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古き新しき街

コラム:フェスティバルディレクター 三浦宏之


2024年、春。
今年もCenter line art festival Tokyo 2024開催に向けて、開催地探訪「Clap!」の季節を迎えました。
「Clap!」は毎年フェスティバル開催エリアの街歩きをして、街の表情や新たな発見などをお伝えしてゆくフェスティバルのプレイベントです。ここから、ボランティアスタッフのClaftersの皆さんや、ClafT事務局のメンバーから中央線沿線のフェスティバル開催エリアの情報を、それぞれの目線で発信してゆきます。

と、いうことで今年の「Clap!」第一回目は国立駅。
国立駅に降り立ったことがある方はすでにご存知かと思いますが、国立駅に隣接する商業施設内にあるスターバックスは手話を共通言語とした、国内初のサイニングストアです。私も昨年から少しずつ手話の勉強をしているのですが、こちらの店舗を訪れた際に(コーヒーをオーダーするという至極簡単なものではありますが)手話を使ったコミュニケーションが取れる喜びを感じることが多々あります。ご興味のある方はぜひ訪れてみてくださいね。

ハンドサインの看板

国立駅南口は昨年から少しだけ景色が変わり、旧国立駅舎の西側にnonowa SOUTHが開業しました。1F/2Fはショップ、3F/4Fはオフィスだということです。

nonowa SOUTH

またnonowa SOUTHのさらに西には集合住宅が建ちました。
昨年街歩きをした時には建設中でしたが、ちょうど同じ視点から写真を撮っていたのでそちらも合わせてご覧ください。

昨年のこれが
こうなった!

こうしてみると、街の景色って一年で一変してしまうのだなあ。
街歩きを毎年行って行くことで、街の変化を体感できるのも面白いところです。

駅周辺から少し南に移動し、ブランコ通りを歩きます。こちらは小さな通りではありますが、飲食店やブティック(という呼び名が相応しいお店!)小さなギャラリースペースなどがあり、お気に入りのエリアです。
ブランコ通りを脇道に入ったところには「ロージナ茶房」があります。こちらも知る人ぞ知る名店かと思います。私も20代の頃よく入り浸っておりました。昭和の空気感がしっかりと残っている、大切にしたいお店です。

趣ある佇まい

ブランコ通りから大学通りを渡って、国立駅の東南エリアに向かいます。旭日通りを歩いてすぐ、国立商協ビルの1Fには、ここも私のお気に入り「みちくさ書店」があります。本だけでなくレコードもあって、時に掘り出し物を見つけることもあります。古本、古物がお好きな方におすすめです。

床にあるラジカセが素敵

最後に、私はまだ入店したことはないのですが、ずっと気になっていたお店が一つあります。
それがこちら。

中央線の高架下付近にある「うなちゃん」。
この日はお休みでしたが、いつかこのお店で串うなぎを肴に一杯嗜んでみたいものです。

国立駅も他の中央線沿線エリアと同様に、新しいものと古いものが共存する街になってきているような気がします。

街もまた、生きて呼吸しているのだなあ。

国立高架下の造形

Center line art festival Tokyo(中央線芸術祭)2024 は「心象〜Representation of the mind.〜」をテーマとし中央線沿線地域で美術展示やパフォーマンス、ワークショップ、トークイベントなどのプログラムを開催します。
市民生活へと深く浸透する芸術創造の場を創出し、東京中心部における文化圏を西東京地域に緩やかに拡大してゆくためのプラットフォームとして継続することによって、地域コミュニティ、民間を主体とした文化創造を促進してゆくことを目標におきながら、西東京地域から全国に向けた発信を市民とともに行ってゆきます。 

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