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『春の向こう』#春弦サビ小説 すうぷさんから繋ぐ Side:B

「春とギター」の企画に参加させていただき✨、すっかり楽しんだあとも、続いてるのがnoterさんたちのイイところですね😆


音楽のあとは文学へと。
↓こちらへ参加します。

と、思ってたんですが、まあやるんですが😅
(やるよねー?って言われた気がしたんで😆)

でもriraさんがまとめてくださったのみたら、あまりにも盛況すぎて❗️
↓こちらがさすがなriraさん渾身のありがたきまとめ記事です💗



これは、恥を忍んで自分のに書く⁉️なんて思っていたら、すうぷさんが書いてくださいました。
嬉しい😭 ありがとうございます💗
全然そんな私の如きで(←w)気にしないで大丈夫🙆‍♀️ですよ、解釈は自由だしどう派生してもらっても😊
主催者の方々が掲げたモラルに添えば、私は気にしません。
切ない2人を書いてくださったのが、こちら↓

素敵な話で、もしかしたら何か続けてしまえる?🥹
と思ってしまったので、すうぷさん、勝手ですが女性のナツミ視点で書かれているので、私は男性のハルヤ視点でSide:Bとして重ねてみました。
すうぷさんの作品の後に読んでみてください。


🌕🎵 🌕🎵 🌕🎵 🌕🎵 🌕🎵 🌕🎵


『春の向こう』 Side:B

ナツミがそうやって、少しだけ戸惑いを隠しきれてないまま笑う顔を見るたびに、僕は言葉が足りてないのに気付く。

本当は僕個人の事情だから、話さなくていい。
結論も、もう出したんだから。
そう決めつけて誰にも言わずに自分の中に留めていた。
でもなぜだろう。
ナツミには知っていてもらいたかった。

ポツリポツリとだが下を向きながら、本当の僕について説明をした。
「軽音には来れば」
聞き終えたナツミの口から出た一言には強さがあって、思わず彼女の顔をみた。
伏目がちに僕の指をみていた。

あの春、「長くてキレイな指!ギターにピッタリ」
そう弾んだ笑顔で僕にペンを握らせ、反論する間もなく入部届けをその場で書かせたキラキラした瞳は。
今は悲しみを帯びた強さで、もどかしげにそらされた。
ナツミからも、言葉を奪ってしまったのか、僕は。

月明かりが薄ぼんやりと僕らのようにモヤがかかっていたから、いや、このまま離れてはいけない気がして僕はナツミをバス停へと送っていた。
何かもっと気の利いたことを、何かもっと前向きなことを言わなくちゃ、そう思うだけで胸が締め付けられて結局無言のまま歩いていた。

そのとき、ナツミが空へ向かって歌い出した。
今日の歌。ナツミが鼻歌で譜面におこした曲だ。
そうだ!
僕の指は自然と風と共にギターのコードをおさえる。
「この歌詞さ」
「え?」ナツミが振り向いた。
「誰が書いたか、知ってる?」
「先輩かなぁ、誰かが私の譜面に書いてたの。いつのまにか。それがなんかピッタリでね。気に入ったんだ。」

それは、良かった。僕はやっと笑えた。
「それがどうしたの?」
ナツミの髪を後押しするような風に、桜の花びらが混じる。
笑う僕に、ナツミの顔がハッとする。
「もしかして…」
「あれには3番の歌詞があるんだ。今度聞かせるから。」
何か言いたげなナツミをバスに乗せた。

世界が若い緑に覆われた頃までに、仕上げて戻って来よう。
君のための歌だよと。
やはり、僕は言葉が足りない。

(了)


ちょっとだけ…進んだかな?😅

またどなたか続けていただいても、別の話でも短歌でもお好きに使ってください❗️

すうぷさん、改めましてありがとうございました😊
ヘッダーはスズムラさんの雅な画をお借りしました。ありがとうございます😊

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