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サドル変えて身の回りも変わる

なんとなく気がついた通勤用のスラックスのお尻の部分のほつれ
原因を探ると、どうやら自転車のサドルに穴が開き、表面が突起してきて、そこに擦れていたみたい。

どんな物でも、もう新しいものは買わないと決めている自分には、新品を購入する考えはなく、テープで塞ぐことやサドル用のカバーですっぽり覆うことを検討した。
でも、その他の部分にも穴は空いていて、中のスポンジが粉吹いているし、浸水してるし。
よし、思い切って新調しよう。
ただ、新しいものは買いたくない。
試しにフリマアプリメルカリで検索した。多数のサドルが出品されてる!
その中で、fujiというメーカーの純正サドルが、2000円で売り出していた。
茶色の質感と形が気に入った。
ちょっとした傷はあるけど、全く気にしないので、購入。

程なくして手元に到着。
誰かが必要なくなったものが、こうして自分の元に届き、役に立っていくことってすごく素敵なことだなと思う。大事にしていきたいなと思う瞬間。

取り付けると 角度が意外と難しい。何度も調節して納得のいくお尻の角度に。
早速近所をふらふら🚲

最初は違和感がとてもあった。それでもお尻の感触がスルスルして乗りやすい。
穴が空いてなくて姿勢良く座れる。
すぐに気に入った。
自転車が新しくなった気がする。サドルを変えただけなのに。
それに、愛着がとても増した。

運転している感覚が細かいところだけど変わった。 
前との角度の違いや足の踏み込む力の強さとか。
それに、視点が変わった気がする。
前よりも、自転車のタイヤがこう回ってるとか、自転車のハンドルグリップが手にフィットする感じとか、自転車と向き合えてる自分がいた。 
自転車に乗る時間がもっと楽しくなってきた。

物と向き合うことって、自分の生活に向き合うことになるんだなってことを発見。毎日の満足度に直結する。

今は世の中にはたくさんの物たちがあるけども、身の回りにすでにある物たちとしっかり向き合えば、物たちはそれに答えてくれて、自分を手助けしてくれるし、全力で自分に尽くしてくれるんだなと思う。 

古くなったサドルには お別れの挨拶をして 2ショットを撮ってもらいお別れした。

変化は人それぞれ感じ方が違くて、小さなことでも人によっては大きなことだったりするんだな。サドルを変えただけだけど。

嬉しくて 妻のeriちゃんへ報告
アパートの自転車置き場へ連れていった。 

「どう!雰囲気変わったでしょ!」

「けんけんの自転車って、どれだっけー」 

「・・・」


写真:自転車でも一度は走ってみたい男鹿半島
   岩手県花巻市 花巻駅前のLit work place さんのお店の前

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