書籍紹介「電子工作マガジン 2023冬号」(電波新聞社刊)
電波新聞社より年4回刊行されている「電子工作マガジン」を皆様にご紹介いたします。今回ご紹介するのは2023冬号です。
本誌が発売されたのは昨年の12月19日。もう既に年が明けて2024年になっているので、クリスマス系の記事は時期ハズレてしまいましたね(昨年の冬号記事でも同じようなことを書いた気が…)。
この雑誌はタイトルこそ「電子工作マガジン」ですが、実態は「電子工作+プログラミング+エレクトロニクス情報各種」といった内容で構成されています。私は電子工作はほとんどやりませんが、プログラミングはカンタンなところを若干…といったくらいの知識で本記事を書いていきます。とりあえず自身にとって興味深いところを紹介していくので、皆様も興味ありそうなところを拾い読みするくらいの感じでお読みいただけたら幸いです。
老舗のパーツショップが作るキット 秋月電子通商
本誌のトップを飾った特集記事がこちら。秋葉原に電子パーツを買いに来る方なら誰もが知っている聖地、秋月電子通商のご紹介です。
ここは電子工作に興味がある方はもちろん、普段そんなことに関わることがない方も知っておいた方が良いお店です。というのも、日常で使っている機械製品などで「この部品さえ取り換えれば、これ直りそうなんだよな…」というような事態が生じたとき、このお店のお世話になることが多いからです(同様のお店に千石電商というのがあり、この両店が秋葉原でしのぎを削っています)。
ちょっとした配線関係や抵抗、コンデンサ、そしてハンダ付けに必要な道具など、およそ電子工作に関するものなら何でも揃うこのお店。店内はいつも人でごった返しています。にもかかわらず店内のスタッフは親切で、こちらの困りごとに親身になって応えてくださる神のお店です。昨年も下記の件でお世話になりました。
本記事ではそんな秋月電子通商を紹介するとともに、電子部品の仕入れと販売の難しい点、そして同店が展開する電子工作キットやモジュールの販売について語っています。
ALL ABOUT DATAEAST データイーストのすべて
これまで電波新聞社は、主にゲーム関連にて(※)「ALL ABOUT」を冠するシリーズの書籍を出版してきました。本誌はそんなALL ABOUTシリーズ久々の新刊であり、それもまさかまさかのデータイーストを取り上げた本となっております。
(※ ゲーム関連でないALL ABOUTも存在します)
先ほど「まさかまさかの」と書きましたが、それくらいこのタイトルは意外性のあるものでした。これまで同社のALL ABOUTシリーズはナムコ(現:バンダイナムコアミューズメント)ゲームやパソコンゲーム関連を取り扱ったものが殆んどで、それがまさかデータイーストの本で来るとはとても予想が付かなかったためです。
データイーストをいま調べると「かつて存在したゲームメーカー」という文言が出てきます。そう、この会社は1976年に創業して以来、アーケードゲームやコンシューマー市場に数多くの個性的な作品を提供してきました。その際立った作風は当のゲームファンからも何となくB級グルメ的な扱いを受け、同社作品の呼称である「DECO」を文字って「デコゲー」などと呼ばれてきました。特にアーケード市場において「デコカセットシステム」というソフトのみを取り換える供給方式を生み出した功績は大きく、後にSNKが展開する同方式のNEO GEOシリーズに10年も先んじておりました。そんなデータイーストですが、最期はゲーム事業から手を引き、1999年11月に倒産だったとのことです。
本誌について、以下の記事を見つけたのでリンクを貼っておきます。
この記事を見る限り、ゲーム文化保存研究所が本書の制作に深く関わっていることが分かります。同書のメインとなっているインタビュー記事では、創業者である福田哲夫氏をはじめ、当時のデータイーストに関わった方々の軌跡と思いが綴られているとのこと。従来のALL ABOUTシリーズとは異なり、ゲーム作品の紹介や攻略よりも同社の歴史ならびに当時のアーケードゲーム業界の状況などについて深堀りされているようです。
語りたいことは多々あれど、これについては本記事ではここまでとさせていただきます。以下、電波新聞社刊のALL ABOUTシリーズをいくつか挙げておきます。
さて、ここからは電子工作関係の記事を紹介します。
電子工作記事 特集1 クリスマスイルミネーションの製作
1-① インフィニティミラーのクリスマスオブジェ
インフィニティーミラーとは、ミラーの中にLEDなどの光源を仕込むことで不思議な奥行き感を演出するミラーのこと。この記事ではクリスマス特集にふさわしく、インフィニティーミラーを用いたクリスマスオブジェを自作する手引きを紹介しています。
仕上がりはこんな感じ。なお点灯させるためのプログラムはIchigoJamのBASICで作成しています(本記事の冒頭に記載されている予算5,000円の中にIchigoJamが含まれていないのでそこ注意です!)。
なお「IchigoJamってなぁに?」という方は、以下の私のnoteなどをご参照いただると幸いです。ひとことで言うと小さなカード状のパソコンです。
1-② クリスマスツリーイルミネーション
こちらは正統派なクリスマスツリー電子工作。標準ロジックIC(74HC132と74HC4520)を用いたものです。なおこのキットは下記ショップサイトにて「電子工作マガジンキット」として販売されています。
電子工作記事 特集2 デジタル時計を作る
2-① 中国製デジタル時計を作る
この記事はあえて中国製の安価なキットを取り扱うことで、その際に生ずる問題などと向き合いながら製作を進めていくという、ある意味野心的な記事となっております。どの辺にそれを感じるかというと…。
そんな身もフタもない…と思われる方もおられましょうが、でもこの著者が書かれていることは本当です。私(chitoseArk)はLEDビジョンを取り扱う会社に勤務しているのですが、中国製のパネルや制御装置を仕入れる際にいつも上記のような問題と担当者が戦っているのを見ています。加えて中国仕入れで気を付けないといけないのが「勝手に仕様が変更される」ということ。そのため「前回までと○○○の仕様が変わっているんだけどー!!!?」という冗談のようなことが本当に発生します。何しろ日本の常識がまるで通用しません。メーカーによっては故障してるのが当たり前くらいの勢いで送ってくるので、常に検品を行ない、また国内でも信頼性試験を実施しないと、大変な目に合うことがしばしばです。
これが完成形。なおこの記事の著者は
と結んでいます。まぁ確かにこれが1,000円の予算で作れるっていうのは、コスパの面では凄いことですよね。ただし工業製品によっては、そのようなリスクを許容しても中国製のものと向き合わないことにはモノづくり自体が非常に困難だったりします。私の居るLEDビジョンの業界もそうです。そのような立場に身を置く人にとっては非常に分かりみの深い記事だと思います。ああ、思うところあってついつい熱く語っちゃったよ…。
2-② 針式振子付電波時計を作ってみよう
この記事で紹介されている電波時計は難易度1(★ひとつ)。ハンダ付けは一切不要とのことなので、これなら私でも組み立てられます!(いやハンダ付けが全然できないってわけじゃないんだけど…)
予算は7,500円とやや高額で、これなら普通に電波時計買えちゃうくらいのお値段です。自作キットならもう少し(お値段)頑張ってほしかったなぁとも思いますが、「世界でひとつだけの自分の時計を作れる」という点は確かに魅力かも。自分の部屋に掛かっている時計が自作だったりしたら、ちょっと気分がアガりませんか?
なおメーカー(株式会社誠時)のサイトはこちら。
2-③ スクロールクロックの製作
こちらは文字がスクロールするタイプの時計のようですね。使用しているLEDマトリックスは10×10dot。私的にはちょっと珍しいな…(←職業病)。
こちらが完成形。この記事ではケーシングしてスイッチを外部に出したようです。こうなると本当に売ってる製品みたいですね。なおこのキットも本記事の冒頭で紹介した秋月電子通商で取り扱っている製品です。
2-④ ガラス管カレンダー時計を作ろう
来ちゃったよ難易度5(★★★★★)。ガラス管の中に7セグのLED表示器が仕込んであり、振動などに反応して光るもののようです。記事を読む限り、この本件は精密プリント基板用の15Wのものを使用し、部品をひとつひとつピンセットでつまみながらハンダを溶かして行なうという根気と技術力を必要とする電子工作であることが伺えます。発光は黄緑色だそうなので、光ったらキレイでしょうね。モノクロページに掲載されたのが残念ではあります(本誌ではカラー写真も見ることが出来ます)。
その他、気になる電子工作記事を紹介
バックロードホーンスピーカーをつくる
この記事を紹介しようと思った理由は、何と言ってもこのスピーカーを組み立てるビジュアルを皆様にお見せしたかったためです。いやこれ、電子工作っていうより普通に工作ですよね?すごいなこれ。音を出すためにこんな迷路みたいな構造物を作るものなんだ…。
(私はあんまりオーディオ関係詳しくない人です)
なお「バックロードホーンスピーカー」をウィキペディアで調べたところ、「スピーカーシステムの一形式であり、スピーカーユニット後方から発生する低音をホーンによって増幅する方式」とのこと。本記事で紹介されたこのバックロードホーンスピーカー、予算は2台で38,400円だそうなので、自作のスピーカーに興味ある方は挑戦してみては。以下に本記事で使用されているキットのリンクを貼っておきます。
「なんちゃってウォークマン」ごっこで遊んでみよう
「最近、アナログレコードに続き、カセットテープが再注目されているようです」ってホントにっ!?家電量販店のカセット再生機器売り場を見ても、そんな実感ひとつもないんだけど(実際に買いに行ってみると、ステレオ非対応の機種が多いのに閉口します…)。
それだけにこの記事見て「うわこれが2,000円で作れちゃうなら、もういっそ自作しちゃいなよ、Youやっちゃいなよ!」(←死語…?)という気持ちにもなっちゃうってなもんです。
ただこれ、難易度2(★★)とあるように結構製作難しそう…。基準がよく分からないけど、これ絶対難易度2じゃないでしょって気がします。著者の方もかなり試行錯誤を繰り返しながら作っているのが記事から見て取れますし。そういう意味では「なんちゃってウォークマン」ごっこで遊んでみようというタイトルの通り、作る過程を通じて楽しむ(遊ぶ)という主旨の記事なんだと感じます。記事の最後は1980年代のWALKMANならびにその類似製品を作った先人たちへのリスペクトで締められておりました。
小型の保冷・保温庫の製作
この記事は「ペルチェ素子」というものを用いた簡易な保冷・保温庫を作る過程をまとめたものとなっております。「冷蔵庫」と言っていないのは、さすがにそこまで冷やすパワーはないということなのでしょう。
なるほどこの記事を読めば、いわゆる冷蔵庫の仕組みについても知ることができるという意味で有意義と言えます(調べてみたところ、実際にペルチェ方式の冷蔵庫というものが売られているようです)。
ただそれはそれとして、この記事にちょっと言いたいことが…。
あのー、ひとつの記事が何故だか横書きページと縦書きページに分かたれている(しかもこの記事は縦書きコーナーのプログラム的な要素が一切ない)って、これ絶対ページが足りないか何かの事情でそうなってますよね?どっちが見やすいかとはは置いとくとして、正直「何でそんな構成にしちゃったの?ページ割り当てミス?」と勘繰らざるを得ませんでした。こういうのが横書きページと縦書きページに分かたれてる弊害なんだよなぁって思えてしまうんです。記事内容は良いだけに、そこがちょっと気になった次第。
なお著者の方はこの簡易保冷庫を夏場に卓上エアコンとして使用していたそうなので、そうしたものが欲しい方にもオススメですね!!
電子工作記事はここまで。
ここからは情報コーナー(プログラミング関連)です。
気になる情報コーナー記事を紹介
アマチュア無線入門&最新情報
電子工作マガジンではアマチュア無線の記事にも力を入れています。極めて個人的趣味という立ち位置に留まることの多いマチュア無線ですが、震災時などの非常事態においては携帯電話網が繋がらなくなることが多々あり、そのような状況下においても情報伝達の可能なメディアとしてここ近年注目を集めています。先日発生した石川県における震災においても、以下リンクの通り非常通信周波数リストが発表されております。
また総務省の電波利用ホームページでは、「アマチュア局による非常通信の考え方」という表題のドキュメントにて、
と評されています。
このような情勢を考えると、今後アマチュア無線の需要は増えていき、これまでのクローズドな趣味領域を超えてより世間一般に広がっていくのではという気がします。その際にはこの電子工作マガジンが掲載しているような記事も役に立つことでしょう。
ただ、今回紹介している記事は連載の第3回目ということもあり、この内容からアマチュア無線の基礎を学ぶというのはちょっと難しいと思われます。本誌では夏号(第1回)で「アマチュア無線ってどんなもの?」、秋号(第2回)で「アマチュア無線技士の資格を取ろう!」というように、アマチュア無線の初歩から学べるような記事が掲載されておりますので、興味ある方はこれらのバックナンバーをお買い求めになるのも良いかと思います。
ワードクラウドに挑戦する
この記事は著者の竹内浩一さんによるAIプログラミング記事シリーズの第3回にあたります。今回は任意の文章に対して「形態素解析」という単語ベースの分析を行ない、その最終的な成果物として上図のようなワードクラウドを作ることを目指しています。
本記事を読む際の下敷き的な知識として「Google Colaboratory」というサービス(記事内では「Google Colab」と記載)を使用しており、それによって利用可能なPythonという環境にて「MeCab」という形態素解析モジュールを用いて行なう方法が紹介されています。
…えーと、記事を読まないと何が何やらさっぱりですよね?ざっくり言うと文章を単語レベルでバラバラに分解して、どの単語がより多く使われているかをビジュアルで分かるように図示してみるためのツールを作ってみようというお話です。
なお本記事ではワードクラウドを完成させるところまでは行なっておらず、「次回は必要な情報を取り出してワードクラウドを表示します」という文面で締められています。まさかの前後編?ちょっとそういうことは最初に言っておいてほしいよ!ということでこの記事はGoogle Colaboratoryによるワードクラウド生成の準備編といった位置付けのようです。
デジ・アナ入出力のプログラムを作ってみよう
こちらはIchigoLatte(IchigoJam機を用いたOS変更版)というコンピュータでPythonを用いたプログラミング指南のページです。著者はこちらもおなじみのオフィス加減 松下浩則さんです。
今回はそのIchigoLatteにトグルスイッチ(つまみ状の操作レバーをどちらかに倒してON/OFFを切り替えるスイッチのこと)やボリューム方式のスイッチを付け、そのスイッチの操作によって基板に搭載されたLEDの点灯/点滅モードを切り替えたり、明度や点滅速度を切り替える方法について紹介しています。Python言語を用いたプログラムが私みたいな素人にも分かりやすく記載されており、興味深く読むことが出来ました。
時空を超えて!帰ってきたパソコンレクチャー
「クリスマスイルミネーションを作ってみよう!」
毎度おなじみくりひろし先生の漫画。今回はIchigoJamにLEDテープライトをつなげ、プログラミングでキレイにチカチカさせてみようという試みです。
IchigoJamは先ほどの松下浩則さんの記事で分かるようにいろいろな機器を接続することができます。今回はこのIchigoJamにWS2812Bというテープライトをつなげ、「WS.LED」というBASICコマンドで制御する方法とその詳細について分かりやすく解説しています。
というかWS2812B、まさかのAmazonで売ってるし!!
まさにこれクリスマスを意識した内容なんですよね。そういう意味では時期遅れた紹介になってしまったの本っ当に申し訳ないです。でもLEDテープライトっていまひとつ買ってもどう扱っていいか分からなかったりするので、こういう使い方の実例を記していただけたのは私的には有り難いです!!
電波新聞 生成AIの熱狂
ここまでが縦書き記事(本誌の末尾から読んでいくコーナー)のラスト…とされているようです。「生成AIの熱狂」というタイトルに続き、「今年(昨年)は生成AI(人工知能)の話で持ちきりだった年」と記されています。
いや本当にその通りだと思います。私も自分の年賀状でnoteのAIアシスタントという機能を用いた物語生成をやりましたし、周りを見渡してもこれまでITにおよそ疎かったと思われる人までもが「ChatGPT」とか言い出しているのを見るにつけ、これはちょっと素通りできないぞ、という空気を日々感じています。
本記事は「一過性では終わりそうにないこのブーム。越年でどんな新たな熱狂を巻き起こすのか」という言葉で締められています。今後仕事でもそうでないところでも、盛んにAIって言葉が付いて回るんだろうなと思う今日この頃。私のように一応クリエーティブを生業としている立場の者にとっては正直複雑な心境なのですが、しかしまったく無視するという態度を貫くわけにもいかず、今後どう付き合っていくかについて都度考えながらということになっていくのでしょう。やれやれといったところです本当に。
マイコンBASICコーナー、読者投稿プログラム
本誌恒例の読者プログラム紹介コーナーです。投稿コーナーは秋号に引き続き6ページ、投稿本数は4本が掲載されました(IchigoJamが3本、プチコン4が1本)。今度はArduino、PIC、Raspberry Pi、SPRESENSEといった推奨マイコンボードを増やしていくとのことです。
ぐらこん!(IchigoJam1.2.3以降)
「目が冷めたらスライムになっていた」…って転スラかよ!と思いつつ入力してプレイしてみたら…いやこれ、そんな冗談じゃ済まされないくらい良く考えられたパズルゲームです!!
主人公のスライムが出来るアクションは重力逆転(スペースキー)のみ。あとはベルトコンベアだけを用いて移動し、何とか時空のひずみ(@みたいなマークのところ)まで移動させるのですが、これがなかなかどうして一筋縄ではいかないのですよ。
正直私はこのSTAGE:2でゲームを投げそうになりました。「クリアできるのかこれ?ホントにっ!?」しかし、よく考えれば必ず解法がある。そんな深いパズルゲームなのです。思いもがけないところで落ちたり重力逆転したりすると、それまで見えなかった活路が拓けるというこの奥深さよ。
遂にやってきた最終面。ここも一見どこにも行けなさそうなのですが、あの場所で重力逆転することに気付けば…。
やっと迎えたエンディング。ちょっと泣きそうになりました。「O」の文字がスライムになってるとか芸が細かい!!いやこれ、Switchで発売しててもおかしくないくらいのクオリティですよ!!本誌における投稿プログラムのレベルの高さを思い知らされました。
マウンテン老人(IchigoJam1.2以降)
IchigoJamの画面にでっかく描かれた富士山。カーソルキーの[←]と[→]を交互に押して登っていくのです。
そんなこんなで、頂上に着くと…。
「マウント トッター」
…アンタそれが言いたいだけやろ(笑)。
ちなみにこのゲーム、[←]と[→]を交互にピアノ打ちするより、両方のキーをひたすら連打してた方が早くゴールできたりします。
このゲームでTIME 500を切るのは至難だと思いますが、私、昔ゲーセン通いしてた頃のことを思い出してがんばりました!!
これだけじゃ物足りないので、ちょっとプログラムを改造しました(笑)。
(お前それ改造したって言わねーよ!!!!!)
富士山のふもと河口湖のサマーライブにピッタリの画面ではないですか。
茅原実里さん、両日ソールドアウトが目標なのですって。
皆様興味がございましたら是非♪
喰べ鬼(たべおに)(プチコン4)
当方はプチコン4を持っていないので遊んではいないのですが、4人でプレイできる作品が投稿されるというのはすごいですね。鬼ごっこでありながら、画面に散らばる食べ物を食べると相手を吹っ飛ばせるようになり、また元に戻るという設定からは、かのナムコの名作タイトル「パックマン」をもほうふつとさせられます。
間違い探し(IchigoJam1.0以降)
この作品、何とプログラムリストが全部で12行しかありません。内容は9×9の空間に並んだ記号(キャラクター)の中からひとつだけ間違っているものを探すというもので、このような内容のゲームがあの短いリストで成立していることは驚きです。
右と左のキャラクター列の中でひとつだけ異なっているものを見つけたら、X(横)、Y(縦)の順に入力していきます。
この例で言うと、X=2、Y=4のキャラクターが左右違っていました。パッと見てこれを当てるのはかなり難しいです。
それにしても、こういうのを見るとアイデア次第で活用方法って広がるもんだなぁと感じます。本当に。
本音の感想
誌面が2023年夏号より大幅リニューアルして今回で3冊目。夏号のときに新連載したコーナーも今回で3回目となっております。そのためか、正直に言って2023年冬号に関しては「これ今回から買い始めた人にとっては良く分からない内容多いだろうな」と感じたことを明言しておきます(特に情報コーナーについて)。それは雑誌という媒体の性質上仕方のないことなのかも知れませんが、2023年夏号と秋号が割と初学者に寄り添った親切丁寧な記事内容と受け止めていただけに、そこが残念なところではあります。
そして保冷庫の記事について感じた違和感。これについてはどう言い繕おうとも編集部のミス以外の何物でもないと考えます。私がライターの立場で同じことされたら「あ、やっちゃったね」って思いますもん。横書きコーナーと縦書きコーナーの存在については様々な意見があると伺っていますが、こういうことが起きるのであればやはり元に戻した方がいいのではないでしょうか。プログラムにおけるコマンドの記載とか、やっぱり横書き記事の方が見やすいと思いますし。
ただし、記事自体は表紙に書かれている文言「新しいエレクトロニクスDIYを提案する!電子工作の総合情報誌」に寄り添っておりますので、電子工作に興味のない方が買っても学びの多い内容であることは間違いありません。そこは強調しておきます。
また、「マイコンBASICマガジン」の存在価値を継承し続けるプログラミングコーナーやくりひろし先生の漫画も在り続けていることから、旧来のベーマガ読者にとっても価値のある誌面となっています。というか私はこれがあるから電子工作やらなくても買っているし(いつも今回どうしようって悩んでるけど)、いずれ再び「マイコンBASICマガジン」が独立・復活する未来を夢見ているので、まぁそこに対する応援の気持ちを込めて今回も紹介させていただきました。
何だかんだ言って、今回何を思ったのか1万文字を超える長文になってしまいました。いろいろ批判的なことも言いましたが、見限るつもりならこんなに時間と労力をかけて書きません。もし関係者の方がお読みでしたら、そこはかつてベーマガに携わったことがある者としての気持ちだと受け止めてもらえたら幸いです。
では、次があればまた次回に。
(了)
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