片瀬空/Lu

片瀬空です。Luという名前でボカロPとしても活動しています。インディーロックをつくりな…

片瀬空/Lu

片瀬空です。Luという名前でボカロPとしても活動しています。インディーロックをつくりながら、noteでは音楽など文化にまつわる話をしています。Webサイトhttps://katasekuu-home.vercel.app/

マガジン

  • 韓ドルオタクとボカロP

    文化社会学を勉強中のボカロP・片瀬とDKB推しのオタク・夕によるKPOPビジネスやファン文化についてオタク目線で語った対談集です

  • 片瀬空の考えていること

    日々見聞きしたことや考えたことをまとめています

  • 音楽コラム

    ちょっとニッチな切り口から音楽を語った記事を集めました。

  • DTMerの備忘録

    ボカロPとして活動する中で調べたり気づいたりしたことをまとめています。同業者には役に立つかも……?

  • 私の作品

    作った作品をまとめてあります。

最近の記事

KPOPのビジネス&文化を知る対談企画をはじめます!

なぜ洋楽が聴かれない中であれほど日本人の熱心なファンがつくのか、どうしたら音楽ビジネスはデジタル社会に適応することができるのか、「推し活」は人間の生活を豊かにするのか……。近年人気のKPOPは、コンテンツビジネスの面からも、「推し活」という文化事象の面からも高い注目を浴びる存在です。 しかしながら、特に推しがいない人がKPOPのファン文化に触れることは簡単ではありません。ファンの間で流通している言葉や慣習は韓国から輸入されたものが多く、自分の普段の生活を振り返って理解できる

    • KPOPアイドルにとって成功とは何か?オタクの視点から韓国の音楽産業を捉える。#韓ドルオタクとボカロP

      アジア発の音楽でありながら、日本や中国といった周辺国にとどまらず欧米にも多くのファンを獲得しているKPOP。不安定な文化産業において、コンスタントに起こっているようにみえるアイドルの商業的成功はどのような仕組みに支えられているのでしょうか。今回は、、オタク目線からKPOPアイドルの戦略や韓国の音楽産業をみていきます。 対談参加者 片瀬:文化社会学を勉強中のボカロP。音楽は好きだが、アイドルとは無縁の生活を送ってきた。 夕:片瀬がKPOPについてわからないことがある度に質

      • ラリー・カールトンのワールドツアー休止前ラスト来日に行ってきました

        フュージョン界のレジェンドギタリストの一人であるラリー・カールトン。70代半ばを過ぎても精力的に活動を続け未だ健康な姿を見せていますが、だからこそ肉体的疲労の大きいワールドツアーは今回をもって休止することを決めたそうです(*1)。 今回のツアータイトルは「Salute Japan Tour~The Crusaders - Steely Dan - Fourplay~」。名前の通り、ラリーのこれまでのキャリアのうちサポートや正式メンバーとして参加したグループであるクルセイダー

        • アートを追いかけて、知らない横浜と出会う。「美術館の外で」横浜トリエンナーレを楽しむ方法

          横浜のみなとみらい地区周辺で3年に1度行われる芸術祭「横浜トリエンナーレ」が現在開催されている。現代アートをたくさんと思った時、大規模な芸術祭は地方で行われることが多く車がないとまわることが難しい。そんな中、東京から電車で行くことができ、徒歩圏内に展示が収まっているので、気が向いた時にふらりと訪れることができる初心者にも行きやすいイベントだ。 今年は、駅や街中のスペースを用いて美術館以外の場所にも多くの展示を展開している。歩きながら道端のアート作品を探すのは、美術館では味わ

        KPOPのビジネス&文化を知る対談企画をはじめます!

        • KPOPアイドルにとって成功とは何か?オタクの視点から韓国の音楽産業を捉える。#韓ドルオタクとボカロP

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        記事

          ボカロPとして活動する上で最も必要で不要なWebサイトの話

          ボカロPの活動が長くなり、様々な場所で自分の制作物が公開されることが増えてきたので、あらゆる活動を集約したWebサイトを公開しました。 今回は前半部で簡単に仕様の解説をしつつ、後半ではボカロPの情報発信のあり方について考えていこうと思います。仕様については全くWeb技術に触れたことのない人にとってはわからない言葉が多いと思いますので、読み飛ばすことをおすすめします。 ボカロPにWebサイトは必要か既にプロとして音楽活動をしているのでもなければ、自分のWebサイトを構えるこ

          ボカロPとして活動する上で最も必要で不要なWebサイトの話

          今年最も躍進してほしいインディーロックバンド、YONLAPA

          2023年は東南アジアのバンドがいくつも来日した年だった。台湾からは落日飛車、deca joins、イルカポリス、インドネシアからはGrrrl Gang、タイからはDeath of Heather、KIKI、H3Fといったアジア地域内で支持を集めるバンド達がリリースツアーなどで日本を訪れている。中でも落日飛車はコーチェラ・フェスティバルへの出演も果たし、欧米のリスナーへ届く未来も見え始めている。 そんな中、ここ数年で大きく成長しているバンドがYONLAPAである。実は知名度

          今年最も躍進してほしいインディーロックバンド、YONLAPA

          エレアコをいい音で録音するためにIRを活用する

          少なくとも日本において、アコギの音を綺麗に取れる環境を自宅に持っている人はそう多くないと思います。iPhoneで弾き語りを撮ってTikTokやinstagramに上げるだけでなく、楽曲の中に自分が弾いたアコギのトラックを入れたいとなればなおさらです。 ひとつの選択肢として、部屋鳴りや雑音を気にしなくてよい方法としてエレアコのライン録りという方法があります。しかし、実際にやってみると直接聴くのとは程遠い、エレキギターの失敗作のようなペラペラな音にしかなりません。高価格帯製品や

          エレアコをいい音で録音するためにIRを活用する

          最近の堀江晶太提供美少女ゲームソングの話がしたい

          バンドPENGUIN RESEARCHのベーシスト、アニメ・アイドル・ゲーム、VTuberなどへの提供作曲家、ボカロP「kemu」名義など様々な顔を持つ音楽家の堀江晶太氏。ジャンルは幅広くもどこか彼らしさが垣間見える作風で、熱心なファンが一定数存在する。その人気は、提供曲も含め堀江氏の楽曲の弾いてみたばかりを出す楽器演奏者がいたり、非公式の情報まとめサイトがあったりするくらいだ。 今よりも多くの美少女ゲームのメーカーが存在した2000年代~2010年代前半、若手ミュージシャ

          最近の堀江晶太提供美少女ゲームソングの話がしたい

          Future Funkには括りづらいのでブーム中に名前が挙がりにくかった名作の話がしたい

          過熱したブームはすっかり落ち着いたものの、人気ジャンルの一角を占めるようになったシティポップ。再評価のきっかけになったFuture Funkの話をしている人はなかなか見かけなくなってしまいましたが、最近remixを作るにあたって色々聴いていたところ名曲がたくさんありました。今回は特に流行の最中にあまり取り上げられなかった曲を中心に紹介していこうと思います。 そもそもFuture Funkって何だっけ?という人のために、簡単におさらいしておきましょう。Future Funkは

          Future Funkには括りづらいのでブーム中に名前が挙がりにくかった名作の話がしたい

          画像生成AIは創作活動にどう活用できるか

          今回は、Stable Diffusionで生成したいい感じの画像を載せつつ、ボカロPとしての活動の中で画像生成AIを活用してわかってきた創作活動での活かし方について少し書いていこうと思います。 私は昨年グラフィックボードを購入したのを期にローカル環境でStable Diffusionを使えるようにしました。MV制作に使用するためそれなりに高画質な画像を生成しますが、1280×720pxくらいまでなら何十枚と生成しても苦にならないくらいすぐに出来上がります。PCのスペックは、

          画像生成AIは創作活動にどう活用できるか

          アニメ『スーパーカブ』を観ながら今を豊かに過ごす方法について考える

           年始からコロナにかかってしまった。今は回復してきたが、熱が多少下がったところでできることもないので、持て余した時間を使って気になっていたアニメを見ることにしている。面白い作品があれば都度noteに感想を書いていくつもりだ。  今回はトネ・コーケンのライトノベルが原作である『スーパーカブ』について。2年以上前の作品で、当時それなりに話題になっていたので既に似たような感想は大方世の中に出尽くしていると思うが、今更ながら観て私もこう思ったということを書いていきたい。(※ここから

          アニメ『スーパーカブ』を観ながら今を豊かに過ごす方法について考える

          一般ボカロPが2023年の活動を振り返る

          こんにちは、ボカロPのLuです。今回は2023年ももう終わりということで、今年の活動を振り返っていきたいと思います。制作の裏話などしていきますが、はじめましての方もぜひこの記事を機に曲を聴いていただけると嬉しいです。 ニコニコ超会議内で超ボーマス51に出展 4月末にはニコニコ超会議2023内で行われた超ボーマス51に、サークル「しれふぁら!」として出展しました。 「しれふぁら!」は今年始動した新しいサークルなのですが、初めての即売会にしてコンピを完売することができました

          一般ボカロPが2023年の活動を振り返る

          ”女装”する理系男子大学生と「かわいい」の実践

          私がかつて在籍していた電気通信大学には、ミスコンがあった。ミスコンと言っても、出場するのは男性だ。出演者は女性らしい服装やメイクとともにパフォーマンスを行い、観客は良かったステージに投票を行うというスタイルが中心で、ほかに写真映えも含めて票をあつめる写真部門もあった。おそらく女性率が10%代前半という理系単科大特有の環境ゆえにこのような形態になったのだろう。単純に容姿の「美しさ」で競うミスコンとはかなり趣の異なるイベントである。以前見たのが4年前なので詳細な記述ができるほどの

          ”女装”する理系男子大学生と「かわいい」の実践

          神田古本まつり&神保町ブックフェスティバルに行ってきました

          本の街・神保町を最大限楽しめる季節がやってきました。毎年この時期になると古書店が一斉に歩道に棚を並べる神田古本まつり、出版社が出店する神保町ブックフェスティバルを軸に、希少書の展示や講演など様々な催しが行われます。私は以前通りがかったことはあるのですが、買い物のために訪れるのは今回がはじめてでした。 まずは古本売り場へ。すでに多くの人でごった返しており、人の後ろから遠目に棚を眺めていきます。自然科学系に強い書店のブースには牧野富太郎の文字をよく見かけます。あとは江戸の風俗や

          神田古本まつり&神保町ブックフェスティバルに行ってきました

          私のCD棚紹介#02 なゆ茶『等身大エモーション』

           今回取り上げるのはネット系の歌い手として長く活動されているnayutaさんと茶太さんのユニット「なゆ茶」のアルバム『等身大エモーション』です。  この作品は、同人音楽の中でも気合の入り方が違います。二人の歌唱力が高いのはもちろんのこと、音が良く音楽的にも充実した楽曲ばかりでアルバムとしてまとまりもある作品です。  リード曲の『等身大エモーション』は軽快なポップス。作曲はボカロPの瀬名航さんです。「大人になっても好きのままですか?」というゆるやかに未来を見据えた少年少女の

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          私のCD棚紹介#01 Primary『SURVIVE / Last moment』

           今回取り上げるのは、ボーカリストや作詞家として活動されているyuikoさんと作曲家のMeis Clausonさんによるユニット「Primary」のシングル『SURVIVE / Last moment』。  Primaryのメンバーは二人ともかなり昔からインターネットで活動されていて、『きんいろモザイク』などのアニメやゲームなど、同人・商業問わず様々な作品に関わっています。このユニット自体は2018年頃には事実上活動停止しているようですが、個人ではどちらも今なお活躍中です。

          私のCD棚紹介#01 Primary『SURVIVE / Last moment』