静寂のマリーナ 晩秋のアイランド
教会のイベントに参加したあとは、周りをドライブしてみる。同僚たちはメインランドからの移住者なのでアイランドめぐりが楽しいのだ。私もFarmを見たり、地元民しか行かないような隠れ家的な入り江を探索するのが大好きだ。
ここは、Genoa Bay。
カウチャンベイ(Cowichan Bay)の対岸に位置する。
氷河が作り出した複雑な海岸線を持つアイランドはベイ(bay)だらけ。
アイランドの中堅の町、Duncanから15分ほど起伏のある道を進むと、狭いマリーナに出た。雨が降っているが、そんなのお構いなしだ。
人っ子一人いない。
ここのマリーナには、大型のボートが多く係留されていた。観光用なのか、とてもリッチな人たちが所有しているのかわからないが。マリーナの集落は100軒もないだろう。
海に面した瀟洒な家が売りに出ていた。同僚が、ここは不便だから安いに決まってるという。
(安いと言っても、予想価格約5000万円)
町から離れてるし、道は狭くてアップダウンも多い。商店もないし、買い物も通勤も不便だというのだ。
まあ、そのとおりだろう。でも、こういうところに住もうという人は、別荘として所有するか、働く必要がない人だろう。マリーナから「通勤」という発想が面白い。自家用ボート通勤なら大アリかも。彼は、恵まれない家庭で育ったので16歳から働きはじめ、本来なら大学進学が許されないところを奨学金で大学に進んだという苦労人だ。Islandに移住する前は、1日12時間働き続けてきたそうだ。だから、働かない発想がない???ちなみにその家は、日本円にして約1億6000万円で売りに出されていた。
こちらは、Cowichan BayからみたGenoa Bay方面。
誰も読み方がわからないんだけど、Mount Tzouhalemという名前の山らしい。雨、一瞬晴れた。降ったりやんだり、天気の変化が激しいので、天気予報は1時間毎に変わったりする。
Cowichan Bayのマリーナは大きく、観光客向けのユニークなお店が数軒ある。もちろん、シーズンオフなのであまり開いてないが。
小さいけど、素敵なお店。オーナーのおじいさんがおもちゃの説明や、ここでの生活について語ってくれる。店が海上にあるために、冬はとても寒いことや、たまに大風が吹くとボートが転覆するんだよなど興味深いエピソードがいっぱい。他の客もいないため、のんびりしてます。
ここらへんの地名でもあるCowichanは、先住民のカウチン族(発音はカウチャン)に由来するらしい。日本でも一時期ブームになった記憶があるが、本物のカウチンセーターはとても重たい。一着欲しいけど重すぎて着れないだろうな。おしゃれなセーターもたくさんあったけど、ネパール製だったりする。結局、カナダで作るととても高価なものになってしまうので技術提供して海外で作っているんだと思われる。
夏のCowichan Bayはこちら。
犬の散歩をしてる人が多かったですね。
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