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年度が変わってから、この組織の本性が見えることが重なってげんなりしており、仕事へのモチベーションが加速度的に落ちている。もう地面すれすれだ。

モチベーションが上がらないばかりか、自分のやりたいことって何だっけ、という迷路に迷い込んでしまった。本当にやりたいことはこういうことじゃない、もっと何か未来のためにできること、意味のあることをしたい。そんな気持ちがどんどん膨らんでいた。
来年は絶対に異動する。いや、いっそのこと転職をしようか。どこに?自分に何ができる?今の組織より条件のいいところで働ける気がしない。いや条件が多少悪くても意義を感じられればいいかもしれない。しかしそんなところがあるものか。だったらもう異業種にする?そんな、そんなの勇気が出ない。ああもうなんて息苦しい。空気がほしい。外に出たい。外、やっぱり海外に行く?いやいや何を寝ぼけたことを言ってるんだ、海外で通用するスキルなんてないじゃないか。じゃあもう一度学び直す?え、お金は?生活は?そこまでしてどうすんの?その後何をやるの?
自問自答を続け、これという答えが出ないまま何日も過ぎた。気づけばもうすぐ5月も終わる。一ヶ月くらい経っている計算だ。

今日、突然閃くように結論が出た。
noteだ。noteを活用しよう。稼ぐ必要はない。何か未来に向けてできることがしたい。それができればいい。

私は、都内某所で心理相談業務に就いている。これでも10年目、資格持ちの専門職。多少なりとも経験は積んだつもりだ。
心理相談業務というのは、基本は「傾聴」で、こちらからズケズケとアドバイスすることはない。しかし日々さまざまなひとのさまざまな相談を受けていると、思うことはたくさんある。もちろんそのときそのときで相談者に伝えていることもある。でも、それはほんのわずかだ。
専門職と言えども1人の人間だ。そして相談はなまものだ。その場では表明しなくとも、色んな感情が生まれることがある。こころの中でひっそりと、けれど力強く応援しているときがある。苦しさを想像しては、呼吸がしづらくなるときがある。励ましているときも、心配しているときも、信じているときも、色んなときがある。そうだ、それを書こう。目の前の相談者と同じようなことを思っているひとは、きっとほかにもいるはずだ。

相談室では伝えられない相談員のこころのうちを、noteに書く。今と未来を生きる誰か(特に子どもたち)へのメッセージを、ここに綴ろう。
誰も読まないかもしれないが、誰かが読むかもしれない。思っているだけでは誰にも届くことはないが、書けば誰かに届くかもしれない。そしてその誰かが何かを感じて、そのこころに何かが生まれたら、これほど嬉しいことはない。

というわけで、はじめます。

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