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想いを築く建築

いよいよ私の番ということで、何を書こうか悩んだ末、、、最近、仕事をしながら個人的に感じたことを素直に書いてみます!!

クレールでは、住宅や別荘、最近ではVillaやホテルなどの相談もよく受けるようになりました。色々な想いを持ったお客様(お施主様)が、様々な理想を描いて相談に来られ、私たちはその想いを可能な限り汲みとりながら理想に近い建物を作っていきます。

ですが、私たち設計とお施主様だけの関係だけでは、良い建築を作ることはできません。計画が進み実際に作る(施工する)工程が始まると、さらに多くの業者と関わりながら建物を造っていきます。

建物の本体を作る建築業者。
電気配線や照明器具の取り付けなどを行う電気業者。
給排水の配管や衛生器具の取り付けを行う設備業者。

建築業者をさらに細分化すると、型枠大工やコンクリート打設業者、左官職人、内部大工、家具職人、鉄骨業者、サッシ業者、ガラス業者、塗装業者・・・他にもインテリアなど、100人、200人を超える人たちと関わりながら一つの建築を築き上げていきます。

玄関周りだけでも、建具業者、大工、塗装業者、鉄骨業者、電気業者など様々な人が関わっている

工事中は、予期せぬことでスムーズに工事が進まなかったり、解決しなければいけない問題に直面することもありますが、そういう時こそ、お施主様、設計、施工業者共に協力し合いながら、一つの方向へと目指して進めていくことで良い建築が完成し、引き渡しを迎えることができます。

本当にたくさんの人たちとの関わりで建物はできているんです!


少し話が変わりますが、先日テレビのニュースで、スペインで100年以上もの間建設中だったサグラダファミリアが、遂に2026年完成すると報道されていました。

6年前のサグラダファミリア。4つの塔の上に高さ150m以上の新たな塔を建設中。

社会人になる前、卒業旅行でヨーロッパへ行った際に訪れたことがあります。
実際に建物を目にした時、その大きさにも驚きましたが、100年以上かけて作られる建築の荘厳さに開いた口が塞がりませんでした・・・

外壁などの細かな細工は一つ一つが彫刻でできていて、日本人彫刻家が監修
しているそうで、他にもステンドグラス職人や石工、鉄細工など数えきれないほどの様々な業種の人たちがこの教会の建設に関わっています。

ですが、現在までの約140年の歳月の間、紛争や財政難などで度々工事がストップし、最近では新型コロナの影響で観光客の受け入れができず、寄付金が激減したことで工事が滞っていたそうです。

そういった危機的状況に直面しても、当時の人たちは諦めずに何度も何度も立ち上がり続けてきました。2026年完成へ向けて進めることができるのも、建設に携わる多くの職人やそれをサポートする周囲の人たちの完成させたいという想いが一つだったからなのかもしれません。

このサグラダファミリアのように100年もの時間をかけて建物を作るわけではありませんが、、、 良いものをつくりたい。心地よい空間になってほしい。完成した時の喜びを感じてほしい。お施主様や工事に関わる業者とそのような想いを一つすることを大切にしながら、理想の建築を作っていきたいと改めて感じたニュースでした!!

完成まであと2年。
無事完成できたらまた訪れてみたいと思います^ ^

YM