逆らってくる部下には2種類ある
部下には、「自分とは異なる意見を言う」くらいの価値を見出して欲しいものです。
意見が異なっているということは、自分一人では考えつかなかったことを相手が言ってくれたということです。
その時点でうまくいっていないことに対し、違う方策を提案してもらえたということです。
そこで、「その方法も試してみよう」と思う姿勢が大事になってきます。
ちなみに、逆らってくる部下にも2種類あります。
反対意見が「提案」になっている人と、批判や攻撃のみに終始する人です。
代替案もなしに批判ばかりしたり、あらさがしに終始する部下ならば、聞く耳を持つ必要はありません。
上司と相反する意見であっても、提案をできる人は前頭葉を使って生きています。
そうした人と話すと、自分の前頭葉も刺激されます。
積極的にチャンスを与え、本人のポテンシャルをさらに引き出しましょう。
近年、企業は好んで「イノベーション」という言葉を使います。
求人案内やホームページにはたいてい、「当社は常に新しいことに取り組んでいます」といったような決まり文句が並んでいます。
しかし実のところ、その新しさは、大勢に流されているだけであることがほとんどです。
たとえば、皆さんの会社がDXを積極的に進めているとして、その理由は何でしょうか。
巷でもてはやされているものに何となく飛びついただけではないでしょうか。
「新しいことをする」とは、トレンドに従うことではありません。
「誰もしていないことをする」ことです。
私が思うに、日本人はもともと、新しいことをするのが不得手です。
日本が得意なのは、よその国が発明したものを取り入れて、改良して、さらにいい国産品をつくることです。
車や電気製品の製造はその好例ですが、現代に限った話ではありません。
種子島にポルトガルから鉄砲が伝来したときもそうです。
それからわずか50年の間に、日本は世界最大の鉄砲保有国となりました。
戦国時代のただなかとあって、武士がこぞって武器を必要とし、量産体制をつくり、性能も上げていきました。
基本となる型を与えられたら、日本人はそれをより便利に、丈夫にブラッシュアップできます。
それはそれですばらしい長所です。
しかし、型を与えられるまで何も起こせないというのは、やはり不利です。
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