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木に登り、なまけしモノから学ぶ

その名も、ナマケモノ。

ふとナマケモノの絵を描いてみた。
最近だとキラーナマケモノという映画が上映されていたりと、
何かと話題だ(?)



最近マイブームで、どこか親近感と愛着が湧いている。
なぜ絶滅せずに生きてこれたのだろう?とか、
なぜその生態になったのだろう?とか、
気になることも多かったので調べてみた。

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ざっくり生態について
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南アメリカ、中央アメリカの熱帯林に生息しているらしい。数種類存在するそうな。
木の葉がエサで、とにかくゆっくり動く。
これがナマケモノという名前の由来だ。

そして変温動物らしい。気温によって体温が変わる動物だ。

ピューマやジャガーに食べられることを防ぐために、木の上にいるらしい。
ただ、オウギワシという鳥に捕食されたりもする。

しかも非社会性動物ということで、群れない。
捕食されるときも、仲間に言えない。

「え、え、、!?」
となってワシに連れ去られて終了である。

なんというハードな日々。不憫すぎる。
そんな中でもとにかくゆっくり動く。内心心臓はバクバクしているのに。
ナマケモノの世界にこそSNSが必要ではないか。


なんだこの動物。愛しすぎる。

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ゆっくり動くわけ
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調べると、生態学的に意味があるらしい。
ナマケモノの主食は木の葉と言ったが、どうやら栄養が少なく、消化が遅いらしい。

またずっと木の上にいることから、そこまで移動しなくても餌にありつける。
したがって生存戦略として、「消費エネルギーを抑えること」で色んな木に移動したりすることもなく生きることが選択されたというのだ。

「あれ、これ動かないほうがいいんじゃないか?」となっていった。

この進化、とても興味深い。
なんというか、直感と反している。

人間であれば試行錯誤するはずだ。
次はどうすれば食べられないようになるか?
効率的に餌にたどり着くか?

その中に、「ゆっくり動く」という選択肢が生まれることはまずないだろう。(もしかすると現代病と呼ばれるものの中にそういった事象も含まれるかもしれないが。)

つまり、ここに遺伝、進化による正確なデータに基づく意思決定が存在しているのだ。

ドラスティックな進化、すごい。

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彼らを愛すは自分を愛す
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もし自分が人から「あいつはナマケモノだ」と比喩されるようなことがあれば、
それは間違いなくネガティブな言葉になるはずだ。

一般的な人物像から外れた社会性を失った生物と揶揄されているのかもしれない。

だが実際のナマケモノはどうか。

外部からは動きが遅く、1日20時間寝ることもあり、環境の変化に弱くペットとしての飼育は難しいため、ダメな動物として認識されている。
だが淘汰された種が多いなか、進化をして今の形になっており、
そして自分の「生きる型」を見つけ、危険な自然界の中を生き残っている。

なるほど、私が彼らから学ぶことは思ったより重要らしい。

人目を気にせず、必死に生きる姿。
そんな姿が愛着や親しみを生み、他者から可愛がられるのではないか。

こんな風に私はなりたい。



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