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照れ屋で意地っ張りの人に 絵本レビュー「そういうきみがすき」

今までで何人に告白したことがありますか?
いきなりギョッとする質問。
これにすらすら答えられる人は、きっと恋愛に関して上手くやってきた人なんでしょう。

告白されたことはあるけど、したことはないなんて答えが返ってくるかもしれない。

なんて話は置いといて。

私は小学校の時、中学校の時、高校の時、大学の時
計4回

そんな中でストレートに好きって言葉を伝えられたのは1人しかいない。

「好き」ってなんだか恥ずかしくて照れくさくて口に出しづらい。
「愛してる」なんてもってのほか。

うちの父はその逆で、母にいつも「愛してるよ」と言う。
もちろん私たち子どもにも愛情をかけてくれている。
でも父が一番好きで愛しているのは間違いなく母だ。

母が「やあね、最近太ってきたわぁ」って言うと
「そこが母さんの魅力。健康的でなにより」と返す。

ある日起きてくるなり「目が覚めたら母さんの顔のうぶ毛に日光が当たってキラキラしていたんだ。母さんは桃みたいだよ」なんてことを子ども達の前で言ったりもする。

そのたびに母は「いやねえ」と返し、私と弟は顔を見合わせて
また始まった。と苦笑いをする。

そんな両親のもとで育っても、子どもたちは別。
弟と好きな人の話なんて恥ずかしくてしたこともない。
「好き」って言葉を口に出すのは難しい。

バレンタインを前に、図書館に行って、ふと見つけたのがこの絵本。

そういうきみがすき
デイビッド・ベッドフォード/文
アン・ジェイムズ/絵
三木 卓/訳

「そういうきみがすき」
こちらは犬と少女のこころのふれあいの絵本なのですが。

すき・・・きみのはなしかた

すき・・・わたしのこと よくわかってくれる

すき・・・いつも わたしのこと しんぱいしてくれる

などなど、語り口調がラブレターのようなんです。

これを告白の代わりにもらったらキュンキュンするんだろうなあと感じたので紹介します。

照れくさくて口に出せない言葉を、絵本で伝えるのって素敵だろうなあって思いました。
学生の時に出会ってたら、きっと渡している。

気持ちが伝わるといいんだけど。
もらった人が「俺は犬じゃねえ」なんて言ったら困っちゃうんですが。(笑)

あ、バレンタインにチョコを渡すのは全然平気です。💕

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