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続きのない話#536:あらしのよるにの夜に(1755/1000)

「あらしのよるに-ひみつのあいことば-」の舞台を観てきました。
作者のきむらゆういちさんと、今度「読みたいラジオ」の収録があって。

読んでいただくのは「あらしのよるに」なので、なにか参考になることがあるのではないかと思い、お出かけしたのです。

もとになった絵本「あらしのよるに」は1994年の刊行。なんと30年前なんですね。当時読んでオオカミとヤギとの異種(というか捕食被食関係なんでやんすが)交流譚に驚いたことを鮮明に覚えている。

でもあの「あらしのよるに」の状況って舞台で再現できるのだろうか? といぶかしみながら両国シアターカイに向かったのでした。
今日は終演後「舞台の裏側ってどうなっているんだろう?」体験会があるとのことで、子どもたちが舞台前のさじき席に大挙座ってらっしゃる。

でね、これがかわいいのですよ。
ガブがメイの耳を狙っているシーンで、「ダメー!」ってみんなで声をあげてさ。お芝居に没入しているから、思わず声が出てしまうんだな。

私の隣には、祖父母と一緒に2歳くらいの男の子が座っていて、「オオカミくるの?」「ミッキーもでる?」なんて幼い声で尋ねている。この幼いしゃべりもホントに可愛らしい。

子どもに向けて作った作品が、こうしてライブで子どもたちに喜んでもらっている場面を見られるのは嬉しいことですね~。
私もかつては児童書の編集をしていたので、その思いはなおさらです。

で、舞台は脚本がきむらゆういちさんご本人なので正しい使い方ではないのだけれど、見事に換骨奪胎しているのですね。
ああ、そういう演出ならあの絵本の中の出来事がリアルに感じられるな、って。

名作絵本の舞台化、とてもよく出来ていて、オトナも楽しめます。
連休中は上演されているので、ご興味ある方は両国へGO!


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