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共創分散型コミュニティを実現!メンバーを主役にする対話のデザイン

株式会社クラウドワークスを母体とする『ライターゼミ』の主宰者・田中健士郎さんをお迎えしてPodcastでインタビューさせていただきました。この記事はその書き起こしです。コミュニティ運営のヒントがつまったインタビューをぜひご覧ください!




AIによるインタビュー内容まとめ

ライターゼミは、クラウドワークスのサービスの1つで、田中健士郎さんが運営するオンラインコミュニティです。3年半の運営を経て、現在は「街をコンセプトにした共創分散型コミュニティ」と表現されるほど発展してきました。

ライターゼミの特徴は、活発なSlackコミュニティにあります。メンバーが主体的に多様なチャンネルを作り、そこで自由に交流しています。これは、田中さんがメンバーの声に耳を傾け、一人一人の興味関心を引き出す努力を続けてきた結果です。

また、企業とのコラボレーションや、ライター以外の多様なメンバーの受け入れなど、外部に開かれたコミュニティへと成長しつつあります。コミュニティの運営から学んだことを活かし、個人が本来のパワーを発揮できる場としてのコミュニティの価値を追求していきたいと考えているとのこと。

コミュニティ運営は難しいですが、腰を据えて向き合うことで得られる学びは大きい。コミュニティに関わる人が増えることで、世の中がより良くなるのではないかとおっしゃっていたのが印象的でした。

generated by Claude3 Opus (an AI language model developed by Anthropic)


左:黒田悠介 中:田中健士郎さん 右:リサさん


AIによるインタビュー書き起こし

黒田悠介(以下黒田):今回はコミュニティ探訪というシリーズで、ゲストにお迎えしたのは、クラウドワークスさんのサービスの1つであるコミュニティのライターゼミを運営している田中健士郎さん、そしてメンバーのリサさんでございます。よろしくお願いします。

田中健士郎(以下田中):はい、よろしくお願いします。

黒田:ライターゼミさんは議論メシとも結構ご縁のあるコミュニティで、新年会やったりもしましたね。元々は私がクラウドワークスさんのカンファレンスに出させていただいた時に、田中さんとご一緒したのが1番最初でしたね。

田中:はい。10周年イベントにコミュニティについて話したいと思った時に、1番思い浮かんだのが黒田さんで、僕から打診させていただいたのが1番最初でした。

黒田:ではまず自己紹介をお願いできますでしょうか。田中さんから。

田中:田中健士郎と申します。株式会社クラウドワークスという会社の社員として9年ほど働いていて、ずっと1つのテーマだったのがコミュニティというところです。最初は、地域でフリーランスや在宅で働く主婦の方を育成する事業をやった時に、教育やスキルアップをする仕組みとコミュニティの親和性が高いと気づき、それが出発点となりました。2020年にライターゼミというオンラインコミュニティを作り、3年半ほど運営してきました。その経験が私にとって人生的にも大きく、様々な失敗や落ち込んだ経験もありましたが、少しずつ大きくなってきたコミュニティとなっています。最近は複業で会社を立ち上げたり、ポッドキャストで発信したりもしています。

黒田:ありがとうございます。では、続いてリサさんも自己紹介をお願いします。

坂本リサ:こんにちは。坂本リサと申します。住んでいるのはイタリアのクレモナです。普段はバイオリンを作ったりしているのですが、ライターゼミの話で言うと、1番最初から参加していて、田中さんの失敗や成功を全部一緒に見てきたメンバーの1人です。ライターゼミの活動はもちろん、一緒にポッドキャスト「働き方ラジオ」にも準レギュラーで参加し、運営もしています。今日はよろしくお願いします。

黒田:ありがとうございます。では、田中さんにライターゼミについて伺いたいのですが、普段はどのように紹介されていますか。

田中:最近は「街をコンセプトにした共創分散型コミュニティ」というような言い方をしています。参加者のメンバーが主役になって、いろんなところで分散的にプロジェクトが起きながらもみんなで協力して街を作っていくというコンセプトがフィットしたので、そのような言い方をしています。

黒田:なるほど。では、ライターゼミの中心的な取り組みについて教えてください。

田中:1つの特徴としては、Slackコミュニティが非常に活発なところです。メンバーは100人ほどですが、1日に40チャットほど投稿され、チャンネル数が50個ほどあります。元々ライターさんが多いこともあり、書くことに抵抗がない方が多いので、Slackが盛り上がっているのが特徴ですね。

黒田:議論メシでもイベントが盛り上がるのと同じような感じですね。でも、そのような状況を作るのは簡単ではないはずです。3年半かけて醸成してきたものがあるからこそ、今のライターゼミの活発さがあるのだと思います。

田中:そうですね。最初の頃は、いくらライターさんの集まりだと言っても、結構閑散としていました。例えば私が一生懸命毎日「おはようございます」と投稿しても、スタンプはつくけどコメントはないみたいな時代は結構ありました。

黒田:コミュニティをアクティブにするための秘訣などあるんでしょうか。

田中:1つは、チャンネルを作るハードルを途中から下げたことです。例えば雑談チャンネルを置いていても、雑談するハードルはあります。K-POPが好きな人が2、3人盛り上がった時に、K-POPチャンネルを作ると、その人たちは、あそこでフルパワーで出していいんだと思えます。少人数でも盛り上がっていれば、チャンネルを作ると成立するようになりました。

もう1つは、なるべくメンバーの皆さんの言葉を聞く機会を作ることです。「背中押しパートナー」という1on1制度を設けて、新規メンバーに最初の3ヶ月ほどパートナーがついて話を聞きます。そこで、ポケモンGOにはまっている話が出たら、好きな人を集めてチャンネルを作るなど、個人が解放できる場を積極的に作っていくことが盛り上がる秘訣だと思います。

黒田:メンバーの中にあるものを引っ張り出す1on1は大事ですね。話題ごとの各グループの中で中心人物が変わってくるのも、街っぽさを感じます。

田中:そうですね。最初は私が1人で突っ走ってインフルエンサームーブをしてみたのですが、皆さんはそれを求めていないことに気づきました。途中から仲間に頼ればいいんだと気づいて、みんながやりたいことを実現していけばいいと考えるようになりました。

ただ、コミュニティには力学があって、中心的人物が生まれてくるのは避けられません。すると一軍のような人たちが中心になり、ついていけない人が離れていくことが起きました。それを防ぐために、もっと中心をたくさん作る必要があると考え、街づくりのコンセプトが生まれました。一部の人だけでなく、いろんなところでそれぞれに中心の人がいる状況を意図的に作るようにしています。

黒田:最近起きた面白いプロジェクトやイベントなどありますか。

田中:3つほどありますね。1つ目は外との交流、特に企業さんとのコラボレーションが始まっています。2つ目は、オンラインイベントというよりは雑談会を、より気軽にメンバー主導で勝手にできる仕組みを作ったことです。3つ目は、ライター以外のメンバーを積極的に入れるフェーズになってきたことですね。

黒田:企業さんとのコラボレーションは、どのような形でやっているのでしょうか。

田中:一緒に商品企画についてのフィードバックをしたり、商品を触ってもらって感想を伝えたり、会社のSNSの発信方法について議論したりしています。コミュニティは内側に向きがちですが、外の企業さんと繋がっていくことで、外側に向いてオープンになっていくことが大事だと思っています。そういった取り組みで認知度が上がり、新しい会員増加にも繋がっているかもしれません。

また、ライター以外のメンバーを入れるのは、同質化を防ぐ意味でも重要だと考えています。多様な人を入れることで、同調圧力などのネガティブな面を予防しようとしているんです。

黒田:なるほど。様々な職種の方がいると、コラボレーションも生まれやすくなりますし、コミュニティ自体の価値も高まりそうですね。

田中:そうですね。年齢の多様性はこれまでもありましたが、次は職種を広げるフェーズに入ってきたと言えるかもしれません。

黒田:最後に、今後のライターゼミや田中さんの展開について伺えればと思います。

田中:コミュニティに向き合ったことで、私自身が得たことは本当に多いです。コミュニティのマネジメントと組織のマネジメントは似て非なるもので、コミュニティのマネジメントを知れたことは人生的にすごく大きな経験でした。

また、コミュニティの力は、オンラインコミュニティやファンコミュニティでは、企業のLTVの向上やエンゲージメント向上といったところで語られがちですが、参加者側の目線で考えると、人生において豊かで大事な場になるパワーを秘めていると感じています。

企業は社会や会社との約束を果たすことでお金をいただきますが、コミュニティは、あなたが主役で、あなたがやりたいことをやっていい場所です。そこでこそ、その人の本質的なパワーが解放でき、大切な仲間とも繋がれます。繋がりの価値は、人生においてお金と並ぶか、それ以上の価値があるものだと感じています。

ライターゼミでは、そのようなコミュニティの個人にとっての価値をもっと実現していきたいと思っています。大きくすることは目的化していませんが、多様性を許容し、いろんな人がより自分らしくいられるようになるために、もう少し大きくしてみたいという思いはあります。

また、コミュニティに真剣に向き合ってきたことで、企業からコミュニティ運営のノウハウやスキルを評価いただくこともあるので、企業のオンラインコミュニティ支援のようなこともやれると、企業にとってもプラスになりますし、そこに関わる個人の人生の豊かさや本来のエネルギーの解放ができるのではないかと考えています。そこに使命感を持ってやりたいと思えるようになりました。

黒田:素晴らしいですね。今後のライターゼミの進化が楽しみです。最後に、コミュニティに関わる方々へのメッセージをいただけますか。

田中:コミュニティ運営は本当に難しいと思いますが、これから挑戦される方は、腰を据えて1、2年向き合ってみてください。他では経験できない人生経験が詰まっています。すぐに諦めたくなることもあるかもしれませんが、踏ん張って向き合うことで、人生で大切なことに気づけると思います。

コミュニティに関わる方、特に運営する方が1人でも増えていくと、世の中がすごく良くなるんじゃないかな。今、世の中はそれを求めていると思います。コミューンさんの活動や議論飯さんの活動も本当に素晴らしいので、一緒にやっていきたいと思います。

黒田悠介:素敵なお話をありがとうございました。今回のゲストは、ライターゼミの田中健士郎さんとリサさんでした。



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