Cipheco

音楽が好きです。

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  • 月刊アルバムレビュー

    月に一度、R&B、Jazz、HipHopなどの洋楽を中心に新譜のレビューを投稿しています。 また、プレイリストも毎月更新していく予定です

  • 覚え書き、雑記

    覚え書きや雑記、その他

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2024年2月 おすすめ新譜紹介 アルバムレビュー

今回も、2月にリリースされたアルバムを紹介していこうとおもいます。まずはおすすめの新譜30枚をまとめたプレイリストです。 まずはR&Bから、2月はUsher『COMING HOME』、Jennifer Lopez『This Is Me...Now』という1990年代後半から2000年代の超絶ビッグネーム2人のカムバックに併せて、そのY2KサウンドをリバイバルしNewJeansのプロデュースもつとめた北欧勢のSmerz『Allinna』、Erika de Casier『Sti

    • Kanye West, Ty Dolla $ign『VULTURES 1』についてのノート

      Kanye WestとTy Dolla $ignのニューアルバム『VULTURES 1』を聴いて、いろいろ考えたこと。 このアルバムを自分のなかでどう消化していいのかわからなくて、いくつかレビューを読んだりした。そのなかで一番しっくり来たのはtheneedledropというYouTuberが言っていた“unreviewable”という言葉だった。 僕の言いたい「評価不可能」というのは、この動画とはすこしニュアンスが違う。けれど、カニエの差別的な言動、そしてこの作品のリリッ

      • Astrid Sonne『Great Doubt』 ディスクレビュー

         デンマーク出身で現在はロンドンを拠点とする作曲家、ヴィオラ奏者であるAstrid Sonneの4thアルバム。  これまでアンビエント~エレクトロニカの領域で活躍してきた彼女にとって本作は大きな転換点になったアルバムだといえる。これまでの彼女の作品がどのようなものだったのかについては2018年にベルリンで行われたライブパフォーマンスを収録した『Ephemeral Camera Feed』や2021年リリースの前作『outside of your lifetime』を聴いても

        • 2024年1月 おすすめ新譜紹介 アルバムレビュー

          1月の終わりくらいからメンタルがやられていて、noteの更新が遅くなってしまいました。今年からnoteのやり方を変えようかなと思っています。月間のレビューは1ヶ月のリリースをさらっと振り返る形にして、これまでのような詳しいレビューはアルバムごとに分けてあげていこうかなと思います。 まず1月よかった新譜30枚のプレイリストです。 ヒップホップはKid Cudi『INSANO』と21 Savage『american dream』という大きいリリースが2つありました。どっちも良

        2024年2月 おすすめ新譜紹介 アルバムレビュー

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        • 月刊アルバムレビュー
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        • 覚え書き、雑記
          2本

        記事

          The Smile『Wall Of Eyes』についての覚え書き

          The Smile『Wall Of Eyes』を聴いててちょっと考えたことを忘れないように書き残しておきます。ディスクレビューというよりも独り言みたいな感じです。  やはり最初の印象を語るうえでは、どうしてもRadioheadと比べずにいられない作品だった。と同時に、鑑賞が深まっていくにつれ、2024年の音楽という横の文脈からも色々見えてくる作品だと思う。  あえて良くない表現するならRadioheadはちょっと「辛気臭い」バンドだといえる。もちろんその「辛気臭い」部分に彼

          The Smile『Wall Of Eyes』についての覚え書き

          2023年 年間ベストアルバム / Album of the Year 2023

          2023年リリースされたアルバムのうち、とくに素晴らしかった50枚を選びました。Top10については短いレビューも書いています。また、それぞれの作品から1曲ずつピックアップしたプレイリストもあります。 50. Victoria Monét - JAGUAR II 49. George Clanton - Ooh Rap I Ya 48. André 3000 - New Blue Sun 47. NoName - Sundial 46. Cautious Clay

          2023年 年間ベストアルバム / Album of the Year 2023

          2023年11月 アルバムレビュー Kevin Abstract, PinkPantheress, Rainy Miller, Space Afrika

           2023年11月にリリースされたアルバムから、Kevin Abstract『Blanket』、PinkPantheress『Heaven knows』、 Rainy Miller, Space Afrika『A Grisaille Wedding』の3作品を紹介します。  また今月もおすすめのアルバム30枚をプレイリストにまとめてあるので、ぜひそちらもチェックお願いします。 Kevin Abstract『Blanket』 テキサス出身のラッパー、シンガーKevin Abs

          2023年11月 アルバムレビュー Kevin Abstract, PinkPantheress, Rainy Miller, Space Afrika

          André 3000『New Blue Sun』とその客演時代

          André 3000がニューアルバムをリリースするという知らせは、あまりにも唐突にやってきた。しかも、ラップを一切せずにフルートにフォーカスした作品だという。ヒップホップの一時代を築きながら、17年ぶりのカムバックがフルートのアルバム、そのチグハグさ加減がなんともAndréらしい。とにかく、ヒップホップと同じくらいにアンビエントやジャズが好きな僕にとって、この作品のリリースは非常に楽しみなものになった。 André 3000がBig BoiとともにOutkastで成し遂げた

          André 3000『New Blue Sun』とその客演時代

          2023年10月 アルバムレビュー L'Rain, Jamila Woods, Sampha

           10月にリリースされたおすすめのアルバム30枚をプレイリストにまとめました。今回はその中からとくにおすすめのL’Rain『I Killed Your Dog』、Jamila Woods『Water Made Us』、Sampha『Lahai』の3作品を紹介します。 L’Rain 『I Killed Your Dog』 ブルックリンを拠点にするマルチ奏者、シンガー、ソングライターのL’Rainの3rdアルバム。2023年はTirzah、Loraine James、Liv.e

          2023年10月 アルバムレビュー L'Rain, Jamila Woods, Sampha

          2023年9月 アルバムレビュー Tirzah, Coco O., Cleo Sol

           9月にリリースされたおすすめのアルバム30枚をプレイリストにまとめました。今回はその中からとくにおすすめだった、Tirzah『trip9love』、Coco O.『Sharing is Caring』、Cleo Sol『Heaven』『Gold』の4作品を紹介します。 Tirzah 『trip9love...???』 ロンドンを拠点とするシンガー、ソングライターTrzahが、盟友Mica Leviをプロデューサーに迎え共作体制で臨んだ3rdアルバム。  本作では全編を通し

          2023年9月 アルバムレビュー Tirzah, Coco O., Cleo Sol

          2023年8月 アルバムレビュー Cautious Clay, Victoria Monét

          今月からプレイリストを作っていこうと思います。そこからピックアップして、今回は2枚のアルバムについてレビューを書きました。 Cautious Clay 『KARPEH』 クリーヴランド出身のシンガー、マルチプレイヤーであるCautious Clayの2ndアルバムにして、Blue Noteでの第一作。 以前までは、インディーソウル、R&B系のアーティストという印象が強かったが、今作では一気にジャズに接近した。それも、ジャジーなR&Bになったというよりも、ジャズとR&Bが並行

          2023年8月 アルバムレビュー Cautious Clay, Victoria Monét

          2023年7月 アルバムレビュー ANOHNI and the Johnsons, Chief Adjuah, Travis Scott

           はじめまして、Ciphecoと申します。今月から新譜のレビューを月一回ずつ投稿していきます。拙い文章ですが、よろしくお願いします。 ANOHNI and the Johnsons 『My Back Was a Bridge for You to Cross』 50年前、マーヴィン・ゲイが『What’s Going On』を発表したときから、我々の本質は何も変わっていない。変化したのは我々の周りに氾濫しているモノだけだ。そんな事実を、アノーニは突きつける。 『My Back

          2023年7月 アルバムレビュー ANOHNI and the Johnsons, Chief Adjuah, Travis Scott

          はじめまして

          あいさつ はじめまして、Ciphecoと申します。京都の大学に通っている22歳です。音楽について文章を書ければいいな、と思ってnoteとtwitter(X?)を始めました。ソーシャルメディアはほとんど使ったことがなくて不慣れなのですが、うまく続けられるように頑張ります。 音楽の話 まず、好きな音楽についての話をしたいと思います。好きなジャンルはR&B、Hip Hop、Jazz、Rockなんかで、だいたい洋楽をいつも聞いてます。とくにR&Bやソウルを熱心に聞いてますが、新譜は

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