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「本当の理由」に行きつく為の6通りの説明:The Rule of Six

約束を守れなかったり、期日までにこなせなかった仕事があったり、忘れ物をしたりした時に「なんとなく口にした理由のせいで、理不尽に叱られてモヤッとする・・・」っていうのは日常でありがちだよね。あと、「この子はこんな風に理由を言うけどなんか違うような気がする…」というモヤモヤもあったり。

そういう時、ぜひ「The Rule of Six」を試してみてほしいなと思います。

「The Rule of Six」(Paula Underwoodさん提唱)とは、

ある出来事について、それが起こったであろう理由を6通り深く考えてみてください。もし6通りの説明を考え出せれば、それは、最初に思いついたもっともらしい妥当な考えを「これこそが真実だ」と思い込む事からあなたを救ってくれるはず。

例えば宿題をしてこなかった子の理由は、

1)「単に忘れてた?」
2)「理解できなかった?」
3)「体調が悪かった?」
4)「大変な事があってそれどころじゃなかった?」
5)「そもそもその課題が家でやって学校に持っていくものだと知らなかった?」
6)「先生は皆には言ったけど僕に直接言わなかったから僕はしなくてもいいと思った?」
・・・という幅・バリエーションあるんだよね。

たいてい宿題をしてこなかった子は「忘れました」ってこたえると思うんだけど、「The Rule of Six」を使うと、その言葉の裏側には上の6つの理由の様に「習い事で忙しくバタバタしているうちに疲れて寝ちゃってうっかり宿題をするのを忘れた」とかって「本当の理由」=「宿題を忘れずしてくるためにその子に働きかけなきゃいけない要素」が見えてくるよね。

そうすることで、単に「次は忘れないように」ではなく「じゃぁ次回は、習い事に行く前に宿題を済ますようにしてみようか」「ご両親と習い事のある日のスケジュールを見直した方がいいね」って提案ができると思うんだよね。

もう一つのこのケースでのメリットは、大人側の思いこみやレッテル貼りが原因への誤解も減らせると思うんだよね。

特に最後の2つ(5&6)は、「まさかそんなことってあるの!?」って思う人がいるかもしれないけど、発達障害のある子にはありがちな理由なんだよね。でも、「わざとして来なかったに違いない」「変な言い訳してるだけ」なんていう大人の勝手な思い込みで、この子達はいとも簡単に「悪い子」になっちゃうんだよね。

「やらない」と
「やれない」「やり方がわからない」「やらなきゃいけないことに気づけてなかった」は違うのにね。

こういう「○▲に違いない!」っていう思い込みは時に、「次回へのサポート」よりも「罰」を与えることを引き起こすケースが残念ながら多いんだよね。きっと「相手の事をわかろう」よりも「自分の思いをわからせよう」が強いから。

時々、親御さんにも「子供にどうしても手をあげたくなる時がある」っていう方がいるんだけど、そういう人には特に「The Rule of Six」を試みてほしいなって思います。前、後ろ、右、左、上、下…物事を色んな角度からみたら、今まで見えてなかった事に気づけるかもしれないから。

自閉症のお子さんの場合には、こちらのnoteのようなケースもぜひ参考に。

もちろん大人の社会、例えば上司と部下の関係とかでも「The Rule of Six」で「今後の為により良く」を目指せることって多いと思うから、単に叱責する代わりに試してみてはいかがでしょうか?

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