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立ち食いを体験した

世の中のどれくらいの人が、
当たり前に立ち食い、立ち飲みを
しているのか分からない。

断言できるのは、

"田舎に立ち食いはない"

スペースとか時間を最小限にしたいのは、
大抵は都会なのだと思う。

立ち食いの何となくの、カッコいい感は、
都会の匂いなのかもしれない。



車で出かけるのが億劫になって来たオット。

子どもたちも家を出て、行き先によっては
2人なら、新幹線が便利になった。

こちらは、ローカル線の線路です。




と言っても利用するのは年に数える程。

少し前に、新幹線で出かけた。

名古屋駅構内に立ち食いきしめん屋がある。

温かいダシの香りは、素通りしがたい。
毎回後ろ髪を引かれる。

が。
毎回そんなに時間がなくて諦めていた。

それに。
ファーストフードよりも更に
スピード感が必要そうだし、

"立ち食いならでは"

の、暗黙のルールとかあるのでは?

と謎に緊張して、
足を踏み入れる事ができなかった。

しかし、オットは出張などの時、
何度か食べたことあると言う。

ズルいーーー

って事で、立ち食いきしめんを食べるため
少し早く名古屋駅に到着した我々。

朝早くて、寒かったその日。
一杯のきしめんが沁みたー

女性客が多いのも意外だった。

ー立ち食いー

みんな黙ってただきしめんを啜る音だけが
店内に響く。
ワンオペの女性店員の鮮やかな手仕事を
盗み見ながら、鼻水をこっそりふく。

食べ終わったら、軽くテーブルを拭いて
どんぶりをカウンターの上に上げる。

こんなに、客が協力的な店って、中々ない。

老若男女、気持ちよく

「ごちそうさま!」

と声を掛けて店を去る。

私が食べている時に店を出たお客さんは、

「美味しかった、ごちそうさま」

とか

「あったまりました、ごちそうさま」

なんて、ひとこと添えだして、
私は食べながら何て言おう!?

と緊張…
音楽の歌のテスト前みたいな気分になった。


(普通に、ごちそうさまでした。
と店を後にしました。)

海外では、立ち飲みはあるけど、
立ち食いというのは、ほぼ無い。

ホットドッグだって食べ終わるまで
店に張りついてるってことはないもんねー。
ただのテイクアウトだよね。



立ち食いと言えば、うどんか蕎麦が
一般的だと思いますが、

名古屋へ来た際には、
是非、

立ち食いきしめん

食べてみて下さい。

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