NAKAGAWA Tadashi(中川 直)

元都内大型CDショップクラシック担当スタッフ、元都内大型書店販売員/ライター、文化思想…

NAKAGAWA Tadashi(中川 直)

元都内大型CDショップクラシック担当スタッフ、元都内大型書店販売員/ライター、文化思想家 /音楽・映像ソフト、書籍、コンサート等のレビューやコンテンツ紹介がメイン/タワーレコード発行フリーマガジン「intoxicate」に通算10年寄稿

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■なにをするサークル・コミュニティか noteで公開中の文化(主に読書、音楽、エンターテインメント、スポーツ)・公共思想に関する記事の裏メニューを特典として提供します。公開版の番外編、ひっそり書きたい事柄、文章作成のHow toなどです。 ■活動方針や頻度 原則隔週ペースで特典記事を投稿します。 皆様からも掲示板で発信、コメントをしていただけると幸いです。筆者の発信と直接関係ない内容でも構いません。 題材のリクエストやライティングなどに関する質問も大歓迎です。 ■どんな人に来てほしいか 言語的節度があり、異なる磁場に属するひとを頭から否定なさらない方なら、どなたでも歓迎いたします。とりわけクラシック音楽、読書、日本プロ野球、ゴルフ、モータースポーツの好きな方は楽しめると存じます。 ■どのように参加してほしいか メンバーになっていただけるだけでありがたいです。もしよろしければ上記の通り「私はこんなのを知っている」「こちらも面白い」「こういう発進が読みたい」などの発信をしてくださるとメンバー同士の刺激にもなるので一層嬉しいです。

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    クラシック音楽の歴史や作曲家、作品について、哲学的な視点から分析し、その普遍性や深さを探求する和田大貴のnoteです。クラシック音楽について語り合えることを楽しみにしています。参加希望の方はマガジンの固定記事でコメントしてください。

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  • ジョージ・セル【指揮台のタイラントと呼ばれて】

    クリーヴランド管弦楽団を世界トップランクに引き上げ、没後半世紀以上経ったいまなお楽団の象徴である巨匠指揮者ジョージ・セル(1897-1970)の小伝。

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「知情意」への道【メンバーシップ「ちょくラボ」が目指すもの】

言葉でアウトプットする楽しみを共有したい! 7月13日からスタートしたnote「メンバーシップ」を利用して「カルチャーメディア《ちょくラボ》」をスタートしました。 何をするかと申しますとnoteで公開してきた読書、音楽、エンターテインメント、スポーツなどの文化や公共思想に関する記事の裏メニュー的なものを特典記事として提供します。公開した記事の番外編、ひっそり綴りたい内容、文章のまとめ方についてが中心です。原則毎月寄稿します。 そして私の記事や投稿を読むだけでなく、メンバー

    • 【公演回顧】2024年(令和6年)2月 / 3月 スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」

      要約 作品の背景やあらすじは上記リンクの演目案内を御覧頂くとして、今回の公演は紆余曲折の末に行われた。 本来は2020年、四代目市川猿之助制作のシリーズ「スーパー歌舞伎Ⅱ」としてIHIステージアラウンド東京(現存せず)で新演出の「ヤマトタケル」を上演するはずが、感染症禍で中止。 次に会場を慣れ親しんだ新橋演舞場とし、2024年2~3月の予定で新作「スーパー歌舞伎Ⅱ 鬼滅の刃」が企画されるも、総合演出の四代目市川猿之助の不祥事により公演見合わせとなる。 そして2023年9月

      • 【公演回顧】2024年(令和6年)猿若祭二月大歌舞伎 / 三月大歌舞伎

        2024年(令和6年)2月15日(木) 十八世中村勘三郎十三回忌追善 猿若祭二月大歌舞伎 夜の部より(幕見) 歌舞伎座で初めて幕見席を利用。想像より遥かに見やすく、高いところなればこそうかがい知れる要素もあり、楽しめた。 猿若江戸の初櫓 400年前の1624年2月15日が、初世勘三郎が江戸で初めて幕府の許しのもと小屋の櫓を上げた「江戸歌舞伎発祥の日」とのこと。節目の日に初世勘三郎の故実から創案された舞踊を鑑賞できて嬉しかった。 義経千本桜〜すし屋 歌舞伎でなかった

        • 【公演レビュー】2024年2月11日 / インバル指揮、 東京都交響楽団

          《プログラム》 東京都交響楽団 プロムナードコンサートNo.406 サントリーホール 指揮:エリアフ・インバル ブラームス:大学祝典序曲 ベートーヴェン:交響曲第8番 ~休憩~ ドヴォルザーク:交響曲第8番 【要約】 ほぼ満席の大盛況。 カーテンコールの画像から演奏内容もお察し頂けるだろう。 ブラームス、ベートーヴェンの2曲はガッシリした輪郭のサウンドが機敏に動き、筋肉質の音楽を展開。 ドヴォルザークは、盛り上がりや知られたメロディの出てくる前の弦のざわめきを浮上させ

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          【公演回顧】2024年(令和6年)2月 / 3月 スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」

          「レギュラーメンバー」に参加すると最後まで読めます

          要約 作品の背景やあらすじは上記リンクの演目案内を御覧頂くとして、今回の公演は紆余曲折の末に行われた。 本来は2020年、四代目市川猿之助制作のシリーズ「スーパー歌舞伎Ⅱ」としてIHIステージアラウンド東京(現存せず)で新演出の「ヤマトタケル」を上演するはずが、感染症禍で中止。 次に会場を慣れ親しんだ新橋演舞場とし、2024年2~3月の予定で新作「スーパー歌舞伎Ⅱ 鬼滅の刃」が企画されるも、総合演出の四代目市川猿之助の不祥事により公演見合わせとなる。 そして2023年9月

          【公演回顧】2024年(令和6年)2月 / 3月 スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」

          プロ野球賢者の書(特別編)【浜田昭八の見つめた球界の賢者】③近藤貞雄

          「レギュラーメンバー」に参加すると最後まで読めます

          本稿の主眼(と気張る内容ではないが)は下記リンクの通り。 [要約] 2023年12月1日のデイリースポーツにこんなコラムが載った。 上記コラムに登場する近藤貞雄(1925~2006)の最大の功績は、中日ドラゴンズコーチ時代の1960年代に投手分業制を推し進めたこと。 野球殿堂博物館の顕彰レリーフにも明記されている。 近藤が最初に目をつけたのは、引退後タレント・俳優に転じたあの板東英二(1940~)。 高校時代、夏の甲子園で大活躍しながらプロ入りしてカラを破れずにいた彼

          プロ野球賢者の書(特別編)【浜田昭八の見つめた球界の賢者】③近藤貞雄

          「環状線」と「放射線」【竹入義勝・元公明党委員長死去】

          「レギュラーメンバー」に参加すると最後まで読めます

          1926年1月10日、長野県生まれ。尋常小学校卒後国鉄職員。陸軍航空特別幹部候補生で敗戦を迎える。結核を病んだことがきっかけで創価学会入り。 東京・文京区議、都議を経て1967年に公明党から衆議院議員当選。 直後に都議時代の政治センスを買われ、41歳の若さで党委員長に抜擢。以後20年間委員長として党を率いる。 硬軟自在の存在感 竹入義勝は創価学会員、公明党員の一種の典型といえる。 戦前戦時中と苦労し、病気を契機に入信・・・は戦後創価学会が急速に会員を増やす「ルート」だった

          「環状線」と「放射線」【竹入義勝・元公明党委員長死去】

          プロ野球賢者の書(特別編)【浜田昭八の見つめた球界の賢者】②大沢啓二・下

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          本稿の狙い(と気張る内容ではないが)と上のリンク並びに全体の要約。 要約 1975年秋、かつての知将で当時は日本ハムファイターズ球団社長、三原脩から監督就任要請を受けた大沢啓二は、大社義規オーナーと面会後に受諾する。 三原球団社長と連携し、積極的なトレードなどで刷新を図った大沢だが、1976年シーズンに入ると故障者が続出。あまりの惨状に「ここは野戦病院か」と嘆いた。同年と翌77年はいずれも5位。 それでも大社義規オーナーの支持は揺るがず、意気に感じた大沢はチームの底上げに

          プロ野球賢者の書(特別編)【浜田昭八の見つめた球界の賢者】②大沢啓二・下

          プロ野球賢者の書(特別編)【浜田昭八の見つめた球界の賢者】①三原脩

          「レギュラーメンバー」に参加すると最後まで読めます

          本稿の狙い(というほどの中身ではないが)はこちら。 戦いの哀歓を簡潔に綴った「矜持ある野球記者」 日本経済新聞の野球担当記者・編集委員として活躍、定年退職後も同新聞にコラム「洗球眼」を執筆してきた浜田昭八氏(1933-)が、本年春に健康上の理由でペンを擱いた。 上記リンク記事で最初に取り上げた「賢者の書」こそ浜田氏の『監督たちの戦い 決定版』(日経ビジネス人文庫;2001年)。 三原脩、鶴岡一人、川上哲治などプロ野球の黎明期と発展過程を担った大監督から執筆当時現役監督だ

          プロ野球賢者の書(特別編)【浜田昭八の見つめた球界の賢者】①三原脩

          ジョージ・セル【指揮台のタイラントと呼ばれて】《特別編》衣鉢を継いだ者:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ

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          「ミスターS」生誕100年に寄せて 「本編」はこちら クリーヴランド管弦楽団音楽監督在任中の1970年に世を去ったセルは、同時代にフィラデルフィア管弦楽団で活躍したユージン・オーマンディ(1899-1985〔1980年に音楽監督から退き、リッカルド・ムーティ〈1941-〉を後継指名〕)と異なり、自身の後継者の指名もしくは発掘をしていない。 1969年、首席客演指揮者にピエール・ブーレーズを迎え、「新しい方(レパートリー)は任せている」と信頼を寄せたが、当時40代半ばのブ

          ジョージ・セル【指揮台のタイラントと呼ばれて】《特別編》衣鉢を継いだ者:スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ

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          プロ野球賢者の書(特別編)【浜田昭八の見つめた球界の賢者】③近藤貞雄

          本稿の主眼(と気張る内容ではないが)は下記リンクの通り。 [要約] 2023年12月1日のデイリースポーツにこんなコラムが載った。 上記コラムに登場する近藤貞雄(1925~2006)の最大の功績は、中日ドラゴンズコーチ時代の1960年代に投手分業制を推し進めたこと。 野球殿堂博物館の顕彰レリーフにも明記されている。 近藤が最初に目をつけたのは、引退後タレント・俳優に転じたあの板東英二(1940~)。 高校時代、夏の甲子園で大活躍しながらプロ入りしてカラを破れずにいた彼

          プロ野球賢者の書(特別編)【浜田昭八の見つめた球界の賢者】③近藤貞雄

          【公演レビュー】2024年2月4日 / 井上道義指揮、 NHK交響楽団

          要約 2024年12月で指揮活動から退く予定の井上道義が、近年NHK交響楽団と行ってきたショスタコーヴィチをメインとする公演の集大成。 ヨハン・シュトラウス2世が元々ロシアのひとの依頼に応じて書いたポルカ、ショスタコーヴィチのコインの裏側を垣間見られる行進曲やワルツ、そしてナチスのユダヤ人虐殺を出発点としながら、ソヴィエトの様々な側面も投影した詩を用いたショスタコーヴィチの問題作がという考え抜かれた構成。 NHK交響楽団は、日頃個々の高いポテンシャルを音楽に生かせず、平凡

          【公演レビュー】2024年2月4日 / 井上道義指揮、 NHK交響楽団

          【公演レビュー】2024年(令和6年)1月27日/ 壽 初春大歌舞伎 夜の部 千穐楽

          [要約] 1月7日の同演目の公演についてはこちら。 一.鶴亀 約170年前に作られた謡曲をほぼそのまま長唄にした歌舞伎舞踊。 女帝の拝賀に浴して民の歓呼の声が上がるなか、廷臣と従者が舞を演じ、五穀豊穣と天下泰平を祈念する祝儀もの。 療養中の不自由な体でつとめる福助の女帝の動きが一段と大きくなり、表情の変化もあった。2月も歌舞伎座出演が予定され、体調は回復傾向と推測できる。ファンの多い役者ゆえ完全復活を気長に待ちたい。 下半身主導の動きで強靭な印象の松緑に対して、高麗屋

          【公演レビュー】2024年(令和6年)1月27日/ 壽 初春大歌舞伎 夜の部 千穐楽

          【公演レビュー】2024年(令和6年)1月7日/ 壽 初春大歌舞伎 夜の部

          [要約] 一.鶴亀 初春にふさわしい天下泰平と五穀豊穣を願う祝儀舞踊。 病気療養中の福助の両サイドでいまの歌舞伎界の中心を担う幸四郎、松緑とそれぞれの息子が麗々しく舞う。 松緑の下半身からのメリハリで動く技術はさすが。演技だと体型の都合でしっくりこないケースもしばしばだが、舞踊に関しては現役なら一頭抜けている。 制約のあるなか、艶やかさを漂わせる福助に回復ぶりがうかがえた。 二.寿曽我対面 歌舞伎では正月に曽我物をかけるのが恒例。例えば2023年(令和5年)新春は壽

          【公演レビュー】2024年(令和6年)1月7日/ 壽 初春大歌舞伎 夜の部

          【公演回顧】2023年10月中旬以降鑑賞分

          昨年終盤は、私生活のゴタゴタで行った催しのレビューを殆どできなかった。なので年初の機会にいくつかピックアップして振り返る。 要約 別ブログにInstagram投稿を並べたもの。 2023年(令和5年)10月13日(金)ティアラこうとう小ホール Tiara Monthly Concert Vol.244「伝承の調べが紡ぐ世界」 近年、大正時代における西洋文化受容の検証が盛んになっている。 なかでも注目度が高いのは、欧米の文学作品を当時の作家が単なる翻訳ではなく、日本語

          【公演回顧】2023年10月中旬以降鑑賞分

          【公演レビュー】2024年1月3日/第66回NHKニューイヤーオペラコンサート

          あけましておめでとうございます 新年早々痛ましい災害や事故が相次いだので暫く投稿を控えました 困難な状況に置かれている方々にお見舞い申し上げます そして皆様の心に松明が燈ることを祈念します ↓テレビ視聴した昨年のコンサートについてはこちら↓ 沼尻竜典指揮 東京フィルハーモニー交響楽団 新国立劇場合唱団 二期会合唱団 びわ湖ホール声楽アンサンブル 藤原歌劇団合唱部 ~曲目~ ヘンデル(吉松隆・上田素生編):「メサイアファンタジー」/ 大西宇宙(バリトン) ヴェルディ:

          【公演レビュー】2024年1月3日/第66回NHKニューイヤーオペラコンサート

          note2023年の記録【昇龍を誓う】

          昨年に続いてこの企画を。 ※昨年の記事 まず数字の比較・・・ 執筆記事数:35本(2022)→29本(2023) 被スキ数:648回(2022)→1,188回(2023) ページ閲覧数:4,318回(2022)→7,543回(2023) フォロワー増加数:81名(2022)→55名(2023) 昨年の記事で年48本という目標を掲げたが届かなかったばかりか、20本を割ってしまった。私の不徳の致すところと申し上げるほかない。 そんな状況なのに被スキ数、閲覧数は対前年で大幅

          note2023年の記録【昇龍を誓う】

          「環状線」と「放射線」【竹入義勝・元公明党委員長死去】

          1926年1月10日、長野県生まれ。尋常小学校卒後国鉄職員。陸軍航空特別幹部候補生で敗戦を迎える。結核を病んだことがきっかけで創価学会入り。 東京・文京区議、都議を経て1967年に公明党から衆議院議員当選。 直後に都議時代の政治センスを買われ、41歳の若さで党委員長に抜擢。以後20年間委員長として党を率いる。 硬軟自在の存在感 竹入義勝は創価学会員、公明党員の一種の典型といえる。 戦前戦時中と苦労し、病気を契機に入信・・・は戦後創価学会が急速に会員を増やす「ルート」だった

          「環状線」と「放射線」【竹入義勝・元公明党委員長死去】

          【2023年12月25日】クリスマスに寄せる音楽余話

          映画「ホーム・アローン」にも使われたクリスマスソングの名曲。 原曲はウクライナの旧い歌らしい。 ウクライナ系ユダヤ人の大音楽家レナード・バーンスタイン(1918-1990)の公式アカウントが昨年掲載した。 1989年12月25日、旧東ベルリンのシャウシュピールハウスにおけるライヴ。 ベルリンの壁崩壊の年のクリスマス、東西両陣営の音楽家が晩年のバーンスタインのもとに集った。 肉厚のサウンドで雄々しく進む。しばしば粗さを云々されるが往年のライヴ録音でこれより瑕疵の多いものはたく

          【2023年12月25日】クリスマスに寄せる音楽余話

          【公演レビュー】秀山祭九月大歌舞伎②

          歌舞伎座新開場十周年 二世中村吉右衛門三回忌追善 秀山祭九月大歌舞伎 全体の要約と昼の部についてはこちら 夜の部:2023年(令和5年)9月24日(日) 一.菅原伝授手習鑑 より 車引 二.連獅子 三.一本刀土俵入 歌舞伎の三大名作の一つに数えられる「菅原伝授手習鑑」(1746)全体のあらすじは下記リンク参照。「車引」は4番目のチャプターの場面。 見栄の切り方や隈取りの差異で登場人物の心理、キャラクターを可視化する歌舞伎の美意識の粋がつまった一幕。 今回、主君の因果

          【公演レビュー】秀山祭九月大歌舞伎②

          【公演レビュー】秀山祭九月大歌舞伎①

          歌舞伎座新開場十周年 二世中村吉右衛門三回忌追善 秀山祭九月大歌舞伎 [要約] 秀山祭は二代目中村吉右衛門(1944~2021)が初代吉右衛門(1886~1954)の俳名を冠して2006年から始めたもの。 2019年までの毎年秋に催され、家の十八番はもとより、ときには能などを基に自身が構成した新作もかけた。 古典の名作上演では通常割愛する箇所の復活といった掘り下げを行い、歌舞伎の伝統を次世代に伝える二代目の意思が垣間見えた。 企画、上演の評価は高く、玄人受けのする秋の風物

          【公演レビュー】秀山祭九月大歌舞伎①

          【公演随想】2023年9月15日/池辺晋一郎80歳バースデー・コンサート

          [要約] 交響曲、オペラから映画音楽、大河ドラマのテーマ音楽に至る幅広い、旺盛な作曲活動を続けてきた池辺晋一郎(1933年9月15日生まれ)氏の80歳の誕生日当日に行われた記念コンサート。 プログラムは三部構成で無伴奏合唱、オペラ、管弦楽が取り上げられた。 いずれも20代の作品と60歳以降の創作(ラストは新作の交響楽作品)を組み合わせ、器楽系や劇伴以外の作曲遍歴を端的に味わえる内容。 聴いていて私が感じたのは、多彩な技法を駆使しつつ、音楽の作りに無理がないこと。 その時々の

          【公演随想】2023年9月15日/池辺晋一郎80歳バースデー・コンサート