ちょいな

広告会社で長いこと営業をしています。私は元々赤面対人恐怖症だったのですが、仕事の中で恐…

ちょいな

広告会社で長いこと営業をしています。私は元々赤面対人恐怖症だったのですが、仕事の中で恐怖が克服でき、今では営業という仕事が大好きになりました。ここではそんな私の体験談、ちょっとした営業ノウハウ等を書いていこうと思います。もしご参考になることがあればこんなに嬉しいことはありません。

最近の記事

勝つことはえらいことだ

これは 将棋界の実力制第二代名人・塚田正夫の名言。 この言葉、 大学時代に初めて見たときは 単なるしゃれだと思っておりました。 塚田正夫って面白い人だったんだなぁと。 ところが 社会に出て、営業になり、幾十年・・・ 今、改めて見ると もしかしたら とてつもなく深く、重い言葉なんじゃないか と思うようになりました。 どんなことでも、 「結果を出す」というのは、 大変なことです。 特にそれが 「0から1」を生み出したケースの場合は猶更です。 余人に知る由のない、 とて

    • ルックスで得をする

      あるクライアントの女性担当者と打ち合わせしていたときのこと。 その方はまだお若く とても知的で、おしゃれで、素敵な方だ。 その彼女が突然喋るのをやめて、 私の顔をマジマジと眺めながら 感心したようにこう呟いた。 「ちょいなさんって ホントに、 代理店っぽくないですよね~」 私自身もうすうす気が付いていたことではあったが クライアントの女性担当者から ストレートに言われて さすがにちょっとショックを受けた。 そうなのだ、 どうやら私のルックスは、 みんながイメージ

      • 営業の達人

        少し古いお話で恐縮ですが・・・ 以前、 私の勤める会社に出入りする印刷会社に T社のワタナベさんという人がいた。 当時私の会社は 制作、マーケティング、 媒体、営業 総務 とフロアが三つに分かれていたのだが、 このワタナベさんと言う人は不思議な人で なぜか、 直接の発注部門である制作部以外の、 他のフロアにも頻繁に出入りしていた。 毎日いるわけではないが、 ふと気がつくと 総務部でお茶を飲んでいたり 媒体部で見本誌の週刊誌を読んでいたり 営業と世間話をしていたり

        • 頭の中で、ぐるっと回して、「さかさま」にして見ろ!

          先日ふと、 昔ある方から 標題のようなアドバイスを頻繁に頂いていたのを思い出しました。 ある方とは、某大手出版社の広告局長だったTさん。 この方には一時期、とても可愛がって頂き、いろいろお手伝いをさせて頂きました。 私の最大の欠点は、 ひとつのことに集中してしまい、他が見えなくなること。 お恥ずかしいことに 典型的な「木を見て森を見ない」タイプ。 それを指して、 Tさんからは、よくこう言われていたのです。 「ちょいなく~ん、 (両耳に沿って、両掌を前に出して) 君はこ

        勝つことはえらいことだ

          広告代理店はイヌと同じだ

          これは、 まだ新入社員時代に、 某メーカーの宣伝部長から、面と向かって言われた言葉。 場所は、CM撮影立ち会い後の居酒屋。 そのメーカーは年間でかなりの出稿をしてくれていた重要クライアント。 宣伝部長はその扱いを一手に握る上、少しクセがあるんで、 私の会社では役員以下、腫れものに触れるように接していた相手だった。 CM撮影終了後、 クライアントの担当者と 私の会社の営業担当、営業部長はスタジオに残って処理する案件があり、 見習い社員だった私だけ 宣伝部長と一足先にお疲れ様

          広告代理店はイヌと同じだ

          午後の予定は1、3、5で

          午後に訪問アポの予定を入れるときは、 1時、3時、5時といった具合に 奇数時間に入れるようにしたほうがよい というお話。 実はこれは あるベンチャー企業の社長さんに教えて頂いたこと。 理由をお尋ねすると・・・ 答えは 午後になるべくたくさん訪問アポを入れようとしたら、 このサイクルが 一番多く、入れられるから。 例えば 新規アポを取る場合、 ・商談1時間、 ・都内や関東近郊なら移動時間は最大1時間、 ・相手先にアポをお願いできるのは夕方5時がほぼ最終、 そう考えると

          午後の予定は1、3、5で

          現実は正解

          現実は正解なんだ。 時代が悪いの、世の中がおかしいと云ったところで仕方ない。 現実は事実だ。 そして現状を理解、分析してみろ。 そこにはきっと、何故そうなったかという原因があるんだ。 現状を認識して把握したら処理すりゃいいんだ。 その行動を起こせない奴を俺の基準で馬鹿と云う。 これは「赤めだか」(立川談春著)の中に出てくる立川談志の言葉。 初めて読んだ時は衝撃でした。 私にできていないことは、 まさにこう言うことかもしれないと思った。 そして10年以上経っ

          現実は正解

          マーケティングで作ったモノは売れない

          これは以前、 ある出版社の役員の方にお伺いした言葉。 某有名雑誌の編集長だった時に痛感したことだそうです。 「雑誌や本は、 その題材を本当に好きな人が、 思いをこめて作らないと売れないんですよ。 不思議なもので、 表紙一つで 好きな人が作っているか、 マーケティングで作ったものかは、 読者にはわかってしまうのです」 とのこと。 面白いな、これは出版に限らず、 あらゆる仕事に当てはまるのではないか、と思いました。 そして、 ふと、 このことはエンドユーザー向けのシ

          マーケティングで作ったモノは売れない

          「忙しくてできない」なんて、絶対言っちゃあダメよ

          「何か頼まれたら、絶対断るな。 どんなに忙しくても、必ず受けよ」 これは以前、 私が尊敬するクライアントのSさんが、 自分の部下に繰り返し伝えていた言葉。 なぜなら・・・ 人が たくさんの人の中から 自分を選んで声をかけてくれたんだから ありがたいと考えよ。 それまでの自分が 気が付かなかったこと やろうと思わなかったこと をやるチャンスを頂けるのを、 ありがたいと考えよ。 そして何より 頼んだ人と 今までなかった関係が生まれる、 それをありがたいと考えよ。 だか

          「忙しくてできない」なんて、絶対言っちゃあダメよ

          人間には回復という能力が与えられている

          これは、 昭和の名棋士と言われた囲碁の高川格の言葉。 詳しい背景は記憶にないが 確か、ずっとタイトルホルダーだった彼が 強力なライバルの出現に打ちのめされ どん底に落ちたときの言葉だったと記憶しています。 私は 大学の囲碁部出身 という、 体育会の多い広告代理店営業の世界では ちょっと珍しい経歴の人間なのです。 ・・・て、 それはどうでも良いことなんですが(笑) 実は先日ちょっとショックなことがあり この言葉を思い出しました。 人間には回復という能力が与えられている

          人間には回復という能力が与えられている

          親しき仲にも契約書あり

          これは、 「ブレイク・スルー―K‐1舞台裏の物語」(佐藤猛著)という本に出てきた言葉。 著者は、K‐1のライツ関係を取り仕切っていた方で この本は、その彼が 石井館長のビジネスの進め方を語ったという珍しい本です。 過日、 昔からの友人と仕事をすることになり、 いろいろあって、 この本、この言葉をハタと思い出しました。 親しい関係だからこそ、 ビジネスやお金の話のときは 事前にきちんと契約を交わしておかなくてはならない。 そうしたことを 何となく話しにくいなんて うやむ

          親しき仲にも契約書あり

          他の人からは、見えない仕事

          先日、朝、出社時間直後に、 喫煙所で煙草を吸っていた時のこと。 隣に 当社を代表する若手美形女子社員が入ってきて ぼーっとした顔で煙を吐き出し始めたので 「どうしたの? 出社早々、疲れてない?」 と声をかけたら、 キッと睨まれ、こう言われててしまった。 「何、言ってんですか。 私は今、撮影が終わって会社に戻ってきたところです。 会社の人は誰も判ってくれてないんだから(怒)」 ・・・そうなのでした。 彼女は、アパレルメーカーを担当している当社の稼ぎ頭の一人。 年間何十

          他の人からは、見えない仕事

          煮詰まった時は、他人に意見を聞け

          企画の種がある。 提案日が決まっていて 数日後までに クライアントにどういうストーリーで提案するかと考え、 企画書にまとめなくてはならない。 ただ 原稿進行やトラブル対応で 落ち着いてデスクに向かう時間が取れない。 期日はどんどん迫ってくる。 気持ちだけ、焦る。 ・・・みたいなことって、 日常業務を抱えている営業マンなら よくあることだと思う。 こういう時、どうするか? 私の場合は、 隙間時間に 誰かを捕まえて 頭の中にある企画の種をぶつけて意見を聞く ことにし

          煮詰まった時は、他人に意見を聞け

          悩みごとは、朝考えろ!

          最前線で仕事をやっている限り、 悩みごとや心配ごとが生まれるのは当然のこと。 私は 人一倍気が小さいので 猶更です。 何で、こんなことをやってしまったんだろう。 この後、こうなってしまうんではないか。 もし、こうなったらどうしよう。 ・ ・ ・ みたいなことが、 頭の中で思いがぐるぐる回り、 フリーズすることが、 多々あります。 極端なときは、 目はうつろ(と人に言われます)、 顔面蒼白(と人に言われます)、 みたいなことに なってしまうことさえあります。 この年齢で

          悩みごとは、朝考えろ!

          とりあえず行ってみる

          これは、 あるマーケティング会社社長・Kさんのお話。 彼は普段会社にほとんどおらず 傍目からも超多忙。 常に精力的に仕事をこなしている「デキるタイプ」の方だ。 その彼の信条が、 「とりあえず行ってみる」 ということ。 Kさんは、 自分が関わっている、いないに関係なく 展示会だろうが、 イベントだろうが、 商業施設のオープンだろうが、 話題になっている場所には一番旬なタイミングで 「とりあえず行ってみる」 そうだ。 「えっ、でも、 少し遠くだと往復と見る時間で、 丸

          とりあえず行ってみる

          大型連休の前にオリエンをするな!

          ・・・と、今頃思っている方が 広告代理店勤務の方には、非常に多いと思います。 なにしろ、 クライアントと言うのは困ったもので 大型連休前にオリエンテーションをして、 連休後にプレゼンテーションを受けたいという会社が結構多いのです。 つまり 「俺が休んでいる間に仕事しとけ」 ということですね(笑)。 だから、 ゴールデンウィーク、 お盆、 年末年始休み、 も、 テレビで交通ラッシュみたいなニュースを横目に ノンストップで出社みたいなことは当たり前にあります。 こうい

          大型連休の前にオリエンをするな!