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雪が降って、あの日も降って、月は見てた

祖父の法要だった。
七回忌。

昨日の夜、雪が降り。
今朝はとても寒かった。
窓が凍って開かないくらい。
日陰に雪が残ってて、それを見てもやっぱり寒かった。

祖父が亡くなった前日、夜から大雪にだった。
珍しく積もるほど。
朝、カーテンを開けて真っ白な世界に驚いて子どもたちを起こしたあとに電話がなったことを覚えてる。
父から亡くなったことを聞いた朝、とても眩しかった。

今日はとてもいい天気だった。
寒いけれど陽に当たっていれば暖かい。
喪服だから余計かもしれない。

祖父は良く笑う人だった。
朗らかでおちゃめな人だった。
本当に太陽のような。
遺影もニカッと笑ってる。

あれから6年が経って。
色々変わった。
世界も、私も。
良いことも悪いこともあった。

長いようで早かった。
帰り道、見上げれば月。
色々思いを巡らせていたのをずっと見られてた。少し恥ずかしい気もするけど。
心穏やかに。

なんとかなる、祖父の口癖を真似して。

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