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俳句・短歌・川柳・都々逸・詩・歌詞など

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記事一覧

[詩] 鎌鼬の夜 | 炭酸刺繡/あなたの詩作品を読ませて

鎌鼬の夜は妄想の果てに沈んでゆく あの子の脚につけた傷は糸 ピリピリ痛む傷口はまるで弾けた炭酸水 ぼくの想いを縫いつけながら その身が描く模様をなぞり 念の刺繍を紡いでいく いつか刃筋が腐敗してその糸がほつれても 縫いつけられた瘡蓋は 君の身体を離れない ダブルで参加させていただきます。 ▽ 藤家 秋さんの『炭酸刺繡』 ▽ cofumiさんの『あなたの詩作品を読ませて』 よろしくお願いします。

[詩] 混濁 | あなたの詩作品を読ませて

『混濁』 偏頭痛の片隅でわたしの本音が目を開ける 窓の向こうはぜんぶ嘘 改竄された文字列の秩序の陰の混沌と かき混ぜられたスープのように私の思考は溶けてゆく 目を閉じれば億千万の銀河の狭間に落下する シャボンの斜面を滑り降り宇宙の果てまで超高速 意識は無限の雲の中 わたしは偽りの夢の中 cofumiさんの企画に参加します☆

[詩] 発掘された死

吸血虫 小刻みに体を震わしてお前が私の腕に止まった。 別にそれ程うっとうしくもなかったので お前のしたい様にすればよいと、 私はお前が私の血液を吸う様を見ていた。 お前が私の血液を吸ってふくれてゆく。 お前がそうして私の体内の血液を吸ってふくれてゆく。 私の精神が私の血液と共に、お前の方へと流れて お前の横で私の体は老人のようにしゅうしゅうとしぼんでしまう。 そういう光景を見ていながら、 お前も私もそれを止められなかったのは、 じりじりと夜がせまっていたからだろうか。

私の俳句を書にしていただきました!

なななななんと~!! 書家・彩雪さんが私の俳句を書にしてくださいました。 私、自分で自分のメモが読めなくなるほどに乱筆大王なので、こんなにも美しい書にしてもらえるなんて夢のようです。 彩雪さん、ありがとうございます。 浮かれております。

[募集:詩に曲つけて] 春の行方 #春とギター

PJさんとにゃんくしーさんの合同企画『春とギター』に参加します。 募集要項は下記をご参照ください。 『素材の部』 (1) 楽曲化OKの春をテーマにした詩・作詞の投稿 です。 1分30秒以内のサビフレーズになるような歌詞を考えてみました。 それは暖かい日差しの中 踏み出す足元に芽吹く命 溶けてゆく君の声にも宿る ほんの少しの痛みをわけて くぐもる歌声も色にのせてゆける タイトルもいるのかな? その場合は『春の行方』としておきます。 こちらの歌詞にメロディをつけてくれ

[みんはい桜まつり] 桜で一句

桜の写真を添えて俳句、短歌、川柳、都々逸を詠む企画。 今年は桜がまだなので、過去に撮った写真でいきます。 抜け出してきて君と夜桜の下 これは…私が俳句をやるきっかけとなった『宇宙杯』で出したやつです。 人生で数句目の俳句でいきなり破調とかやってる怖いもの知らず。 以下、新しい句を並べて見ます🌸 満開の道行く君の背中追う 踏まれてもやまぬ花弁の歌と雨 黄昏や届かぬ花に手を伸ばし 瓶の中わたしと花びら発酵中 よろしくお願いします🌸

[詩] There's a ray of light - あかうまさんへほぼ私信

あかうまさんと作っている「能登半島応援歌」 英語版の作成に挑戦しています。 私なりに英語の歌詞を書いてみました。 あかうまさんへのほぼ私信な確認記事ですが、みなさんもぜひ読んでみてください。 Noto peninsula supporter's songChorus 0 Please raise your eyes and mind You are never alone There's a ray of light That showing the destinati

[みん俳バレンタイン] いろいろあったバレンタイン

みん俳『バレンタイン一句』はじまりましたね💖 バレンタインにチョコ作ったりしない私にも、バレンタインの思い出というやつがあります。 それはこんな思い出です。 もう会えない。言われた今日はバレンタイン 投げつけたチョコと恋も砕けた このエピソードについて前にも書いた気もしますが、これくらいしかネタになることがなくて^^; それは果てしなく昔むかしのお話です。 好きな男の子とバレンタインの時期にデートの約束したんですね。 この短歌のようにバレンタイン当日じゃなかったよう

[曲から一句] 冬っぽいアニメのテーマ曲から短歌

「アニメで短歌」というのをちょいちょいやってたんですが、最近詠んでなかったので、せかっくなので、「曲から一句」と合体させてやりたいと思います。 これまで紹介したのと被ってますけど、気にせずに…。 冬っぽいアニメのテーマ曲で短歌いきます。 ◎テレパスby ヨルシカ 『大雪海のカイナ』のオープニング曲です。 大気圏ギリギリまでにそびえる巨木の上の天膜で暮らすカイナが世界の真実を知って行くSFファンタジー。 超未来のナウシカっぽい世界観に、寒々とした雪原のような風景が広がり

超手前味噌:冬っぽい自分の曲から一句

曲から冬っぽい俳句・短歌・川柳・都々逸を詠む企画♪ 超手前味噌ですが、自分の曲の中から冬っぽいやつで一句。 Frozen groundインストです。凍てついた大地のイメージ。 ここで一句。 本心を凍る大地の底に埋め Apple seed ver 12001年くらいかな…に作った曲です。 録音も当時のものです。 ここで一句。 雪は静癒しと痛みの狭間にて Snow十代のころに作った曲です。 録音も当時のものです。 ここで一句。 真白にぞ雪の面に消えゆきたい F

[作詞] みすてぃさんの『Over The Horizon』

見据茶(みすてぃ)さんの曲に歌詞をつける試み♪ 私も普段曲を作っていますが、自分の曲以外に作詞する機会がほとんどないので、挑戦してみました! 私はメロディが頭に入ってないと言葉が出て来ないので、メロディを覚えるまで何回も何回も聞いて書いてみました。 『Over The Horizon』 【Aメロ1】 風の吹き抜ける道を駆けだした 白い戸惑いさえ連れて 赤い君のスカートが揺れている 時計台の上 【Aメロ2】 海の見える丘までは曲がり道 溶ける風景さえ連れて まわる風見

[曲から一句] クリスマスに聞きたい曲

短歌・俳句入門にもぴったりのこちらの企画。 『曲から一句』 何もないところから俳句や短歌を詠むのはむずい。 ということで好きな曲からイマジネーションをもらって詠もう!という企画です。 川柳や都々逸も歓迎ということですよ。 というわけで、私も、クリスマスに聞きたい曲を俳句にしてみたいと思います。 曲から一句結構やってるので、前と被ってるのもあるかも。 Happy Xmas (War Is Over) by JOHN LENNON ※注意※ 戦争や紛争の衝撃的な映像が

[詩から曲] 逃げる夢 by PJさんの曲を編曲してみました:行程を全部書いてみます

先日シロクマ文芸部で書いた詩に曲をつけませんか?と書いてみました。 それに神のごとく早業でメロディを作ってくれたのはPJさんでした。 この詩は歌詞として書いてないので、メロディ作りにくかったと思います。 それが見事に曲にまとめられています。 詩の内容としては、割と暗めなのですが、未来に向かっていくような曲をつけてもらって、道の先が明るい世界になりました。 そして、この曲のコード進行を教えてもらえたので、さらにバトンタッチして編曲してみました。 だいぶ大橋節になってし

[詩から曲] 逃げる夢 by Chrysanthemum_Tokyoさん

先日シロクマ文芸部で書いた詩に曲をつけませんか?と書いたところ、 Chrysanthemum_Tokyoさんが曲をつけてくれました♪ 疾走感のあるエレクトロニックでポップのサウンドでおしゃれにかっこよく作ってくれました!!! 歌声も大変魅力的で素敵です。ぜひみなさんにも聞いてほしい~!!! 走れメロスが走っている意味を失ってしまってもなお走り続けているような、そんなシーンが思い浮かびました。 私もこんな曲が作ってみたいけど私では作れない感じ。 コラボだとそれも実現して