見出し画像

29歳、サッカー移住に向けてIELTSに挑戦。【英語を学ぶ理由】

2021年6月19日。

朝4時。

眠い目を擦りながら、ロンドンで行われているEURO2020のイングランドvsスコットランドを観戦していた。

この後9時から、市ヶ谷でIELTS(英語能力試験)を受ける。

そう、試験前の受験生だ。

今までの努力が無駄にならないように、
試験に出そうな英単語や文法表現の総復習すべきかも知れない。

いや、そんな事はない。

サッカーを観に行く為に、サッカーを伝える為に英語を学んでるんだ。

英語の試験の為にサッカーを見ないなんて、本末転倒もいい所だ……。

画像1

(↑オンライン英会話で相手が何を言ってるか全く理解できない僕。)

こんにちは、理一です。

前回、OWL magazineデビュー試合では大いに夢を語らせて頂きました。

もちろん夢は変わりません。

マンチェスターに移住し、‘イングランドのフットボールカルチャーを生身で体験し、それを日本の皆さんに楽しく表現する’これが僕の夢です。

そのゴールを目指す上でそびえ立つ壁、降り注ぐ困難がこれからも僕の書く記事のテーマになると思います。

さて、今回は夢を現実にする為に避けては通れない難関、【英語】に本気で挑戦してきました。

そしてIELTSという英語力試験に挑み、ボコボコにされてきました。(恥ずかしい点数は記事の終盤に発表します。)

29歳、ギリ若者分類の夢追人の船に乗船したつもりでお楽しみ下さい。

5月時点での僕の英語力


表現しにくいですが、カタコトながら一応意思疎通ができるレベルの英語力といったところでしょうか。

大学受験時も英語は得意科目でしたし、親友が外人という事もあり日頃から英語を使ったコミュニケーションをしてきたつもりです。(と言っても大学は駒澤、友人とも意思疎通がうまくいかない事もしばしば。)

画像2

この程度の英語力なのに、5月の時点での僕は少し自分の英語に自信を持っていました

しかしIELTSの試験問題集を購入し読んだ瞬間から、今にまで続く焦りを抱える事になります。

今まで受けたきた英語の試験(英検やTOEIC)と違い、問題も全て英語。

まず問題文の意味が、わからない。

こりゃカタコト英語では乗り切れない。文法など基礎を1からやり直さないと試験を受ける土俵にすら立てない。

それを悟って汗が吹き出してきたのを昨日の事のように覚えています。

スタディサプリとCAMBLYに課金。

中学・高校での基礎英語を復習し、同時に会話力と聞き取り力を高めていこうと漠然とした地図を僕は持っていました。

というのも、IELTSの試験は、

・リーディング
・ライティング


に加えて

・スピーキング
・リスニング


が試験項目にあります。

リーディングとライティングは、文法など机に向かった勉強、スピーキングとリスニングは、オンライン英会話を使った実践形式で学んでいこう。

そう決めました。

さて学習教材の選定に移りますが、僕が18歳だった2010年と違い時代は2021年。

最新のオンライン・通信技術を使ったサービスが利用可能です。

リクルートが運営する、スタディサプリという大学受験の用の動画アプリに加えて、世界中の講師とアプリを通じて話せるCAMBLYに課金する事を決めました。

使った金額は以下の通り。

スタディサプリ→授業を見放題で月額2,000円程。

CAMBLY→1回30分の講師とオンライン通話を週5時間で月20,000円程

のプランを選択。
スタディサプリでは、関正生先生の高3ハイレベル文法(全24回)とスタンダードリーディング(全8回)を受講。

CAMBLYでは5月から試験までに、25回×30分のオンライン通話を経験しました。

手応えを感じ始める。

学習を始めて数週間くらい。

文法の授業が終わり、オンライン通話をこなしていく中で英語を日本語に変換しなくても理解できるようになってきました。

【英語脳】というやつができ始めたのでしょうか。

この時、僕は大きな発見をします。

受験科目になっていて勉強の代名詞とも言える英語ですが、これは意思疎通の為のコミュニケーションツールです。

数学や理科など方程式や元素記号を暗記する勉強とは根本的に性質が違います。

机に向かうのもいいが結局脳が、慣れてしまうのが1番早いのではないか。

そう気づいてから、とにかく毎日シャワーのように英語を浴び続けました。

机に向かっていない時には英語の音楽やYouTubeで外人のスピーチなどを耳に浴びせ続ける。

こうして生活に英語を組み込むと無意識の部分に回路ができてきます。

やはり現地に住むと自然に英語が身につくというのは事実なのだと思います。

あれれ!?字幕なしで映画が観れる!

6月に入ったある日の事。

アカデミー賞で作品賞を取った「ノマドランド」を彼女が観たいというので鑑賞しに行きました。

画像3


そこで衝撃の体験をします。

いつも必死で追っていた英語の字幕がなくても、映画の内容が直接頭に入ってくるのです。

不思議だ。でも今までしてきた努力は間違えなかったのかもしれない。

IELTSまでもう時間はないが、こりゃいける。

この時自分は今よりも、マンチェスターに近づいていた気がします。

英語を現地の人と話し、日本語を介さないで会話するイメージを鮮明に見る事ができたからです。

いざ本番!!トラウマの誕生。

さて、いよいよ本番。

自信満々で市ヶ谷の会場につきます。

試験前のロビーでは、ウズベキスタンから来た白人とカッコよくマンチェスターシティについての雑談を英語でこなし試験を受けます。

まずライティング・リーディング・リスニングを受けましたがまぁまぁ。全く解けないわけではなく、手応えはあります。

しかしこの後のスピーキングの試験で、一生忘れる事ができない、大惨事が僕を待っていました。

IELTSのスピーキングの試験は、ネイティブの外国人の試験官と10分〜15分ほどの日常会話をして英語力を測ります。

最初の5分ぐらいは自然は好きかなど聞かれ、流暢な英語を話す事ができました。

しかしその後、試験官からこんな質問をされます。

「あなたは木を植えた事がありますか??」

意味はすぐ理解できましたが、答えようとすると言葉が出てきません。

映画8mileの冒頭のエミネムよろしく、but the words won't come out状態です。(わからない方、すいません。)

頭の中を巡る思考はガッツリ日本語で、

自分は今までの人生で木を植えた事はあるのか?

いや覚えてないわ。

でも小学校の頃にアサガオを育てたような気がする……。

あれは、木??花??

I don't know!!って言いたい。

でもそんな事言ったら試験にならないよな。

冷や汗にまみれて、1分か2分過ぎたでしょうか。

沈黙に耐えかねた試験官は次の質問に移ります。

この後の事はほとんど覚えていませんがおそらくもう全く喋れてなかったと思います。

なんなら泣きそうだったのを堪えてたくらいです。

というわけで、無事今でも鮮明に思い出せるトラウマを1つ人生に増やして市ヶ谷を後にしました。

試験の点数を公開します。

試験の点数は恥ずかしいですが、ここで公開する事にします。

こんな点数を世界中に晒すメリットは感じませんが、いつか自分が成長して高得点を取った時にこの記事を見直して笑いたいのです。

IELTSの点数に詳しくない方も多いので説明すると、IELTSは9.0点満点の試験です。
1.0〜9.0で試験結果を判定します。ざっくりこんな感じのイメージ。

IELTSスコア 
9.0 熟練者
8.0 かなり優秀
7.0 優秀
6.0 良好
5.0 平均
4.0 乏しい
3.0 かなり乏しい
2.0 まだまだ
1,0 初級

IELTSに興味がある方は、こちらに点数の詳細が書いてあるので、ご一読を。
https://www.path-to-success.net/what-is-a-good-ielts-score

さて僕の今回の試験の点数を見て、理一頑張った!いやこいつ無能じゃん!などいろいろな感想があると思います。判断は皆様に委ねます。

結果はこちら↓

ここから先は

1,307字 / 2画像
スポーツと旅を通じて人の繋がりが生まれ、人の繋がりによって、新たな旅が生まれていきます。旅を消費するのではなく旅によって価値を生み出していくことを目指したマガジンです。 毎月15〜20本の記事を更新しています。寄稿も随時受け付けています。

サポーターはあくまでも応援者であり、言ってしまえばサッカー界の脇役といえます。しかしながら、スポーツツーリズムという文脈においては、サポー…