見出し画像

お酒を飲むと楽しい気分になるのは?:お酒と脳の関係


はじめに

禁酒したい人にむけて
ソーバーキュリアスを続けたい自分に向けて
禁酒したばかりの頃のことを
思い出しながら書いているよ。

今の自分は、ソーバーキュリアスで
普段はお酒を飲まない生活になってきた。
我慢とか、禁じているとかではなく
別に飲まなくてもいいかなって感じで
アルコールが遠くにあるような生活になってきて
すごく嬉しい。

これから一生、お酒を飲まない
ということじゃないけど。
ほぼほぼ飲まないタイプの
ソーバーキュリアスを目指している!

私は秋田の酒屋小売店の娘として育ち
お酒は大好きだ。
成人してからは、毎日飲んでたなぁ。
たまに禁酒したりしたけど
なんとなく、
毎日飲酒に後戻りしたりしてた。
禁止していたから
飲みたくなっていたんだろうね。
今は、禁止しているのではなく
私のこれからの人生は
お酒のない生活がいいなぁと思う。
そっちの方が楽しいかもと
思い始めている。

さて本題にはいる。

1ドーパミンにより楽しくなる


アルコールを飲むと楽しくなるのは
脳内で楽しさや心地よさといった感情を生み出す
「ドーパミン」という
神経伝達物質の分泌が促されるからなんだ。

ドーパミンは、
何か興味のあることをしているときなど
「楽しい」と感じるときに分泌される脳内物質。

アルコールにより、分泌が促される。
つまり手っ取り早く楽しくなれるんだ!
それが、依存への始まりとなる可能性大なんだ!

趣味や、興味のあることに
夢中になって楽しいというのは
ある程度の手順がいるよね。
ちょっとした積み重ねだとか
ちょっとした努力だとか(努力と本人は思わなくても)
手順を踏んで、積み重ねていくよね。

だけど、アルコールはただ、飲むだけ。
ただ、飲むだけで、ドーパミンが分泌されるんだ。
すぐに、楽しい気分になれるというわけ。

2脳内物質GABAの働きを抑制

通常なら
ドーパミンが分泌されると、
「楽しい」という感情を
抑制し興奮し過ぎるのを防いで、
気持ちを平静に保つための
脳内物質GABAなどが分泌されるんだ。

GABA(γ-アミノ酪酸)とは

脳内に存在する抑制系の神経伝達物質。
ストレスを和らげ、
興奮した神経を落ち着かせる働きをしている。
また、ドーパミンなどの興奮系の
神経伝達物質の過剰分泌を抑えて
リラックス状態をもたらす。

だけどね、アルコールは
気持ちを平静に保つ脳内物質の分泌を抑えたり、
その働きを鈍らせたりしてしまうんだ。

抑制するものがなく、気分は、
どんどん盛り上がっていく一方となっていく。
この仕組み、なんだか、
毒薬みたいじゃないかなぁ?!

3セロトニンでストレス解消

アルコールは気持ちを高揚させる
ドーパミンの分泌を促す一方で
セロトニンの分泌を促す作用もあるよ。

セロトニン

不安、恐怖といった感情を抑え、
気持ちを鎮静化させるためにはたらく脳内物質。
そのため、ストレスを抑えるはたらきがある。

4副腎皮質ホルモンなどの働きを抑制

アルコールを飲むと、
副腎皮質ホルモンの製造に手が回らなくなるよ。
副腎皮質ホルモンは、
副腎の周辺の皮質部分から分泌されるステロイドホルモン。

副腎皮質ホルモン

コルチゾールとアルドステロンというホルモンがある。
コルチゾール
ストレスホルモンとも呼ばれ、
精神的・肉体的にストレスを感じた際に分泌される。
コルチゾールはストレスから体を守り、
糖利用の調節、血圧を正常に保つなど
必要不可欠なホルモンなのだ。
アルドステロン
塩分、カリウム、水分のバランスを保つのに
重要な役割をする。

アルコールという
有毒物質の処理に手いっぱいになると、
副腎皮質ホルモンの分泌が鈍くなる、
そこまで手が回らなくなるというわけだ。

5簡単に手に入る楽しさとストレス解消

アルコールには、
楽しい気分を盛り上げると同時に、
ストレスにさらされて緊張した心身を解きほぐす、
という2つの働きがある。

楽しい気分になって、
ストレスも解消できるのなら
いいのではないかと思うよね。
そこからデメリットが発生していくよ。
だって、簡単に手に入るんだ。
どんどん、依存していくのは
目に見えているよね。

6記憶・学習能力低下

脳内物質には、NMDA受容体があります。

NMDA受容体
リガンド依存性イオンチャネルの一種で、
グルタミン酸受容体ファミリーに属している。
NMDA受容体は、記憶や学習、興奮性シナプス伝達に
重要な役割を果たしている。
また、脳虚血後の神経細胞死にも深く関わっている。

このNMDA受容体がアルコールと結びつくと、
新しい記憶を作る能力や学習能力が低下する。
つまり、何かを勉強したい、
積み上げたいと思っているとしたら
お酒飲んでる場合ではないということなんだ。

7アルコール依存


ストレス解消を安易にアルコールに求めると、
ストレスから飲酒に頼るという悪循環が生まれ、
アルコール依存症へと引っ張られていくよ。

自分では依存症ではないと
思っていても
少量であっても
適量であっても
お酒を飲み続けているということは
依存しているせいかもしれないんだよ。

さらにさらに
怖ろしいことに、
二日酔いになるほど飲み過ぎると、
通常の3倍もの神経細胞が死滅する
という説もあるんだ。
これは、オーバーかもしれないけどね。
脳に悪影響を与えているのは確かだ。

アルコールが
ドーパミンの放出に影響を与えるのは、
最初の約20分だけともいわれている。
あとは、惰性で、気分の高揚のみで
飲み続けているだけかもしれないんだ。

飲酒は適量を守ることが大切と言われてるけどね。
その適量を守れないのが
お酒好きな人達です(私もふくめて)
適量を守れないのは、脳がやられるからで
本人の意志とは関係ないよ。
アルコールが脳に悪影響を及ぼすんだ。

だから、適量飲酒者と自分で思っていて
アルコールをコントロールしているつもりでも
アルコールにコントロールされてしまう。

時には、ほんのまれに、嗜好品として
お酒を飲むことがあったとしても
基本的には飲まない生活をしていくのが
ベストなチョイスかもしれないよね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?