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建築を作るということ [1]

難しそうなタイトルになってしまいましたが、難しい話ではなく(そもそも私は難しい話が出来ません)普段私が思っていることを書いてみたいと思いますので、少しお付き合いください。

今回は建築を作るということについて書いてみようと思います。
このテーマで書くと長くなりそうなので「建築を作るということ[1]」としました。

クレールアーキラボは、建築設計の仕事をしていますが、私はいつも建築を作ると同時に自然を壊しているということを感じながら設計をしています。
建築を作るために、草木を取り除き、地面を掘り、地形を変える行為を行います。

何十年、何百年、もしくは何千年もの間、変わらなかったその場所に、構造物を作るため、自然に手を加えることに対して、その土地に敬意を払いながら、大きな緊張感と、その場所に対し責任感を持ち設計を行います。

もちろんそこに建築を作らなければその土地はこれからもずっと自然の中で残っていくので、その様なことを考えなくても良いのですが、そこに建築を作る必要性がある以上、私たちは必要としている人のために、私たちしか出来ない仕事として設計をしていくことになります。
使命感と責任感を感じながら作っていきます。


そこで、仕事をしていく上で常に考えているのは、失っていくものより良いものを残していかないといけないと思っています。
良い建築を作り、人々に愛される景色を作っていかないといけないと思い、設計をしています。


地球規模で考えれば、私たちが行なっている行為は、とってもちっぽけなことかもしれませんが、その様な気持ちで設計を行なっていけば、何十年、何百年、何千年が経った時、きっと今より良い地球になっていると思います。

そんなことを想像しながら、設計という仕事に関わっていますし、関わっていきたいと思っています。

ただ、設計者の私より、作った建築は長生きすることになるので、その思いをどの様に次の世代へ繋いでいくかというのが課題です。

良い建築とは?
長く愛される建築とは?

次回はその様なことを書けたらと思っています。

読んでいただきありがとうございました。

クレールアーキラボ
畠山武史

継承する家

https://www.clairarchilab.com/works_data/inherit/