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偏愛食品#446:西湖が来りて増えた福(1765/1000)

京都の友人から西湖なるものをいただいた。
蓮根のでんぷん「蓮粉」と和三盆を練り上げ、笹の葉で包み込んだ生菓子。

もうね、箱からして凛とした気配が漂っておりますことよ。

そして、笹の葉を開くとこのようなお姿が現れまする~。

もちもちつるり。
笹の良い香りとともに、喉から旨みが滑り落ちていく。

添付された説明書きによると、西湖という名前は、蓮の花が極楽浄土のように咲き誇る中国の景勝地から採られたものだというし、箱に印刷されているのは、蓮を愛した北宋の儒学者・周敦頤の漢詩「愛蓮説」を写したものだというし、どこまで奥行の深いお菓子なんだろうか。まさに京都ならでは、と東男は畏敬の念を持っていただいております。
つるり。(また一ついただいちゃった)

分け入っても分け入ってもすごいや、京都って。
と、また喜びと福が増えたっちゅうお話でありました。

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