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知財塾ってどんなところ?活動実績から紹介します【2023最新版】

知財塾は、演習形式にこだわった、「実践型」の知財実務ゼミです。

2020年1月のゼミ開講からちょうど3年。知財ゼミの開講だけでなく、自由に学べる動画見放題サービスを開始。さまざまなオンライン知財イベントも運営し、さらには22年12月から人材紹介事業も開始しました。

活動が広がった知財塾ですが、まだまだ「知財塾って何やってるの?」と知らない方も多いはず。そこで新年1発目の本記事では、これまでの知財塾の活動をまとめつつ、コンセプトや提供価値についてご紹介します。

1、知財塾がこだわる「知財の文書作成スキル」

知財スキルと聞いて、皆さんはどのようなものを思い浮かべるでしょうか。

弁理士資格を持っていること?知的財産管理技能検定の1級を目指す?企業知財部での実務経験が何年もあること?いやいや、実際に明細書を書いた件数?

色々な物差しがありえますが、知財塾では知財スキルを「知的財産権の実務で実際に使える(特許庁に提出したり、クライアントに業務として提供してお金が得られるレベルの)文書生成スキル」と定義しています。

もちろん知財業務では法律の知識や、コミュニケーション力、その他さまざまなビジネススキルも求められます。ただ、特許・商標・意匠といった各法域で「知的財産権」を形成するためには、出願・中間応答・補正などの各場面で適切な文書を作成し、提出することが必須です。

<文書が必要な例>
・発明者から発明の要点をヒアリングし、それを特許出願までもっていけるか。(明細書・特許請求の範囲・図面・願書など)

・出願後、特許庁から発される拒絶理由通知に対して適切に反論・補正し、登録までもっていけるか。(意見書・補正書)

・「この技術、特許になりますかね?」と聞かれたときに、先行技術について調査して、特許性について適切にアドバイスできるか。(先行技術調査の報告書)

・自社やクライアントの新商品・サービスについて、すでにある特許・意匠を侵害しているか調査し、適切な回避策を講じられるか。(侵害予防調査の報告書)

・新しいブランド名・サービス名について、先行商標を調査し、出願時の登録可能性について適切にアドバイスできるか。(商標の調査報告書)

このように知財業務にはほぼ全て「文書」が絡みます。企業内では、調査報告はメールで簡単に済ませることもあるでしょうが、その場合も文書で「調査結果」と「判断の根拠」について触れることは必須でしょう。

これら文書作成にかかわる知財スキルは、知的財産権を取得する・第三者の知的財産権を回避するという知財の2大領域に直結しているため、避けて通ることができません。

ただ、この「知財実務の文書作成スキル」をどう身に付ければいいのでしょうか。実務のこなし方を1から教えてくれて、明細書・意見書・調査報告書などの書面が書けるようになるという『実践講座』は残念ながら今でも少数で、予備校や書籍情報が充実している弁理士試験とは対照的です。

結局、これまでの文書作成スキルは、特許事務所や知財部内のOJTを通し、時間をかけて学ぶものでした。一人前になるのに何年もかかる、いわゆる徒弟制度の世界です。

ただ、教える側も自らの業務で忙しいですし、お互いの相性もあります。時間がない中「とりあえずお手本みて書いてみて」「わからなかったら聞いて」と言われても、初心者はどう書いたら良いかもわからない。

このような教わる側・教える側両方の初期教育の苦しさを解消すべく、

「知財実務で現実に要求される“文書作成スキル”にフォーカスし、言語化されたメソッドの下で、書面を書く演習を繰り返すことで、効率的に知財実務スキルを身につけられる」

という知財塾のコンセプトが生まれたのです。

2、知財塾の活動実績2022

ここからは2022年の知財塾の活動実績を、ジャンル別に紹介します。

(1)開講ゼミ

以上12本のオンラインゼミを開講しました。すでにリアルタイム受講の募集は終了していますが、サブスクリプションコースにより、月額または年額払いでゼミ動画や演習資料も利用可能です。受講できるゼミはこちらからご確認ください。

なお、新しいゼミの開講は「ゼミ開講通知」に登録いただくと募集開始時にメールでお知らせします。メルマガでイベント情報や、運営メンバーによるミニコラムもお届けしています。

【ゼミ開講通知の登録はこちらです】


(2)セミナー&イベント

 オンラインセミナー

各ゼミのファシリテーターにお願いし、知財実務の「現場」にフォーカスしたオンラインセミナーを6本ほど開催しました。

  • 3月2日: 先行技術調査ゼミ先行セミナー「特許調査業務を行う際のポイント」 (講師: 酒井美里 先生)

  • 6月9日: 侵害予防調査ゼミ先行セミナー「侵害予防調査のポイント」(講師: 角渕由英 先生)

  • 6月16日: 侵害予防調査ゼミ先行トークセッション「先行技術調査と、侵害予防調査は何が違うの?」(講師: 角渕由英 先生、酒井美里 先生)

  • 8月3日: 商標権利化ゼミ先行トークセッション「実務で使える、商標の類否判断」(講師: 石渡広一郎 先生、岡村太一 先生)

  • 8月31日: 明細書作成(機械)ゼミ先行トークセッション「明細書作成スキルの向上と弁理士キャリアの形成」(講師: 坂田ゆかり 先生、小林功 先生)

  • 10月7日: 商標権利化ゼミ先行セミナー「商標実務に必要なスキルの身に付け方 & 相談会」(講師: 石渡広一郎 先生)

 チザイかたりば(トークイベント)

「チザイかたりば」は月1ペースで運営している知財トークイベントです。2022年は録画なし、生放送1時間勝負でお届けしています。Zoomの事前申込制(無料)となっており、イベント情報は知財塾のTwitterやメルマガなどでお知らせしています。

時間は夜20時~21時を基本としているため、仕事帰りにラジオ感覚で聞いていただくのもおススメです。

<かたりば開催実績>

  • 5月14日: 明細書から言葉の法則性を探してみよう

  • 6月11日: 特許庁のHPに眠る、お宝情報を探しにいこう!

  • 7月18日: JETROに眠る、お宝情報を探しにいこう!

  • 8月16日: 企業知財vs特許事務所!リモートワークしやすいのはどっち!?

  • 9月27日: 知財訴訟って何するの?河部弁護士に聞いてみよう!

  • 10月24日: イマドキの弁理士試験ってどうなってるの?本年度受験生による本音トーク

  • 11月14日: 松本先生に聞く、他社技術パクリの極意

  • 12月12日: 第二次ストロベリー大戦争!?著者・南原先生vsいちご農家兼弁理士!

【ゼミ開講通知登録】で本イベントも事前にお知らせいたします。

 各種イベント

すごい知財EXPOや、オープン弁理士合格祝賀フェスなど、知財業界を盛り上げるさまざまなイベントも企画・運営しています。これらのイベントは協賛くださる特許事務所・弁理士の方々の応援で実現しており、改めて感謝いたします。

(3)情報発信

 YouTube

特許事務所の中の人とキャリアをテーマに対談する「キャリア座談会」や、スキルアップや経営について伺った「特許事務所ふかぼりインタビュー」など、6本の企画動画を公開しました。

これ以外にゼミガイダンス動画も定期的にUPしていますので、知財塾の講座や活動に興味がある方はチェックしてみてください。

 note記事

2022年には約27本の記事を公開しました。ゼミの雰囲気がわかるよう、実際に受講したゼミ生に感想も書いていただいています。

 Twitter

最新の開講情報や、イベント開催のお知らせなどを定期的にお知らせしています。よろしければフォローお願いいたします。

https://mobile.twitter.com/chizaijuku

3、これからの知財塾

2023年、知財塾では引き続き「知財の文書作成スキル」にこだわった実務ゼミを開講していきます。

また、チザイかたりばなど様々なセミナー・イベントも開催いたします。知財塾らしく、「実務に役立つ」をテーマにした企画も強化する予定です。

さらに2022年12月にアスタミューゼ株式会社から知財人材紹介事業・2つの転職サイトの運営を譲り受け、人材紹介事業もスタートしています。

知財弁理士お仕事ナビ:業界未経験の若手研究開発者や知財業界での実務経験者を対象とした転職サイト
Patent Job Agent:実務経験が豊富な方を対象としたハイクラスの転職を目指すための転職サイト

人材紹介事業では、知財塾で実務スキルを学んだ求職者の方と、人手不足に悩む特許事務所・企業の方のマッチングにも取り組んでいきます。

求職者の目線では、知財塾である程度の文書作成スキルを身につけたことをPRすることで、初年度年収などの待遇面を底上げすることができます。

一方、事務所・企業目線でもすでにある程度の文書作成スキルを身につけた人を採用することで初期教育の負担が減り、採用後の活躍もよりスピーディーに期待できるようになります。

<詳しくはこちらもご参考>

求職者&事務所・企業どちらもWin-Winの構造を、我々の活動で少しでも業界にもたらすことができればこれ以上のことはありません。

今後の知財塾の活動にご期待ください!

【公式HP】

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