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【特集:パラレルキャリア旅】Kの事例~子どもと土木遺産を巡る旅~

こんにちは。土木の魅力を発信する活動を行う編集部Kです。

私のパラレルキャリアのテーマは、土木の不思議を発見し、魅力を発信すること。なので、パラレルキャリア旅では、近代土木遺産や土木構造物を巡ることが多いです。
※近代土木遺産:幕末から昭和初期にかけて造られた橋やダム、トンネル等の土木構造物や土木施設で現存しているもの。

[子どもとのパラレルキャリア旅]

平日は会社員として働いているので、パラレルキャリア旅に出るのは、主に土日になります。また、子どもがいるので、子どもと一緒に行動するのが基本です。
子どもは3歳、しかも女の子なので、正直まだ土木には関心を持ちません。
そこで、子どもが楽しめる行き先を組み込んだプランで、出掛けることにしています。

[行先の決め方]

土木遺産は全国に2800か所程あります。土木遺産を認定している土木学会のデータベースで、どこに土木遺産があるのかを確認することができます。
例えば、春休みに子どもと新幹線でディズニーランドに行く計画を立てたします。(編集部Kは地方在住です。)その場合は、東京駅や千葉県の舞浜周辺に土木遺産はないかなと、データベースで確認して行先を決めます。子どもとのレジャーのついでに、日頃行くことのできない他県の土木遺産を巡っています。
また、国土交通省の地方事務所のサイトやSNS、土木学会のサイトから、土木関連のイベント情報を得て、最初にパラレルキャリア旅に出ることを決め、イベントの行先や旅の途中に子どもの楽しめるスポットはないかを探すこともあります。
どちらにしろ、子どもと一緒の旅なので、子どもが楽しめるプランにすることを心がけています。

[最近のパラレルキャリア旅を3つご紹介します]

今年4月、子どもとのパラレルキャリア旅を初めて行いました。その後も2回パラレルキャリア旅を行っています。
3回の旅について簡単に下図にまとめました。

ここからは、3回の旅で工夫した点などをお話ししたいと思います。

[子どもと2人で初めてのパラレルキャリア旅]

初めての土木遺産を巡るパラレルキャリア旅は東京でした。
子どもの春休みを利用し、2人での旅行。ディズニーランドに連れて行く機会を利用して、東京の土木遺産を訪れることにしたのです。
東京には数多くの土木遺産があります。この時に選んだ場所は、東京メトロの上野駅でした。
東京の方には当然のことかもしれないのですが、地方在住の私は、子ども連れで歩く駅のホームがかなり危険を伴うものとは想定していませんでした。私の住んでいる地域の駅はホームの間も広く、人も東京のようには多くないのでゆったりしています。
ちょうど、ちょろちょろしている年頃の娘は、電車に興奮し、初めての場所で喜んでしまい、つないでいる手を離して走り出しそうになるなど、落ち着いていられません。
本当はホームで写真撮影したい場所があったのですが、写真撮影どころか立ち止まることさえままならず、警備員に子どもが離れないように注意を受けてしまうほどでした。
上野駅以外にも何か所か土木遺産を巡ろうと思っていたのですが、この旅では敢え無く断念することに。
子どもと2人で土木遺産を巡る難しさを感じたのでした。

[リベンジ 2回目の旅は夫と子どもを連れて]

そこで、2回目の土木遺産を巡るパラレルキャリア旅では、夫も一緒の旅を計画しました。
夫は土木に関わりのない仕事、土木への興味もほとんどない状態です。
そこで、子どもと夫の希望もかなえる旅のプランを考えました。
この旅で私が訪れたいと思ったのはダムです。
ダムの見学は5月がベストシーズンのため、ゴールデンウィークに訪れることにしました。
ダムの近くにはアスレチック公園があったため、子どものレジャーを公園に設定。
次に食べ歩きが好きな夫が喜びそうなグルメを探し、プランを立てました。
訪れたダムは、見学コースがあり、解説付きで案内をしてもらえるとのこと。「見学中、私は写真を撮りたい。解説に集中させて欲しい。」と夫にお願いし、見学は一緒に回るものの、娘の面倒は夫にお任せしました。
結果、私は写真撮影も十分にでき、満足できる見学になりました。
娘も解説などは理解できないものの、見たこともない大きなダムや勢いよく流れる水の様子に喜んでいました。
その後は家族でレジャーを楽しみ、おいしいご飯を食べて帰ることができました。

[そして再び、子どもと2人でパラレルキャリア旅]

3回目のパラレルキャリア旅は原子力発電所の見学です。見学イベントがあったので、参加することにしました。
3歳の子ども連れでも参加可能かを事前に東京電力に問い合わせ、放射能の危険性はないこと、子どもでも安全な見学路ということを確認し、参加を決めました。
この時はバスに乗ったまま施設内を見て回ることが中心のツアーということで、歩き回る心配もなかったので、子どもと2人で参加しました。
発電所の見学コースは子ども向けのキャラクターの展示もあり、東京電力の方々も子どもの対応に慣れているようで、子どもが飽きている様子がわかると話しかけてくれるなど、問題なく過ごすことができました。
発電所の敷地内には多数の消防車が配置されていたり、普段は見られない車両を見ることができ、子どもも「わー消防車!」と喜んでいました。
私も滅多にない原子力発電所の見学で貴重な話を聞くことができ、帰ってからも子どもと「いっぱい消防車いたねー!」などと話を共有できたので、充実した旅になったと感じています。

[家族とのパラレルキャリア旅をする理由は・・・]

子どもや家族を連れて、パラレルキャリア旅をしなくてもと思われるかもしれませんが、こんな風に家族で土木遺産などを訪れることで、夫や子どもにも土木に興味を持ってもらえるといいなと思っています。
土木の魅力を発信することがパラレルキャリアの目的なので、まずは家族に魅力を知ってもらいたいということと、一般の人が土木のどういう点に興味を持つのかということを、まずは身近な家族から調査しています。
本業も土木に関わる業界ですので、仕事自体を知ってもらい、パラレルキャリアも理解してもらえるといいなという思いもあります。

特に小さい子どもがいてパラレルキャリアをやっていると、預ける時間が増えるとか、子どもを自分の都合に付き合わせなきゃいけないだとかで悩むことも出てくるかと思います。
私の場合は、夫の協力も得ながら、工夫して子どもも一緒に楽しめるようにパラレルキャリア旅を企画しています。
今は日帰りの旅がほとんどですが、今後は泊りがけで家族との土木遺産巡りも企画したいと思っています!


以上、編集部員Kのパラレルキャリア旅でした!
choice!編集部員のパラレルキャリア旅は次週も続きます。
どうぞお楽しみに。

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