強をしていました。
積算業務から設計業務に異動になった時、今まで妄想していたように上手く設計できない自分がいました。でも楽しくて、毎日24時頃まで仕事をしていました。
そんな中、幾つも年が上の先輩方も同じ時間まで、設計の仕事をしていました。
遅くまで仕事をするのはしんどいけど、先輩方と一緒に、悩みながら、辛そうに、でも、どこか楽しそうに遅くまで仕事をしていたような気がします。
そして一級建築士の取得をすることができ、設計の仕事が楽しく感じ始めた頃、何軒目かで担当として作った住宅のお客様に、引き渡し時にとても喜んでいただけた機会があり、そのお客様の表情を見た時に、なんていい仕事だ、この仕事をもっと頑張っていきたいと思うようになりました。

 〜沖縄へ〜

設計が楽しいと思い始めた頃、ダイビングで訪れた沖縄で、沖縄の多様で自由な建築群を見て、この地で設計をしてみたいと思うようになり、その時沖縄で見て感銘を受けた住宅を設計していた沖縄の設計事務所へ就職の応募をし、採用が決まり、移住することに決めました。
将来独立することを目標に沖縄の設計事務所で働きはじめました。
当初は3年頑張り、3年後の独立を目標にしましたが、3年経った頃、自分の実力が全然追いついていないこと、そして県外出身の私が沖縄で独立し、仕事をしていけるだけの土壌作りができていないことに気づきました。
また、その頃になると、設計の楽しさと難しさを知る日々が続くのと同時に、今いる設計事務所で私ができることを最大限に頑張って行くことが、自分にとっては必要で、会社にとっても大事なことだと思うようになり、目の前の仕事、与えられた仕事に対し、精一杯頑張る日々が続きました。
そして10年が経った頃、自分の人生の次のステップにチャレンジすることを決めました。

 〜独立〜

独立は私の人生における大きな決断でした。
不安がいっぱいでした。
しかしやるしかない、頑張るしかないと思い続け、最初の作品で沖縄県内の建築コンペにおいて賞をいただくことができました。
それが多少の自信となり、仕事の依頼も来るようになり、私一人ではお客様の希望に沿った仕事ができないと思い、スタッフを募集しました。
ありがたいことにスタッフもきてくれました。
この時も、設計という仕事が楽しく感じはじめた当時と同じく、ひたすらお客様の期待に応えたいという気持ちで目の前の仕事に向き合っていました。
一軒、また一軒と、仕事を重ねていくたびに、相談も増えていき、スタッフも増えていきました。
3年経った頃、なんとかやっていけるかなと思いはじめました。
しかしあらゆる不安も尽きることもありませんでした。

 〜独立して10年目〜

そして現在、独立して10年目を迎えることができています。
節目と感じることもありますが、まだまだだ10年、これからもっとやっていく自分に課せられた責務はあると思う日々です。
今までの経験を踏まえ、これからの自分と会社のことやスタッフのこと、沖縄の建築のこと、そしてお客様のことを、もっともっと考えていかないといけないと思っています。
そのためには、設計を楽しいと思いはじめた頃と同じ気持ちで、楽しく設計をしていくこと、同時にその時よりもっと上手い設計ができるように、ひとつ前の仕事より良い仕事、ひとつ前の物件より良い設計ができるように、今日も精進の1日であることを考えて日々を過ごしていきたいと考えています。
今までの感謝を忘れず、いつか恩返しができるように、これからも頑張っていこうと思います。
決意表明のような文末になってしまいましたが、これが今までの私と今の私です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 〜今後のno+e〜

今後のクレールアーキラボの「no+e」は、スタッフみんなで書いていく予定です。
設計、インテリア、造園に関すること、その他、クレールアーキラボのことや、日常のこと、色々な目線で色々なことを書いていければと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。