見出し画像

「荷物持つよ」について

今週、京都の家に友人が遊びに来ていた。
月の1/4程の期間を、彼女とシェアしており
1〜2日間は共に京都の時間を過ごせたのだ。


そして先日は、彼女の仕事仲間も
偶然関西に来ているとの事で(普段は都内)、
であれば、と京都で一緒に飲む事になった。


京都の夜は、まだまだ店の終いが早く
夜型な私たちは
近所のスーパーで酒を仕入れ、

自宅で「利きレモンサワー大会」を
実施しようと言う話になった。

「利きレモンサワー大会」とは

各種メーカー市販のレモンサワーを
ことごとく買い集め、目隠しをしながら
どれがどのメーカーのレモンサワーなのかを
当てる、と言う飲み遊びである。
※本編とは全く関係ない。

レモンサワー数本と、水
合計4Lほどだろうか。

ビニール袋1つに収まるけども
4Lを誰か1人が持つには
ちょっと負担がかかるなあ、

といった具合の買出し量になり

2Lペットボトルは単体で持って行こうか、
という話をしていたのだが


唯一その場にいた、友人の友人
(以後、彼をヒロポンと呼ぶ)
(友人の友人も、一度盃を交わしたらそれは友である)


が、


「全然良いですよ、全部まとめて持ちますよ」

と、スマートに全てをまとめて
自宅まで持ち運んでくれた。


素直に、「有難いなぁ」
とも思ったのだが

同時に

「唯一男性だから、と持たざるを得ない感を感じていたら申し訳ないなあ」

とも、思った。


多分、こうしたふとした瞬間の
「男性だから、荷物を持つべき」
「会計も多めに支払うべき」

と言ったような
その場の3人のうち誰かが
言った訳では決してないけども

恐らく3人の中に(無意識的な)
共通認識で存在している

“男性たるや”
“女性たるや”

が、もし今回の
「荷物持ちますよ」を強要していたとしたら

そしてもしも、ヒロポンが普段
私よりもインドア派だったとしたら

こうした日常のふとした瞬間に
「こう振る舞わなければ」と思わせてしまう事は
非常に申し訳ない事だよなぁ、
と、そう思った。


実際に、目上の人と一緒に出掛けていたとして
そしてその目上の方が男性で自分が女性だとして、

その人の荷物を女性の自分が代わりに持とうと思っても、
若干気まずい空気が流れたりもする訳で。


こうした瞬間からも
「荷物持つよ」の男女のしがらみは、
案外面倒なのだと思う。

先日も、熊本天草の民泊にて
大漁の鯛の冷蔵を2箱持ち運ぼうとした時

「嬢ちゃんいいよ、重い方はわしが持つ」
と、70越えのお爺さんが(20代自称力持ちの)私より
明らかに重たい方の鯛箱を運んでくださった。


とは言え、これまでの経験的に

女性サイドからして
「荷物持ってもらえて、嬉しい!」

と、荷物を持ってもらえる
=相手から尊重されていると感じる
=嬉しい

とポジティブに受け取る方もいらっしゃれば

男性サイドからしても
お願いされる=頼られる=嬉しい

と感じる方もいらっしゃると思うので

本当、この感覚は人それぞれなのだと思う。



し、

もっと言えば

相手との関係値やシチュエーションにもよれば

(私だって、大好きな恋人に荷物を持ってもらうのと、
昨日今日初めましてを交わした相手に持ってもらうのとでは
随分と受け取り方が違うと思う。)


敢えて相手の荷物を持つ(持ってもらう)
ことで、その場の空気を円滑に回せる
といったような合理的な関係も存在するのだろう。

※女性として謙遜するために、
敢えて荷物を持ってもらうことで
相手を立てる瞬間もある。



「荷物持つよ」を基点として
これまで敢えて特別視されてこなかった
性ゆえのやり取りも
こんな風に、存在しているのである。

そうして、
このような誰かの「善意」由来の行動を

「自分は恩恵を受けて当たり前だ」
と奢るのではなく
はたまたそれによって相手を軽視するのではなく、


今日も人から優しくしてもらい、
自分は良い一日を過ごした。


そう思えた方が、きっと、
男女云々のしがらみから解放され
他人の善意をひとつひとつ丁寧に受け止め、
受け止めた分、他の形で他人へ循環できるようになる、

そうした温か社会へ繋がって行くのではないだろうか。

と、半ば理想論と願いを込めた
今日はそんな取り止めのない話で。

おしまい。

====================
どれかお好きなSNSお一つ、フォローお願いします!

▼各種SNSまとめ

▼Twitter

▼ podcast 家事代行の視点から、社会問題を考えています

Spotify

Apple podcastはこちら

Amazon musicはこちら

▼家事代行LINE

▼stand FM
 ここで話した内容からたまにnote作成しています

▼Instagram
 毎日配信するストーリーが、次の電子書籍のテーマです

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
====================

サポートいただけるととっても嬉しいです! ますます家事代行NPOとnote更新頑張れます。