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「会社員は300万円で会社を買いなさい」を読んで

そのストレートなタイトルがラノベっぽいな、と思いつつ、読んでみました。

感想

まず感想としてはこんな感じ

■”さすがに極端かな…”と思う部分は一部あったけど、全体的にスムーズに読み進められた
■「”労働者”か”起業家”かの2択は危険」という考え方は素直に納得した
■事例として紹介されていた起業した方の末路が心にきた
■会社員ではなく、公務員の立場でも同様か気になった

この本は、PERFECT HUMANあっちゃんこと中田敦彦さんもYouTubeで論評してました(本読む前に見てなかったけど)


本の要旨

  • 「人生100年時代」においては、労働者だけでなく資本家にもなることで金銭的な豊かさを生み、自由な人生を歩むことに繋げるべき

  • ”起業”は茨の道。特に飲食は気軽に始める人が多い反面、廃業率の高さなど”地獄”とも言えるほどハードルが高い

  • 会社を作ることは誰にでもできるが、確かな”事業”を作ることは簡単ではない。その点は、既に確かな"事業"を長年行なってきた企業を買うことでクリアできる

  • 日本には”黒字廃業”を待つ中小企業が数多くあり、売却・買収両者のマッチングサービスも生まれている

  • 日本の会社員が身につけているスキルや受けてきたOJTによって、起業経営はスムーズに行えるハズ(個人的にはここはちょっと言い過ぎだと思った)


公務員的にはどうか

副業を積極的に推進する自治体や「地域に飛び出す公務員」が少しずつ日の目を見ている現在、いわゆる一般社団法人については、その代表などになっている公務員が多くいます。
かくいう自分も2つの一般社団法人で役員扱いになっています。
なので、そこは一旦置いておいて、営利企業の代名詞(?)である株式会社についてはどうかを見ていきます。

公務員は、株式会社の発起人になることはできない

なるほど、、、株式会社を設立することはできないのね...φ(:3」∠)_

でも、株式投資は許されていることを考えると、本に書いてあるように「株式を100%(必要に応じて51%以上)取得する形で会社を買い取る」ということはOKのようです。
※自分を役員にするのはNGなので、「所有はOK、経営はNG」という理解です。

正直「公務員が(例えば地域で)売却・事業継承を希望している中小企業を買収する」というのは、イメージも湧かないですし、周りで聞いたこともありません。
が、例えば僕の周りでも、甲冑や馬具、野馬追の旗など伝統文化に関わる事業者が後継者不足で閉じてしまうことへ危機感はありますし、気にしたことがないだけで、"起業"や"公共事業"以外で地域経済の活性化に寄与する方法があるのかもしれないと考えるきっかけを与えてくれる本でした。

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