見出し画像

83年 謎の万年カレンダー3407年分のキ教暦COVER?!

「紀元前8年~紀元3399年まで一目瞭然」と謳う「万年カレンダー・キリスト教暦」という商品がクリスチャン新聞1983年6月26日号の「読書」欄に登場した!

世の中には想像もつかない謎に包まれたものも多いが、この「万年カレンダー」もそうであろう。

「週刊誌大ほどの文字盤を簡単に操作するだけで過去、未来約3400年のカレンダーがすぐできる」と謳ったガジェットの紹介記事である。

販売は燦葉出版社。手堅い社会派の書物やキリスト教書を出している老舗中堅出版社だ。定価はたったの2000円!
考案は富沢正氏(万年七曜暦)と土屋吉正上智大学教授(キリスト教暦)。

「手作りで1ミリの誤差が生じても不良品となってしまう。画期的なカレンダー作りに賛同した姫路のあるパッケージメーカーが全面的に協力。だが精確を要し複雑な工程に思いのほか時間がかかり、土屋教授も幾度も姫路まで足を運んだという」と言われると、どんな「もの」か、ちらとでも見てみたいではないか。

そこでネットで探したのだが、今のところ見つからない。

クリスチャン新聞記事には、その操作の方法なども書いてある。想像力がふくらむばかりである。

記事には、ユリウス暦、グレゴリウス暦の両方が仕え西暦の時代考証などには役立つ」が日本は明治初年まで太陰暦だったから役立たないじゃないか、と言うツッコミには『日本暦日原典』(雄山閣刊)という書によって換算が可能と記す。

「大昔の時代考証だけでなく、あの年のイースターに受洗といったうろ覚えでも、すぐに調べられ教会員原簿の整理などにも十分役立つ」と大真面目。

燦葉出版社では年月をかけて準備してきた旨、記されている。
いろんな意味で何とも謎に満ちた商品である。

どなたか家に持っている方がいたらたいへんな貴重品のようですよ。

追記 FBの方で、このガジェットを買って使ったという方の証言がありました。「厚紙を組み合せた工作のようなもの」「十分に実用に耐えました」とのことです!



クリスチャン新聞1983年6月26日号「読書」欄

noteでは「クリエイターサポート機能」といって、100円・500円・自由金額の中から一つを選択して、投稿者を支援できるサービスがあります。クリ時旅人をもし応援してくださる方がいれば、100円からでもご支援頂けると大変ありがたいです。