『塔』2024年2月号(3)
⑯中本久美子「私の先生」
〈「なんで辞退するんだ。君に入れた後輩の気持ちはどうなるんだ。」と。「私なんかとてもとても」と言うと「どうして自分のことをなんかって言うんだ?失礼だろ。自分に対しても。」〉
著者が部長を辞退すると言った時の先生の反応。とても響く文。
〈音符と音を一致させていく。楽器の音が読めるようになる。表情を読む。(…)指揮する時自分は何を感じ、どう表したいかを持つことだと。音は自分の中で映像になる。〉
ここも良かった。著者は吹奏楽部の部長になり、指揮を先生か