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調べてびっくり!長寿地域の腸内環境

こんにちは、とらこです🐯

段々と暖かくなり、春の訪れを感じますね。春になって過ごしやすくなるのは嬉しいのですが、毎年この時期は花粉症に悩まされます。既に目と鼻がむずがゆくて、くしゃみが止まりません。。。!!
花粉症同士の皆様、負けずに乗り越えましょう!!

さて、花粉は置いておいて、春は山菜なども多く出回りますね。この歳になってようやく春菊の美味しさが分かるようになりましたが、まだまだフキノトウなどのほろ苦い味は苦手です。いつか美味しいと思える時が来るのでしょうか….

先日、当社の腸内フローラ検査の共同研究を行ってくださっている内藤先生が、長寿地域の方の食生活を参考に出された腸活レシピの本を読んでいたのですが、普段の食生活では見かけない食材が多かったです。それこそ山菜も多く使われているのが印象的でした。今回はそんな長寿地域の腸内環境についてご紹介していきます!


長寿地域 京丹後市ってどんなところ?

京丹後市は京都府北部丹後半島に位置しており、100歳以上の人口比率が全国平均の約3倍にもなることや、男性長寿世界一としてギネス世界記録を保持している木村次郎右衛門さん(享年116歳)が生涯を過ごした街であることから、健康長寿の街として注目を集めています。

この京丹後市で、健康長寿の秘密を探るべく「京丹後長寿コホート研究」が行われています。

京丹後長寿コホート研究

この研究は、全国都道府県の平均寿命において短命県である青森県が、長寿の街である京丹後市と一緒にスタートした研究です。
京都府立医科大学と京丹後市立弥栄病院の共同研究で、京丹後市に住む65歳以上の高齢者を対象に、2017年~2032年まで長期にわたって実施される予定です。

研究の結果、京丹後市の健康長寿の特徴がいくつかあることが分かりました!

①血管年齢

京丹後の血管年齢は全国平均より10歳ほど若く、血管年齢の増加も一定の数値で止まる傾向にありました。

引用:https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/21/082400032/083100002/

②大腸がんの罹患率

京都市と比べて、胃がんの罹患率には大きな差はないが、大腸がんの罹患率がの2分の1以下となっていることがわかりました。

引用:https://twitter.com/morningshow_tv/status/1446321761381859335

また、京丹後市の高齢者の腸内には「ファーミキューテス門」に属する細菌が多く、「バクテロイデス門」に属する細菌が少ないことに気づき、ファーミキューテス門の細菌の構成について詳しく見ていくと、上位4つはクロストリジウム菌という酪酸産生菌(酪酸菌)であることも分かりました。

引用:https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/21/082400032/090700003/

酪酸産生菌とは?

酪酸産生菌は、いわゆる善玉菌の一種で、腸に届いた食物繊維を発酵・分解して「酪酸」を作る菌です。「酪酸」は、大腸の上皮細胞のエネルギー源として利用され、腸内フローラのバランスを整えたり、免疫の過剰な反応を抑える制御性T細胞を増やしたりする働きが報告されている、近年話題の成分です。

これらの特徴は遺伝子によるものではなく、日常生活の中での習慣によって形成されていると考えられています。例えば食べ物では、大麦ご飯、玄米ご飯などの全粒穀物や、ひじき、わかめなどの発酵性食物繊維を含む食品がよく食べられていたり、行動の面では、農作業などの運動を日常的に行っていたり、個人的なことを話せる友人が多く、人とのコミュニケーションが活発であることなどが影響を与えていると考えられています。

最後に

長寿地域の研究は今でも続けられており、まだまだ明らかになっていないことも多いですが、伝統的な食生活や生活習慣が我々の健康に大きな影響を与えているであろうことが分かりますね。
全てのことを生活に取り入れることは難しいですが、白米を玄米やもち麦に変えたり、いつものおかずに1品の野菜を追加してみたり、できることから取り組んでいけるとよいですね!

また、今回の記事を読んで、ご自身の酪酸産生菌が気になった方は、ぜひ一度腸内にはフローラ検査を受診してみてください!
まずは自分の腸内環境を知ることから、腸活を始めてみましょう!

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参考文献

長生きする人が食べているものは? 百寿者の食卓の秘密を探る
長寿の街・京丹後の秘密に迫る
京丹後長寿コホート研究
長寿のまち・京丹後の高齢者は、よく動く!よく話す!よく眠る!


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