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絵本の読み聞かせの意味は?

読み聞かせってなんでするのか。

子どもの寝かしつけに イイから
お家時間に イイから
何がどう イイんでしょうか?

私の経験から読み聞かせについて考察します。

人の声って心地イイ

遠い記憶をたどると
祖父のうちにお泊まりする時に
お話をしてもらっていました。
絵本ではありません。

一緒のお布団に入るとはじまる
むかし むかし おおむかし
そのまた むかし おおむかし

その声を覚えています。

うちの祖父は、元警察官で
とにかく偉そうで怖かった。
家のことはすべて祖母まかせ
居間の奥で座って新聞を読むか、テレビを見ているかでした。
癇癪持ちで、弟と私が大声を出してはしゃいでいると
「うるさい!」ってよく怒鳴られました。

そんな祖父ですが、
寝る前のお話の声は、とても優しかったんです。
人の声って心地いいんですよ。

文字が読めるようになるからイイ

私たちは文字を読めます。
当たり前のように。
「あ」が「あ」であり、「あ」の音だというのは、いつ気がつくんでしょうか?
いつの間にか読めていますよね。

読み聞かせの時に
耳で聞いて、文字を指さして
くり返し読んでもらっていたんだと思うんです。

最初はわからなくても
何回も聞いているうちに
覚えていくんだと思います。

勉強しなきゃ
なんて小さい頃は思いませんよね。

同じ絵本を何度も何度も読んでもらっているうちに
書いてある文字も読めるようになっていくんですよ。

物の名前を覚えるからイイ

絵本にはいろんなものが出てきます。
ライオンとかゴリラとか
本物を見たことがなくても
それが何かわかるのは
やっぱり絵本を読んでいたから

私が一番最初に見たゴリラは
アンパンマンに出てきたゴリラマンでした。

本物のゴリラと絵のゴリラは違うけど
なぜか、それがわかるようになる。

これがゴリラだよ
ゴリラってなに?
大きいおさるさんだよ。

そんなことを言いながら読んでいたんだと思います。

想像力がつくからイイ

本を読んだり、映画を観たりしていて
子どもの頃ってそれが、現実なのか物語なのか
区別がついていなかったと思います。

絵本の世界は、自分の世界と地続きで
いつかみんなに会えるはず

ちいさいモモちゃんは近所に住んでいるお友だちで
山にいけば、がらがらどんがいるし、
カラスのパン屋さんもあると思っていました。
コロボックルを探しに原っぱにいったこともあります。

誰かが作ったお話なんて、わざわざ言いませんよね。

大人も一緒になって楽しむことで
子どももその世界に溶け込むことができる。

想像力は考える力になります。

結局、読んでもらうのってイイ

大人になってからも、読み聞かせの会に参加しています。
絵本講師の講座では講師だけでなく作家、出版社、編集者といろんな方に読み聞かせをしていただきました。

いろんな読み方がありました。
感情を込めて読む方
淡々と読む方
朴訥に読む方

どれもこれも面白くて、楽しいんです。
何回でも伝えますが
人に絵本を読んでもらうのって
大人にとっても心地良いんですよ。

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