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絵本レビュー「オレじてんしゃ」

6月3日は自転車の日なので
絵本「オレじてんしゃ」

自転車が主人公
発想が面白いです!

オレと言いながら
タイヤにもペダルにも顔が描いてあります。

タイヤの空気を入れるバルブにも
小さく顔が書いてあるところが可愛いです。

裏表紙に描いてあるのは?
それは見てのお楽しみ。

オレじてんしゃ
石井聖岳
ほるぷ出版
印刷 株式会社 光陽メディア
製本 株式会社ハッコー製本
装丁 辻祥江
ハードカバー
32p

見返しには自転車のパーツが描いてあり
見ているとワクワクしてきます。
見返しマニアなので
いつもながらじっくりと見てしまいます。

サドルにくっついてる棒は
シートポスト。
みんな名前があるんだよね。
そんなことを思いながら読み始めます。

自転車ってたくさんのパーツでできています。
それぞれが、みんながんばっている。
読んでいるとひとつひとつのパーツが
愛おしくなってくる。

オレじてんしゃ
オレたち自転車かもしれない。

趣味でロードバイクに乗っている時期があったので、
それぞれのパーツに対する愛情はわかります。
1年間使ったタイヤを交換する時は
薄くなった様子に
「おつかれさまです」という
気持ちになったものです。

筒井康隆さんの「虚構船団」という小説があります。
これは文房具が主人公のSFドラマ
コンパスや定規が話し始める。
それを思い出しました。

ちょっと視点を変えてみると
新しい物語が生まれてくるんですね。

自分の身の回りのものに
目を向けてみると
物語が浮かんでくるかもしれませんよ。

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