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原爆の父『オッペンハイマー』を観に行きました。

こんにちは!nonsukuです。

水曜日のサービスデーは映画が安く観れるのでいいですね。
学生の頃は曜日なんて気にせず観に行っていたのに。笑

先日、話題のアカデミー賞受賞作『オッペンハイマー』を観てきました。

前から気にはなっていましたが、内容が内容なだけに観るべきか悩んでいました。
そういう方、多いと思います。
観るか悩んでいる方、ぜひ観てください。

しかし、クリストファー・ノーラン監督の作品なので軽い予習は必須です。笑
(私も色んなサイト見漁りました。笑)


映画『オッペンハイマー』とは?


舞台は、第二次世界大戦下のアメリカ。
極秘プロジェクト「マンハッタン計画」を取り仕切ったJ・ロバート・オッペンハイマーという物理学者のお話です。
彼の学生時代から、原爆の開発成功、終戦後までを描いています。


まず初めに思ったことは、3時間あったとは思えないほどのスピード感!
セリフ量が多いので、字幕を読むのに必死で、あっという間に終わった…って感じです。笑
もうちょっと映像を楽しみたかったのが心残り…。

膨大な情報量なので、時代背景や人物像を把握している方がより楽しめると思います。
公式ホームページだけでも読んでおくといいと思います。


映像や構成は言わずもがな。
さすがノーラン作品と言った感じです。
(ノーラン作品に慣れていないとしんどいかも…)


映画を観て感じた事

まずは、自分がちゃんと日本人であることを再認識しました。
原爆投下が成功した時のアメリカはこんな感じだったのか…とショックを受けましたし、あんなにも実験(トリニティ実験)の不成功を願った事はありませんでした。

広島や長崎で起こった事を知っている以上、オッペンハイマーに100%共感は出来ませんでした。

しかし、彼の置かれた状況が映画で描かれていた通りなら仕方がない…というしかないのでしょうか。

権力に抑え込まれ、どんな被害が出るのかある程度予想は出来ていたはずなのに意見を押し通せなかった。

それに彼はふわっとした、どちら側にも立たない(立てない)中立的な人物に見えました。

それでも、とんでもないものを作ってしまった…と後から苦しむ彼はちゃんと人間で、物理学者でした。

英雄の転落

原爆を完成させた彼は、アメリカの英雄になりました。

しかし、その後ソ連のスパイ容疑をかけられ、結果的に公職追放になります。

全ては仕組まれていたことですが、国のために力を尽くしたのにこの結末はあんまりです。(原爆を作った事は肯定出来ませんが…)

結局のところ、原爆は彼が作らなくても誰かが作ったと思います。
ただそれをどう使うか。

核兵器で戦争を終わらせ、それ以上の物を作らせないつもりが、さらに上の核兵器を生み出してしまうキッカケになってしまったわけですね。
人間は愚かです。


この作品が伝えたかった事

「日本の被害が全く描かれていなかった。」

こんなコメントも見ました。

賛否両論ある映画ですが、この作品が伝えたかった事はそういう事ではないと思うのです。

オッペンハイマーという、物理学(量子力学)に取り憑かれたひとりの人間が、権力という名の力に人生を翻弄され、生きた。

たったそれだけの事なのだと思います。

実際に、オッペンハイマーを英雄だと持ち上げるような描き方はしていません。

これはあるひとりの人間の人生を描いた映画なのです。


おわりに

色々長く書いてしまいましたが、これが『オッペンハイマー』を観て私が感じた事の全てです。

久しぶりに余韻の残る映画を観たような気がします。

冒頭にも書きましたが、迷っている人ほど観てほしい作品です💭

そして!
ノーラン作品ということもあり、終わり方が好きすぎました。さすがです。

あと音楽もいいので、ぜひ観終わった後に聴いてみてください。色んなシーンが蘇ってきます。


ここまで読んで頂きありがとうございました♪

また何か書きたくなったら書こうと思います。

Have a wonderful life:)

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