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『ミステリと言う勿れ』を観てきた。

◎あらすじ
天然パーマでおしゃべりな大学生・久能整は、広島で開催される美術展を訪れるため同地にやってくるが、そこで犬童我路の知人だという女子高生・狩集汐路と出会い、あるバイトを持ちかけられる。それは、狩集家の莫大な遺産相続に関するものだった。当主の孫にあたる汐路ら4人の相続候補者は、遺言書に記されたお題に従って謎を解いていく。やがて彼らは、時に死者さえ出るという狩集家の遺産相続に隠された衝撃の真実にたどり着く。

◎感想
・良い映画観終わると、気持ちいい…ってなるな。ストーリーが綺麗に収まるのがスッキリするんだと思う。

・ドラマ版はたまに観るくらいで、漫画は未履修。そこまでしっかり観てきたわけではないけれど、整から出る言葉が好きだなと思う。

・目の前にあるものに対して解像度が高いんだな。知っている言葉をそのまま使わないというか。表面だけでなぞるのではなく、その裏や意図まで汲んでいるというか。

・特に「女の幸せ」のくだりが一番刺さったなあ。当たり前のように聞く言葉たちだけど、確かに男性が女性を縛るための言葉だ。それに従っていればいいのだと。

・整の言葉に救われる人がたくさんいるね。

・整は優しさで言葉をくれるのだろうか。慰めたいとか寄り添いたいとか感情からくる行動ではないと思っていて。自分が感じて考えた結果、目の前にいる相手に伝えたいことを伝えているに過ぎない。それが本質を捉えていて、受け取った側の心に刺さるのだと思う。

・良くも悪くも、自分が思うこと、感じたことをなるべく曲がることなく、ストレートなまま伝えられる。その語彙力や素直さが羨ましく感じた。

・広島の景色、綺麗だったなあ。高校生の修学旅行で行ったなあ。また行きたい。

・松下洸平のサイコ役、最高だったな。本心から役目を果たしているのだと、悪いことをしているのではないと伝わってきた。幼い頃からこの人も、心のセメントに傷をつけられたから歪んだまま形成されてしまったんだな。

・他のシリーズも是非映画にしてほしい。整が感じる世界を見たい。

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