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人材紹介事業とこれからの知財塾

本記事は 知財系 もっと Advent Calendar 2022 の参加記事です。
知財塾代表の上池が執筆しています。

人材紹介事業はじめました

プレスリリースでお伝えした通り、知財塾は、アスタミューゼ株式会社が運営する知財人材紹介事業及び以下の転職サイトを、2022年12月に譲り受けました。

  • 知財弁理士お仕事ナビ:業界未経験の若手研究開発者や知財業界での実務経験者を対象とした転職サイト

  • Patent Job Agent:実務経験が豊富な方を対象としたハイクラスの転職を目指すための転職サイト

知財塾では設立当初より、教育事業との親和性の高さから、人材紹介事業を行う構想がありました。とは言え、教育事業もまだまだこれからという状況で、本格的な参入は検討していませんでした。
そうした中、今年の始めに、ありがたいことにアスタミューゼ社から事業譲渡の打診をいただきました。
いきなり事業を引き継ぐということで、既存の会員様やクライアント様に対し非常に責任を感じるところではありましたが、教育事業とシナジーを生み出して知財業界をより良くしていけると思い、譲り受ける決断に至りました。

そもそも知財塾とは

知財塾をご存知ない方もいらっしゃると思うので、簡単にご紹介します。
知財塾は、演習形式にこだわった、「実践型」の知財実務ゼミです。2020年1月に最初のゼミをスタートし、2021年1月に株式会社知財塾として法人化しています。
知財業界の初学者が育ちにくい、徒弟制度が根強く残る現状を打破し、知財業界の方がオープンに実務スキルを学べる場を作りたいという思いで設立しました。
2021年2月7日公開の note 記事に、詳しい経緯や今後への思いなども書いていますので、ぜひご覧ください。

教育事業と人材紹介事業のシナジー

では、教育事業と人材紹介事業でシナジーを生み出していくことについての構想をお伝えします。

初学者目線

業界未経験から知財業界に転職しようとすると、給料が下がってしまうことがほとんどです。
しかし、例えばいきなり転職活動をするより、実務教育を受けてある程度のスキル・経験を身につけたことが保証できれば、待遇の改善が見込めます。教育コンテンツを提供する知財塾が人材紹介までを行うことで、知財塾のゼミを修了した人物である、という保証が得られるため、転職時により強気な提案をしやすくなると考えています。
また、今まで教育コンテンツを作成してきたノウハウを活かして、求職者の実務スキルをより正確に評価する仕組みを作り、求職者と転職先の適切なマッチングにも取り組んでいく想定です。
このような施策を循環させることで、業界の給与水準の底上げにもつなげていきたいです。

事務所・企業目線

もちろん、事務所や企業にとっても大きなメリットがあります。
知財塾で提供しているゼミは、ドキュメント作成までの再現性のあるステップと、第一線で活躍されるファシリテーターのノウハウを学べる、実践的な内容です。このため、知財塾のゼミを修了できた方は、その時点で複数回のドキュメント作成経験を積んでいる、一定以上のスキルを持っている、と考えることができます。
したがって、知財塾のゼミ修了生を採用することで、研修にかかるコストも抑えられることが見込め、かつ採用後からある程度すぐに活躍できるような方を採用できる可能性が大きく上がると言えます。
また、入社後の教育サポートや採用活動といった人材課題に対して、それぞれの事業のみではできなかった総合的なサービスを知財塾が提供できるようになります。

これからの知財塾

知財業界の「初学者が実務スキルを学びにくい」という問題に対して、多くの方のご協力を得て演習形式のゼミを提供するところから始まった知財塾は、人材紹介事業を譲り受けて、より大きく業界に貢献できるようになりました。
知財業界の人材不足や初期教育の問題解決を目指すとともに、初学者のスキル向上からキャリア支援まで、知財塾は知財業界をより良くするために引き続き努めてまいります!

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