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仕事にいけなくなったあの日

わたしは仕事ができるほうだ。

いつもすごいスピードで動いているので、
わりとよく仕事を頼まれる。
そしてすぐにおわるのでびっくりされる。

アシスタントや秘書なんかやったらかなり重宝される。

それでいてわりと勉強もできるほうだ。
スポーツ推薦だったので進学校ではなかったけど、勉強の成績はずっと学年トップ。
奨学金をもらっていたし、毎年表彰された。

簿記2級は産後1ヶ月から勉強をはじめて、
4ヶ月目で1発合格した。

しかし、わたしには最大の弱点がある。
それは、常日頃から校正癖があるところ。
「あれ、ちょっとちがう」
をどうしても見つけてしまう。
もちろん長所でもあるが、弱点にもなる。

その「ちょっとちがう」がハマる上司にはめちゃくちゃ可愛がってもらえるが、ハマらないと難しい。
ものすっごく難しいし、めちゃくちゃ嫌がられる。

黙ってれば良いのにそれができず、
そんなときにいわゆる 出る杭 になってしまう。

「いいから黙ってこの書類作って!」
は、どうしてもできない。
いや…できるし、全力でやるけど、ものすごく気持ち悪くなる。

ある日「ちょっとちがう」
の上手な伝え方が見つけられなくなって、
苦しくなって、
わたしは仕事にいけなくなった。

・・・・・

仕事にいけなくなって、何日間かずっと泣いてた。

そんなとき、むすめがお腹にきてくれた。


体調が猛烈に悪くなり、入院をした。
つわりじゃくて重症妊娠悪阻だった。
切迫早産にもなったので、そのまま産休に入った。

一度だけ復職するタイミングがあったが、
「復職します」の連絡をした翌日に大量出血して、絶対安静になった。

むすめが全力で
「シゴトヤスンデ!」をわたしに届けたのだろう。


あのまま仕事に行き続けていたら、心が完全に壊れていたかもしれない。
むすめがわたしを助けてくれたのだと、今では思っている。

・・・・・

会社を長い間離れたわたしは、自分らしさを取り戻し、 出る杭大量生産メーカー と化した。
会社という社会ではもう生きていけないかもしれない。

もしかしたらちょっと変わったわたしに魅力を感じてくれる会社に出会えるかもしれないが、
会社で働くことがすべてではないともおもっている。

進化前に夜泣きするむすめへ
わたしを救ってくれてありがとう。
どんだけ夜泣きしてもきっと許す。
(ちょっと嫌だけど。いやすごく嫌だけど。)






今日の小ネタ

これは焼きすぎたアップルパイ🍎です。




🍫ちょこ🍫

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