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アクティブリスニング~積極的な傾聴でみえてくる相手のきもち~

「昨日、母が亡くなった」って唐突に友達に言われたら、あなたはなんとこたえますか?

多分、「それは悲しいね…」「元気出してね」って共感の気持ちを表す人が多いんじゃないかな?

ん?でもちょっと待って。その人は「悲しい」なんて言ってないよね。
これって、勝手に「悲しいだろう」「だから元気ないだろう」って自分の判断を折りこんじゃってるんだよね。

この会話がね、傾聴(アクティブリスニング)することでかわってくる。

アクティブリスニングは、話をきいている人が話をしている人の立場に立って話を聴くことで、話している人が抱えている心の問題をその人自身が解決できるように手助けするコミュニケーションの方法。その時に大切なのが、相手が話してくれた内容に、勝手に自分の意見や判断を加えないのが「相手の本当の気持ち」を引き出すために大切なんだよね。

実は今日、こんな出来事があったんだよね。

友達が「昨日、母が亡くなったんだよね」って言ってきて
「そうなんだぁ。お母さん、亡くなったんだぁ…。それはあなたにとってどういうことなの?」って返したら、その子の顔がぱっと明るくなったんだよね。
「もうねぇ、すごく開放的っていうか、嬉しい。やっと自由になれた!みんなはね、”元気出して”とか”悲しいね”なんて言ってくるから本当の気持ちが言い出せず”そうなんだよね”っていうのが精一杯で苦しかった。チャビ母ちゃん、ありがとう!!!」って。

私は普段から、息子と話す時にアクティブリスニングをするようにしてるんだよね。
それは、息子に限らずアスペルガー等の自閉症の人は、その人の気持ち(意図)を言葉にした時、自閉症ではない人とは違う伝え方をしてしまったり、表情が話の内容や気持ちと一致していない事があって誤解を生むことが多いから。

例えばね、「昨日花火を見に行ったよ!」「花火を見に行ったよ!」と何度も何度も話してくる自閉症の子がいたんだけど、大人はなんとなく「そう、それはよかったね。」なんて言いがちだけど、その子は実は花火の音が大きくて怖かったから、その不安をわかってほしくて何度も繰り返し「花火にいったよ」と話してたんだよね。だから「花火に行ってどうだったの?」ってきいてあげて初めて「怖かった」と言えたその子に「そうか、怖かったんだね」って共感してあげたら、もう「花火に行ったよ」と言わなくなったんだよね。

こんな風にアクティブリスニングって要は、相手の人が「自分を全面的に受け入れてくれてる」って思えるやりとり。

自閉症などの発達障害の人だけじゃなく、不登校の子供なんかにもアクティブリスニングは大切なコミュニケーション方法だと思うんだよね。「この子は本当は学校に行きたいはずだ」っていう勝手な思い込みで話を進める事で、その子が本当に言いたかった気持ちを無いものにしてしまってるかもしれないから。

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