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大成建設、札幌ビル施工不良で240億円損失 業績予想も下方修正

札幌市で建設中の高層ビル工事で施工不良があった問題で、ゼネコン大手の大成建設は17日、ビルの建て直し費用と工期の遅れによる違約金として約240億円の損失を計上すると発表した。
建築資材の価格の高騰もあり、2023年3月期の純利益予想を199億円下方修正した。
業績悪化の責任をとり、相川善郎社長が役員報酬の50%、社外を除く取締役が30%、執行役員も20%を3カ月間返上する。
23年3月期の業績予想は、純利益を670億円から471億円に引き下げた。施工不良による損失のほか、複数の大規模工事で建設コストが増え、利益率が下がった。
売上高は1280億円下方修正し、1兆6420億円を見込む。
札幌市の工事では、鉄骨の柱や梁(はり)の傾き、床などに使うコンクリートの厚みが、規定から平均数ミリずれていた。
品質管理を担う社員が、実際に測った数値と異なる数値を工事監理者の設計会社に報告していた。
完成予定は2年4カ月延びて26年6月になるという。

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