本屋の温もりを思い出して今日も生きる
私にはお気に入りの本屋がある。地元ではない街に暮らし始め、なかなか馴染めず心細かった気持ちにやさしく明かりを灯してくれた場所。そのひとつがその本屋である。大型の書店ではなく、小さいけれど長らく愛されてきた地元の本屋で、数年前にリノベーションをしてカフェと雑貨屋が併設され、より安らぎの空間となった。新刊の本もあれば、マニアックな本もある。私の好きな詩集も豊富に揃えている、そんな本屋だ。
この本屋にはじめて足を踏み入れようと思ったのは直感だったように思う。木を基調とした重くも軽