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カメラノートスペシャル 9 マニエリスムから見たカメラの素振りについて

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クイーンの頃の生活の時間割で素振りをすることがマニエリスムを理解する宗教みたいなものだった
ウィーンで暮らしていた20代半ばから30代初めの頃の私のクラスと言えば擦り切ライカかあるいはソ連製のコンタックスが時代遅れのローライフレックスを形にして初の街並みを路面電車なしで端から端まで歩きまわって写真を撮影することが私の仕事だった。よく冗談で言っているのであるが家人はウィーンの音楽アカデミーを卒業したのであるが私の場合はwin路上大学写真学科卒業と言うわけだ。これはいい加減だった日大写真学科の4年生よりもはるかに私を鍛えてくれる大学教育であったといまだに強く記憶しているのである。

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