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ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダムをクリアした感想とハイラル史考察 前編

メチャクチャ感想が楽しくなって考察は次回に回します。

クリアしました。
あまりクリアした感想とかネタバレになるので書かないが今作が非常に面白かったのとハイラル史が凄いことになったので考えをまとめるために書こうと思う。


クリアまでに要したプレイ時間:210時間
クリア時の達成率:77%

長すぎ!!!!!!
マジで死ぬまでやらされるかと思った。

ほんとに長い、1周目でここまで時間かかったゲーム初めてかもしれない。

別に先にストーリーを進めて探索を後回しにすればクリア自体はもっと早くできたと思うが、クリアしてしまうとサブクエストとかしなくなっちゃいそうだからやれるだけの事はやってからクリアする事にした。

実際クリアしちゃうと燃え尽き症候群でなんもできなくなった作品が多いからね。

あとこの世界が愛おしくて終わらせたくなかったのもある。
終わりが近づくと寂しくなって先に祠と根っこを全部探した。

休みの日は13時間くらいやってた

このゲームは常になんらかのタスクがあり、それをこなしていくうちにまた新しいタスクが生まれてを繰り返していく。
そしてそのタスクが本筋のストーリーとは全く関係ない事が殆どだ。
でもやっちゃうのよ、この世界が好きだから。

例)
ハテノ村に行くぞ!

目的地に向かう途中で洞窟を見つけ、そのまま探索

トーレルーフで洞窟から出る、変な場所に出る

イワロックが見えたので倒しに行く

祠レーダーが反応したので探す

また洞窟見つける、探索

ネルドラが飛んでるので爪を貰いに行く

マモノの拠点があるので倒す

この時点で俺の最初の目的はなんだっけとなる、一向に目的地につかずなんなら違う町に着くことだってある。
これは俺がADHD気質が強いという訳ではない。いや、多少は気質はあるけど。

ブレスオブザワイルド(以下ブレス)の時も思ったがこの大地を歩いているとやりたい事がどんどん溢れてくる。
今作はブレスの時に比べ、更に地下と空が追加されてるからそりゃまぁ倍ぐらいかかるよな。
(ゲルドとフィローネ行ってないのに祠が117個になった時は????とは思った)


とりあえず「好きだったところ」と「あんまりだったところ」をあげて感想を書いていく。



・ストーリー

これは前作よりかなり好みだった。
というかストーリーだけならシリーズ1好きかもしれない。
時のオカリナより好きかも。

俺はガノンドロフというキャラが大好きだ。
(知らない人のためにも書いとくけど、ガノンとだけ書くと魔獣の方になっちゃうので人物の方を指すときはなるべくガノンドロフと書きましょう)


『ガノンドロフ』
ゼルダシリーズお馴染みのラスボス

もう、この説明だけでガノンドロフが最高な事を示してる。
ガノンドロフって明確に何かこういうことをしたい!みたいな正義がまるでない。

「勝利して支配する!」

これだけ、ガノンドロフは己が1番であること以外に興味がないんです。
もうどうしようもない極悪人なんです。
政治が気に食わないとか、世界を恨んでいるとかそういうバックグラウンドとかないんです。

俺が支配してないのが気に食わない

それだけ!
最高でしょ。生まれながらにして悪のカリスマ。
俺は悪は最悪であり、それでいてカリスマ性がある奴が結局1番好きなんだと思う。
DIOとかザキラとかもうどうしようもない悪なのにカッコよくてめちゃ強いキャラが好きなんだ。

確かにジョジョ7部のヴァレンタイン大統領とかゼノブレイド2のメツみたいなそれぞれの正義を持ったキャラもいいんだけど、ゼルダの伝説という作品にはそういう正義の対立みたいなのは正直必要ないかなと思っている。
だってガノンドロフにそういう正義がないんだもん。

ゼノブレイド3の生まれながらに最悪で正義も信念もない世界の集合思念でめちゃくちゃな小物のラスボスさんとはカリスマ性が違うんですよ。魅力が違う。

リンクやゼルダのカッコ良さ、信念の強さをより際立たせるのはガノンドロフの存在あってこそだと俺は思っていた。
なので前作のブレスで怨念だけの存在になっていたのは正直物足りなかった。

いや、怨念だけで世界を滅ぼせる厄災になってる時点で十分とんでもないんだけど。
どんだけ野心凄いんだよ。
「お前らマジで許さねぇからな!!」の念だけで王国が何度も滅びかけてるのは、流石ガノンドロフさんだ...と言わざるおえない。

そして今作のガノンドロフ、ちゃんとめちゃくちゃ強いです。


ストーリーとしてすごく良いなぁと思ったのが、
ゼルダがわざわざ過去に行ったのに、当時のガノンドロフと戦いには敗れてしまうという事だ。

普通ヤバい魔王が復活するから過去に戻って魔王を倒すみたいなタイムスリップ(リープ)モノはあると思う。

しかし今作は、ゼルダだけでは過去に戻ってもガノンに関係する歴史を何一つ変える事ができなかったのだ。

これが個人的にめっちゃ凄いなぁと思った。
ゼルダは過去でガノンドロフに敗北し歴史を変える事ができなかったので、未来のリンクに倒してもらう為に色々な準備をする。
なかなか思いつけるシナリオじゃない。


いや、このゼルダ可哀想すぎるだろ。

・早くで母を亡くす。
・厄災によって王国を滅ぼせれかける。
・厄災により父も亡くす。
・100年間ガノンを封印し続ける。
・王国復興に頑張っていたら魔王が復活する。
・数万年前にタイムスリップさせられる。
・龍になり数万年を意識なく生きる。

過去作にここまで不遇なゼルダがいただろうか。鬼ですか?青沼さん?

Are you a demon ?

ゼルダの伝説って名前の割にゼルダがめちゃくちゃ頑張ってる作品はあんまりない気がする。いや頑張ってるけどそこまでフォーカスされてない気がする。作品によっては出てこねぇし。

正直、龍の涙で龍になる禁術の話が出た時絶句したもん。
白龍とかいう知らん龍が急に空飛んでるのおかしいと思ったからね...

でもそれがあるからこそ絶対にゼルダを救ってあげたいという気持ちになれた。
前作のウツシエの記憶以上に龍の涙は見るのが楽しみで、探しやすくなっていたのもすごく良かった。

オープンワールド系のゲームはストーリーの味を濃くすると、せっかくオープンワールドなのにストーリーに反って進むせいでせっかくのオープンワールドが十分に楽しめないみたいな印象があった。

実際ブレスのストーリーは面白かったが少し淡白な印象もあった。イベントムービーが普通の作品に比べて少ないからというのもあるだろう。
始まりの大地を出た時点でストーリーの主要部分が終わっており、あとはそれの肉付けをしているイメージ。

今作はガノンドロフを倒す事よりもゼルダ姫を探す事の方が目的なのだ。
『探し物をしながら世界を周るうちに真実に近づいていく』というのはオープンワールド系ゲームのストーリー方針としてほぼ正解に近い方法なのかもしれないと思った。

うなぎかと思ったら違った

龍の涙って最初「なんやこれ?なぜ龍?泪?」とか思ったけどゼルダが龍になった事に気づいた瞬間、
「ゼルダ!!!!!!お前!!!泣いてるのかよ!!そりゃ辛ぇよなぁ……意識のない龍になって数万年も生きて…そりゃ涙も出るよなぁ……」

ちょっと俺が泣きそうになった。

と思ってたけどこの涙は龍になった瞬間に出てた

マスターソードを抜くのは毎度お馴染みなんだけど、今作のマスターソードはあまりにも"重かった”
ゼルダの覚悟と重みが伝わってきた。今までこんなに想いが詰まったマスターソードがあっただろうか、いや無い。

二次創作のネタにされそうと思ったら案の定されてた



・キャラクター

今作は前作に比べて人との関わりが多いなと思えた。
というのも前作は荒廃したハイラルの大地を必死に生き抜く人々をフューチャーしているのに対し、今作はハイラル王国復興を目標にハイラル全土の人々が割と自由に冒険をしたり働いていたりする。
歴代のゼルダシリーズってやっぱり、人との繋がりでアイテムが増えたりハートが増えたりしてて、どうやら俺はその人物同士のつながりや特徴的な人物を通して世界を理解していくのが好きだったみたいだ。
なので今作は戦闘員だったり調査隊だったりトレジャーハンターだったり、いろんな種類の人物を観れるのがゼルダらしさが強くてかなり好きだった。

子供の頃、あまりに好きだったカマロのダンス
こういう個性的なキャラがセルダのお馴染みで大好きだったんだよ
風タクのトトウ、ポウッ!

前作とメンツはほぼ変わらないが、その分久しぶりに会えて懐かしい気持ちになれた。
ブレスの時とは絶妙に変わっているキャラ達に何があったのかな〜?とか考察しながら進めるのがすげぇ楽しかった。
以下好きだったキャラ達。

プルア
変わりすぎというかもう時の賢者だろこの人
ちょっと低い声のチェッキー!カッケェぜ

シド
相変わらずテーマ曲が最高、ヨナさんとの石碑は必見
シドに許嫁がいたという事でミファーはある程度自由な恋愛を許されていたのかもしれない。て事はミファーは割とガチでリンクを迎え入れようとしてたのかもしれない。リンクのカップリン戦争は一体どうなるんだ…..

あまりにも美しい写真

ユン坊
PVに出てきてない理由が流石に面白い
賢者のテーマ曲で一番好き

チューリ
クソガキ感がめっちゃいい

コーガ様
前作で穴に落ちたのがまさかの伏線になるのは凄すぎる、BGM最高だし憎めないところがやっぱいいよね

パーヤ
最初に会った時とりあえずパンイチで話しかけたらこんな反応されて「寝取られた…」と思ってしまった。タウロ確かにチンポデカそうだもんな…
説明にはリンクに好意を抱いてるってあったけどミファーやゼルダという強力すぎるライバルに正直入る余地がない。

イーガ団

ラウル
最初「ラララ???ラウル!!??」ってなった
ビジュアルが神がかって良い、封印前の傷ついてるラウルカッコヨすぎんよ

ミネル
この人もビジュアルが良い。
一番最高なのがゴーレムが走ってる時に手がプラ〜ンってなるところ

世界のSAGONO
喋ると毎回ポーズ決めるのが良い、ハテノ村の選挙もハイラル復興を感じれる良いイベントだった。
世界中にいるサゴラーのおかげでお洋服のヒントももらえて助かりました

マンサク
ブレスの時はバッタを集めたけど今度はカエルを集めるイベントになってた
こいつは数年経っても何も変わってなくて安心した

エノキダ夫妻
いつの間にかものすごい大企業になっていた
パウダの年齢からブレスからどれくらい5年くらい経ったのか?と思ってます
気球のイベントもちょっと泣けた

ププンダ
謎の技術を身につけてて驚いた、しかもなかなか有能

ハギ
何故かレールカーで小遣い稼ぎをしてるが、昔は病弱だった娘さんが元気に遊んでて安心しました
エノキダ工務店で唯一名前がダで終わっていない人

カバンダ
数歩歩くとすぐ出会う、謎の男、俺のリンクは収入の殆どをルミーと看板建てから得ていたので凄く助かりました。
ただ、他のエノキダ工務店の人が全くコイツに触れないから「こいつ本当に社内の人間か?」ってなった
看板建てるのなんかエノキダの指示っぽくないしエノキダの狂信者で趣味でこれやってる人間としたメチャクチャ怖くね??
今作の七不思議(個人的)の1つ

カツラダ
ブレスでは新人感があったけど今作ではしっかりと職人の面構えになって感動した
「あぁ!!」の声は健在で安心した


サクラダ
なかなか出てこないから心配したがバカンスに来てたのか!なるほど、荒らされた村を一瞬で立て直してしまうなんて流石だ!
ダダダ!ダダダ!フワッフワッ、シャキーン!!
これをやってくれるだけでいい。

ペーン
最高、サラバード!!が好きすぎる
一応カッシーワと同じ枠なんだろうけどペーンの方が可愛くて馬宿に行くのが毎度楽しみだった。いや本当サラバードってなんだよ、可愛すぎる

いや、素顔も可愛いんかい

バレッタ
ゲルドのドジっ子バレッタちゃん、ブレスでは色々トラブルを起こしてたが…
今作では大砲をぶっ放す役になっていた、コイツに一番触らせちゃダメだろ

フロス
バーの店主、ヴァーイミーツヴォーイずっと飲みたかったから商品化してくれてありがとう…めちゃ美味そう
ゲルド族の高齢の人達は全体的に達観してる人が多くて面白かった

コダー(一家全員)
相変わらずのリンリン呼びで俺は嬉しいよ
娘のフィネちゃんとササノ君は現実世界だと犯罪臭がするのにしっかり親公認の仲なのこの世界の面白さを物語ってる、本当にい良いキャラ

ディーメ
この人も相変わらず魚を捕まえに行ってて最高

カベータ
俺も三兄弟の三男なので笑顔が上手

温泉通の方々
この世界の温泉通は結構無茶して楽しんでるからものすごく好感が持てる
俺もカツラダ工務店に入社して出張ついでに各地の温泉入りてぇよ

ヘブラ地方の温泉に入るの、確かに現実だったら相当危険な旅になるよな…

ウマナリ楽団
ミロヤンのゼルダ感が良い、ヒロアカの見ろやくんの感じでずっと呼んでた
あとヴィオランの顔が良い

ブーゲン
パンイチ事件の中でダントツで気合が入ってた人
パンイチ事件後もパンイチだったのでこいつだけは信用できる、多分俺が調査隊だったらコイツとは絶対仲良くなる

ドミダク&ブリセン
今作ではサゴラーというラムダの秘宝を狙うライバルたちが多く現れた
こいつらは数年前からずっとラムダの秘宝を追っている古参トレジャーハンターなのである意味先見の明があるとも言える
相変わらずのポンコツっぷりで愛されるキャラ、登場クエストもかなり多かった


スタジイ
なんじゃも!?


トッチー
前作ではなかなか苦労させられたトッチー、ニンテンドーストアでストラップ買ってから愛着が沸いた
久しぶりに会いにきたら表情が死んでてめちゃ焦った(でも可愛い)

ミンナニ ナイショダヨも言ってくれるよ

リトの5姉妹
前作だともっと小ちゃかったが結構成長していた、おそらくチューリと同じくらい?
リトの兄弟岩の映像がメチャクチャ好きだったのに、最初会った時誰かわからなかったので親戚のおじちゃんってこんな感じなのか…と思った



・ゲーム性

前作でほぼ完成されてたのでハードルは凄く上がってと思う。
実際トレーラー映像しか観てなかったので新しい要素はほとんど知らない状態でゲームをスタートした。


《ウルトラハンド》
おそらく最も使用頻度が高い能力。前作のマグネキャッチと同じ感じか〜と思っていたら全然そんな事なかった。
ある程度使っていくとこの能力の真髄はモノを持ち運ぶことではなく、モノをくっつけることにあるんだと気づいた。

モノをくっつける??

くっつける??

なにそれ??

そんなにモノをくっつけたいと思った事がないので最初は全然ピンとこなかった。

しかし少し考えてみてほしい、今、日常に溢れている様々な人工物を。
車も看板も家もスマホさえもいろんなモノがくっつけられてできているのだ。
はるか昔、我々の祖先が紐で木と石をくっつけて道具を作ったように『接着』という技術によって人類の文化ステージは0から1に大きく引き上げられたのだ。

「モノとモノをくっつけられる」というだけでこのゲームはほぼ無限の遊び方を作り出した。
ある者は飛行機を作り。
ある者は車を作り。
ある者は兵器を作る。

ブレスオブザワイルドで「自然はこんなにも美しく自由なんだ」と教えてくれたゲームだが、
今度は「文化ステージを上げるとさらに世界が面白くなる」事を教えてきた。

「モノをくっつけられる」という単純な仕組みだけでだ。


ただ若干操作性が悪い。慣れるまでちょっと時間かかるなぁとは思った。
モノを回転させる時どの向きに回せばいいかがわかりにくいので…
↑お前の空間把握能力がゴミなだけと言われたらまぁその通りです。ぶっちゃけどうしたら操作性が良くなるか思いつかなかったのでこればっかりはしゃーないのかも。


《ブループリント》
よくこの機能を作った!!
製作陣がほんとにこのゲームを遊んでいるんだなというのがわかった。

「ゾナニウムを消費させて足りないパーツを補う」

↑考えた奴が天才すぎてキスしたい。
コピペだけでも十分ありがたいのにそんな事までしてくれるの好き。

ただブループリントを開いた状態でポーチからアイテム出せるようにしてくれたらもっと使いやすいのになぁとは思った。
結構硬直がデカいのもちょっとストレスなので。


《スクラビルド》
ウルトラハンドの派生みたいなものと勝手に思っている。アイテムを集める楽しみがかなり拡大した。ブレスだとアイテムの使い道が基本的に売却してお金を稼ぐしかなかったので。
魔物を倒すメリットが大きくなったので寄り道が増える事になるのが良いか悪いか不明。ライネルの角そんなに要らないだろとはわかっているけど剣につけるとカッコいいから集めちゃうよね。

終盤になると弓がぶっ壊れてくるので魔物素材の量がかなり戦闘に影響してくるのかも。ギブドの骨を結局100個くらい使う事になったし。

ただ、弓に素材を付けるときのUIだけはあんまり良くないなぁと思った。
マイセットを用意できるようにして欲しいなぁ〜とは最初思った。(結果的に今のUIでも慣れるからまぁ良いんだけどね)


《トーレルーフ》
めっちゃ地味やなぁと最初は思ったが使っていくうちに評価がどんどん上がっていく。戦闘から探索、謎解きにも幅ひろ〜く活躍する縁の下の力持ち的存在。
少しの隙間でさえトーレルーフできれば上に登れるという謎解きの自由度に最初は衝撃を受けた。


四角ブロックが複数あったら自分は階段状にして登ることしか考えなかったのに、少しの隙間でトーレルーフしてるのを見て自分の脳が凝り固まってるなと思った。

探索のしやすさ格段に上がった、非常にいい能力。
日常生活で欲しい。「ドゥルン!」の音が聞こえてくる。

ちょっと思ったのがトーレルーフとかウルトラハンドって元はラウルの能力なんだよな。ラウルって光の力を持ってるんだよな?
なんかイメージと違くない。
トーレルーフって光の力なの???
それともゾナウ族が生まれ持った力なのか?
もしかしたらミネルも使えるのかもしれんな。


《モドレコ》
今作で最も難解で一番壊れてる気がする能力。
最初は空から降ってくる岩を戻すエレベータ的な活用しかなかったが色々試していくとなんか色々出来ることに気づいた。
モドレコ出来る物にウルトラハンドで足場とかくっつけれるの流石にダメな挙動だなぁと思いながら弓につけた物をモドレコしてた。
ぶっちゃけブレスのビタロックみたいに研究が進めば進むほどヤバそうな能力だと思う。
シンプルに祠の謎解きとかで落したものを拾ったりするだけでも十分便利なのでモドレコを咄嗟に使えるようになるとだいぶゲームが楽になるなと思った。

これも日常生活めっちゃ欲しい能力。
落したスマホを拾う時とか便利そう。


前作のブレスオブザワイルドで世界の広大さ自然の美しさでオープンエアーなゲームの楽しさを伝えてくれたのに対し、今作はその同じ箱庭で更なる遊びの形を提供してきた。
「これはブレスをやっていないと面白さが半減しちゃうだろうな」とはプレイしていて思った。


ゾナウギア

今作1番の目玉要素と言っても過言ではない。
Twitterを見ればみんなが工作しまくってる。いやまぁ大抵はコログを虐待してるんだけど。
実際探索だといつも同じの使うからそんなに頻繁に工作するわけじゃないんだけどね。やっぱ男子は効率化を目指しちゃう、それが楽しいんよ。

個人的に兵器的なギアはあんまり使わなかったのがちょっと勿体無かったかも。わざわざ兵器作って戦う必要がないんだよな…
ケムリダケが最強すぎるのがな…
ただガノン戦前の魔物の大群と戦う時には兵器をたくさん出してゴリ押した。
なんか戦争してる気分になってウケた。


このゾナウギアのおかげで今作は「かなりゼルダっぽいな〜」と思えた。
俺の大好きな良い意味でのゼルダっぽさ。

というのもゼルダの伝説はダンジョンごとにメインのアイテムとギミックがあり、それをベースに謎を解いて進んでいく。
これがブレスオブザワイルド以前のゼルダのアタリマエだった。

トワプリのゴロン鉱山で言えばアイアンブーツが謎解きのベースだった

そのアタリマエを見直そうって事で作られたのが前作のブレスオブザワイルドなのでブレスのダンジョン(神獣)は基本的にこのゼルダっぽさが意図的に減らされていた。
実際それでメチャクチャに売れたしそれでメチャクチャ面白かったんだけどシリーズファンからするとちょっと寂しかったんだよね。

ただ今作はブレスでやったアタリマエを見直した上で今までのゼルダらしさが散りばめられてるなと感じた。

どの神殿にもメインのギミックがあって(風の神殿だけちょっと違うけど)それがゾナウギアによって良い感じに個性を出してくれている。
てか『神殿』ってワードだけでもう嬉しくなる。
ゼルダの伝説だぁ!!!!!ってなる。よく神殿と名付けてくれた。ありがとう。

行った神殿順の感想。


風の神殿はいくまでが一番楽しい。ダンジョンの造形と構造も好き。
一番ゾナウギアを使わなかった印象だけど多分これは一番最初に来る人が多いから、なるべくわかりやすくてバッテリー量が必要じゃないギミックを増やしたのかなと思った。
風の神殿は何と言ってもボス戦が
BGMと演出が噛み合っていて本当に面白かった。地下で戦った時ワンパンされてウケた。

水の神殿をあんなふわふわしたダンジョンにする発想がすごい。全然水要素ないやん!って思った。ほぼ浮遊石ダンジョン。
ダンジョンとしては一番味気なかったけど、辿り着くまでが気持ちよかったのでヨシ。

炎の神殿は今までありそうでなかったタイプのダンジョン。
トロッコ使うダンジョンってなんかあったっけ?
スカウォのラネール錬石場も一応トロッコだけどあれは時空石がメインだからちょい違う気がする。
こんなにアトラクションチックなダンジョンって初めてな気がする。すげぇ楽しかった。(トワプリのベーゴマに乗るダンジョンがアトラクションだったな)
ボスは一番しょぼい。途中のドラゴン出せよ。

雷鳴の島の扉を押すヤツで普通に死んだ男

魂の神殿はちょっと特殊だけど名前が良い。
魂の神殿って!!!!!時オカやん!!!!
魂の神殿って時のオカリナ以外では出てこないんよね。なんか関係あるかと思うじゃん、なんも関係なかったけど。
順番を見てもらったらわかるように、俺は雷鳴の島の雲をどかさずに祠を2つ空けた男。その後のタウロさんとのイベントがなんか虚しかった。
ここもボス戦が楽しい。まさかロボバトルできるとは思わんかった。でも今までのゼルダってこういう通常じゃない戦闘が醍醐味だったよね。これも過去のゼルダらしさで俺は大好きなのよ。

ツインモルド戦めちゃ好きだった
こういう普通じゃない戦闘が好き

ハートが6つしかないからリングの棘に叩きつけられたら即死だった。オモロ。

雷の神殿の鏡を使った謎解きもミラーシールドとか風タクの大地の神殿みたいで懐かしかった。
というか雷の神殿は雰囲気がダントツで好き。あのダークな神殿の雰囲気がすげぇカッケェのよ。ギブドが最初出た時流石に声でた。(めちゃくちゃリーデッドかと思った)
ボス戦も歯ごたえがあってキショくて最高だった。

好きなダンジョン
雷>>炎>>風>魂>>水


上でも少し話たが、探索は前作以上のボリュームだった。
祠、洞窟、コログ、カバンダ、魔物、空島、宝の地図等とにかくやる事が多い。
特に洞窟はラムダの秘宝があるのでかなり隅々まで調べたなと思う。(クリア時で残りが13個だったので)
結構どの洞窟も個性があって見つけるのが楽しかった。
というか"洞窟"でワクワクしない人間はいないだろ。洞窟はロマンなんだよ、見つけにくくて暗くて狭いほど良いんだよ。
ほんとに製作陣にわかってる奴が多すぎる。

空島もほんとに最高だった。
ほぼ祠みたいなもんだけど全体的にスケールが大きくて、ゾナウギアを上手く使う系が多かったな。
遠くに見える空島にどうやっていくかみたいな試行錯誤もめちゃおもろくて、翼だと消えちゃうから途中で浮遊石を経由したり、モドレコで空中に翼を維持したり(これはTwitterでたまたま見た)とにかく無限の行き方があった。

ただ監視砦の上にあった石碑だけは許さない。
多分騙されたの俺だけじゃないだろ。

確かに冷静に考えればわかるけどさ…
到達してから抜け落ちてることに気づいた。

ゾナウギアがあったおかげかもしれないが、前作は「世界広スギィーーー!!!!!」と思っていたのにそこまで広〜いと感じなかった。
いや、広いんだけど「割とこの距離なら飛行機とか車作ればいけるな」と思ってしまう。
乗り物ってほんとにすごいな。(チャリ乗り出してから街が狭く感じたのを思い出した)


ラスボス:ガノンドルフ

超久しぶりにガノンドルフとの最終決戦。
おそらくトワプリ以来なので個人的には10年ぶりくらい?
スカウォの終焉の者とのラストバトルがめちゃくちゃ楽しかったのもあって人型のラスボスはやっぱり良い。(特にラストの雷を捕まえるとどめ演出カッコよすぎ)

ゲームってラスボスになるとにかくデカくなる傾向があるんだけど、個人的には人型の魔王と戦う方が好み。
だって人型の方がかっこいいじゃん。竜もかっこよかったけどね。

ラストバトルはハート3に縛って戦ったのもあってなかなか手応えがあった。
装備を最大まで強化してるのでどんな攻撃でもハート1しか減らないけど。

でも後半はハートが消える攻撃のせいでハート1で戦う事になるとは思わなかった、流石にめちゃくちゃに焦った。マックス料理を全部使う事になるとは…

ファントムガノンでも思ったけど結構技のキレがあるからラッシュ取りにくいんだよねガノンドルフの攻撃って。
しかも、ハイラルの盾持ってなかったから結構盾をぶっ壊された。盾の耐久性って後半になると結構大事なんだよなこのゲーム。

魔王になってからHPゲージが

グーーーーーーーーーーーーン

ってなる演出好き。

第一形態は魔王になる前のガノンドロフとの戦闘だったけど、これはやっぱりガノンドロフも武闘家だから1度は秘石なしでリンクとやり合ってみたかったのかな。とか思った。

ラスボス戦最大の見せ場はやっぱり

ジャスト回避をジャスト回避で返される事だと思う

最初思わず立ち上がってしまった。
うおおぉぉぉぉ!!!!?????と叫んでしまった。

このゲーム、本当にリンクが最強すぎて対等な力を持つ者がいなすぎるとはブレスの時から思っていた。だってほぼ一人で厄災ガノン倒したんすよ。
特にラッシュってリンクの動きに誰もついていけない世界、言わばDIOの『ザ・ワールド』なのよ。
リンクだけほぼ時の止まった世界で動けるの冷静に考えてそりゃ最強だろ。

その世界にガノンドロフが入門してくるわけ。

あっちイィぃぃ〜〜〜〜〜!

こういうのよ、こういうのでいいのよ。
あっちぃぃ演出にクッッソかっこいいラスボス。それだけで100点。
シリーズでもかなり大好きなラストバトルだった。


ガノンドロフの最終形態は魔獣ガノンがお決まりなのに、今回は良い意味で裏切られた。
そうだよね!ゼルダが白龍ならガノンドロフは黒竜になるよね!!
ストーリーを追っていると全て合点がいくこの演出はしっかり遊んだプレイヤーに対するご褒美とも言える。

黒竜になって禍々しくも美しい姿に感動してたのも束の間、ゼルダが助けに来てくれる!!マジで泣けるんよ。
ゼルダ!お前記憶も意志もないんだろ!!
記憶のないなか、自分の体に染みついた使命を感じてリンクの元に駆けつけてくれるの泣けちまうよ…
そして双龍図オマージュの構図に、この演出もカッケェんよ…
さらにここでティアキンのタイトルの2対の龍になるわけなんですね〜

モモノスケとカイドウもこのオマージュしてたよね

ラストバトルは前作の魔獣ガノンみたいに負けることはほぼないイベント戦だけど、意外と硬い。マジでちゃんとスクラビルドしないとメチャクチャ時間かかるなぁとは思った。
よかったギブドの骨が200個あって。

そして最後にマスターソードでトドメを刺すこの感じ、最高です。
ワンダの巨像っぽいなとちょっと思った。
それにしてもそんなに爆発する??ってくらい黒龍が爆発しててウケたな。


ラストシーン

ガノンを倒した直後も正直、ゼルダが元に戻るの?ちゃんと戻してくれるの?だいじょうぶなの?俺これでゼルダが元に戻らなかったら流石に号泣しちゃうぞ??ってことばかり考えていた。
最後はラウルとソニアのおそらくモドレコ(時の力)でゼルダを元に戻してくれてマジでホッとした。

クソでかい声で

「よかったぁぁぁ!!!」

って言っちゃった。それぐらい今作のゼルダを俺は大好きになってしまったのだろう。
ハイラル王族の末裔として、使命を立派に全うする心の強さに惹かれてしまった。惚れてしまった。ガノンを絶対に倒したいと思えた。

ハートの数は減らすドMだけど。ガノンを絶対に倒したいのとゲーム体験を面白くするのはまた別だから。

このシーンでゼルダは王の務めと覚悟を教わっているの最高です
地味だけどかなり好きな龍の泪


そしてなんと言っても
ラストのゼルダが落下していくこの演出、これを語らずにはいられない。


メインテーマがかかった瞬間に鳥肌がブワァっなって、これ最初のガノンが目覚めた時のシーンとの対比になってますやんって!!って
もうそうなったら、急いでゼルダの手握ってやらないかん思て、思いっきし急降下してたら途中で『ゼルダの子守唄』のメロディ流れてきたら、もう目頭がジーーンッ!!って熱なってきて。
もうアカンわ、こんっなん絶っ対泣いてまうやん!!
正直もうこの時点でゼルダの手握れたんやけど、BGM聴きたなってしばらくゼルダの隣でふわふわしとったら
最っ後の最後にゼルダシリーズのメインテーマ流れてきて…
それはアカンてぇ…
涙がツーーーーーーーッって頬を伝っていったんすよ。

こんな演出できます!?!?


千原ジュニアが乗り移ってくるほど良いラストだった、ありがとうゼルダの伝説。

ちなみにラストのBGMをよ〜く聞いてみるとクラップ(手拍子)が多く使われてる、多分これは今作のストーリーの大きなテーマ「手と手」を意識してるらしい。確かに!美しい!

↑この開発者に聞きましたシリーズ面白いのでクリアしたら見得です。


大体感想は語りきったなぁ〜
と思ったら12,000字くらい書いてた。

ヤバいな。本当は考察がメインで感想はおまけ程度にしようと思ったのによかった所を書き出したらどんどん出てきて止まらんくなった。
マジで時系列とかの話したかったのにちょっと書き疲れたので考察は後編にしようと思う。

ゲームの感想初めてちゃんと書いたけどこんなに書けるもんなんだな。
酷評して筆がノったとかならわかるけど普通に絶賛しかしてない気がする。

次回:ハイラル史考察編


ゼルダの家にこのウツシエが飾ってあるか真っ先に確認した。
ありがとう、ゼルダの伝説。

てかなんでゼルダの家になってんの…?
同棲してました…???(まぁおそらくリンクが貸してあげてるんだろうけどベッド一つしかないし)

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