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心理カウンセラー 元臨床心理士 The International Focusing …

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心理カウンセラー 元臨床心理士 The International Focusing Institute 認定 Focusing Professional 入門フォーカシング 鳥影社 若き臨床家のために Amazon エヴァンゲリオンの深層心理 幻冬舎 ウマ娘の精神分析 同人誌

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  • 心理学的考察

    私のカウンセリング観を書いていきます。

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    ジャンル関係なく紹介します。

  • アニメレビュー

    アニメ歴40年の私が紹介するアニメレビュー。まだあなたの観ていないアニメ作品に出会うきっかけとなればと思います。

  • 私の「推しの子」論

    元臨床心理士による「推しの子」考察です。 「エヴァンゲリオンの深層心理」(幻冬舎) 「ウマ娘の精神分析」(同人誌) の実績があります。

  • ウマ娘の精神分析

    心理カウンセラーによる各ウマ娘の分析。ひとり1章で長期連載になると思います。

最近の記事

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私の「推しの子」論 第3回 黒川あかねのようにSNSで炎上しないためにはどうすればいいか

アニメ「推しの子」の第5話から第7話までは「リアリティショー」編と言われている。 リアリティショーとは、典型的なのは、それまで面識のなかった俳優やタレントたちを共同生活させて、脚本なしの状況に置き、対人関係のいざこざや友情や恋愛の形成を、どこまでが視聴者を意識した「演技」で、どこまでが本気の言動なのかが非常に曖昧なまま、成り行きに任せる。期間は限定されている。 「今からガチ恋❤はじめます」という、架空の学園を舞台としたリアイティショーにアクアも俳優の一人として参加すること

    • 心理職のSNS上の倫理についてみんなで話しあおう 第2回 本日開催(X スペース)

      #SNS における心理カウンセラーの #倫理 についての #スペース 第2回は、明日の晩21:15から開催いたします。 今回は、実際に被害に遭われた方を、招待制で 参加歓迎いたします。 ただし該当カウンセラーの実名・ハンドル名は明示しないことをお願いしまします。

      • クライエントが傷つけれたと感じるカウンセラーはなぜたくさんいるのか。

        SNS上を追っていると、SNS上でもリアルな面接場面でも、クライエントさんがカウンセラーに傷つけられた、ひどいことを言われたという体験談がたくさん載っている。 私も、過去、リアルワールドでの面熱で、そういう反応をしてしまったことを反省・後悔したことは何回かある。 なぜそうした現象が生じるのかについて、私なりに考えてみたい。 ****** まずは、もう、20年以上前になるが、私自身がそういう事態となって、あとで反省した事例を紹介したい(もう時効だと思うから、詳しく紹介し

        • 私の履歴書

          阿世賀浩一郎(chitose) アセガコウイチロウ Koichiro Asega 1960年(昭和35年)9月1日生まれ 男 ADHD当時者 福岡県久留米市出身・現在在住 Email:kfc20220801@gmail.com 1960 誕生(久留米市東櫛原町) 1964 あかつき幼児園 入園 1966 あかつき幼児園 卒園 1966 福岡教育大学附属久留米小学校入学 1973 福岡教育大学附属久留米小学校卒業 1973 福岡教育大学附属

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        私の「推しの子」論 第3回 黒川あかねのようにSNSで炎上しないためにはどうすればいいか

        • 心理職のSNS上の倫理についてみんなで話しあおう 第2回 本日開催(X スペース)

        • クライエントが傷つけれたと感じるカウンセラーはなぜたくさんいるのか。

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        記事

          カウンセリングで、最初に生育歴・家族歴を聴取する必要性があるのか

          私が東大心理教育相談室所属だった時代に、東大・名大・京大・広大・九大合同で毎年一回2泊3日宿泊研修会が各校持ち回りで開かれるという今では考えらない催しがあったのだが、東大の事例発表だけが、 「なぜ最初に 生育歴・家族歴を聴取しないのか?」 という質問が他大学の相談員から必ず出た。 生育歴・家族歴 の聴取に関しての私の考えを述べれば、インテーク面接のあとで話し合いで担当カウンセラーを決めるような相談機関でない場合、事前にまとめて聴いてしまう必然性はないどころかむしろ弊害の

          カウンセリングで、最初に生育歴・家族歴を聴取する必要性があるのか

          「推しの子」同人誌表紙?

          「推しの子」同人誌表紙?

          障害者作業所の資本主義

          資本主義社会を生きる限り、労働力そのものが「商品」であり、それを「消費」する人がいてはじめて成立している。 そして自らを「商品化」した人が更に「消費」することで経済はまわる。 もとより福祉の世界はそれとは違う原理である。 その要件を満たす限り、福祉を利用することは、何も恥ずかしく思う必要のない権利の行使である。 そして、「消費者」としての権利を行使することで、経済を回している。 ここから先がめんどくさいことにあるが、「福祉業界」にとっては、利用者は、公的な補助金を得るた

          障害者作業所の資本主義

          風俗の女性がカウンセリングを受けに来たら?

          敢えてこのテーマに挑もう。 広い意味での風俗の女性とカウンセリングルームでカウンセリングをしたカウンセラーはどのくらいの数に及ぶだろうか? 私は実際にはそうした例はないが、ちょっと考えてみたい。 まず、数名以上のスタッフがいるカウンセリングルームの場合なら、女性スタッフが対応する方が望ましいのではないか。 もっとも、どういう女性であるかに関係なく、女性クライエントの場合、少なくともインテークは女性が行うということにしているカウンセリングルームもあるかと思う。 さて、

          風俗の女性がカウンセリングを受けに来たら?

          心理カウンセラの倫理について、思っていることを語ります。(X スペース 録音)

          音質は非常にいいと思いますし、系統だった独演会(レクチャー)みたいなものでから、お暇な時にお聴きください。 たたき台になっているのは、以下のnote記事です。

          心理カウンセラの倫理について、思っていることを語ります。(X スペース 録音)

          カウンセリングの最中に、カウンセラーが涙を流したくなりました。・・・さて、どうしましょう?

          瞳が潤むのは、相手にも見えています。 瞳が潤んでいることを冷静に客観視する、「もうひとりの醒めた自分」を確保し、更に内心で「瞳潤んでやんの!」と苦笑するくらいのspaceが心の中に欲しいものかと思います。 すると、潤むのは少し引っ込んで、 (さあ、潤んだぞ。どうなるかな?) くらいの心境かと。 まさに「しのぎ切る(work through)」でしょうね。治療者側の。 私は、ご存じのように「熱血漢」でして、フィクション観る時はボロボロなくタイプですが、リアルとなると驚く

          カウンセリングの最中に、カウンセラーが涙を流したくなりました。・・・さて、どうしましょう?

          フォーカシングを、日常の中で、ひとりで行うことの意義

          フォーカシングを、リスナーがいる場でする方が、より成果が上がるとジェンドリンは「フォーカシング」で書いているわけだが、私はこれに疑問を持っている。 確かにリスナーがいる方が、フォーカシング・セッションは「よく回る」。 しかし、私はそれを「回りすぎ」のことが少なくないのではないかと。 ひとつには、リスナーを喜ばせたり、リスナーに気に入られようとする側面を皆無にできないのではないかということ。 もうひとつは、フェルトセンスは、フォーカシングを行う「場のフェルトセンス」であら

          フォーカシングを、日常の中で、ひとりで行うことの意義

          ふたりでいて、ひとりでいられる能力

          これはセラピーでも普通の対人関係でも言えると思うんだけど、その人の「健全な」側面を何となく引き出せるような関わりで十分だと思う。 敢えて古傷にさわる必要もない。 でも自分の気持ちは、相手の気持ちをシミュレーションし尽くした上で、率直に(時にはそっと)差し出す。 これはカウンセラーにも言えることだが、 相手の「ほんとうの気持ち」について、 「図星を指そう」 とはしないこと。 せいぜい、 「自分には、何となく、こうなんじゃないかと感じるけど、あくまで私がそう感じたということ

          ふたりでいて、ひとりでいられる能力

          若者を批判する暇があったら、自分たちが社会を変えて行け。

          繰り返すけど、私は今の若者文化を軽薄だとか批判する気は全くないし、彼ら、彼女らのエネルギーを信頼しているところがある。 この「可愛くてごめん」という歌なんて、自立した女性の在り方として、心理カウンセラーも、ぐうの音も出ないと思うのだが。 まあ、若い人にも、過去の歴史については学んでほしいとは思っているけど。 今の社会を変えていくのは、若者より大人数の、私たちのような年長世代の責任では? 若者が大いに恋愛にうつつを抜かし、自分なりおしゃれをして町に繰り出したり、あるいは

          若者を批判する暇があったら、自分たちが社会を変えて行け。

          「カウンセラー教」を超えて

          少なくとも、今生きている生身の先達カウンセラーを「教祖様」のようにあがめる、まるで「宗教」みたいな集団のありかただけはやめるべきではないかな。 河合隼雄先生を、恐らく院生にすら見せないであろう顔をみる機会があった人間としてそう思う。 これは河合先生への貶めではないですよ。 そういう意味で、怖ろしいまでに臨床家に見せる顔とそうない時の顔にまるで境目がない(逆に言えば臨床家に対してもものすごく毒っぽい)のが亡き恩師、村瀬孝雄の奥様の、村瀬嘉代子先生なわけですが。 でも、私

          「カウンセラー教」を超えて

          SPY×FAMILYからの連想で、すべての家族は「疑似家族」、ぐらいまではよかったが、どうして宇宙や神の話にまで連想が飛躍するんだ?

          SPY×FAMILYを楽しく6話まで観て思いついたのだが。 ある意味では、すべての家族が「疑似家族」かもしれない。 そう思い定め、「演技」にほんとうの思いを「乗せて」関われたらいいのかもしれない(・・・と、また「#推しの子」論してるが)。 (血のつながった、あるいは乳児の時から育てた)家族「だから」という言説は、実はもはや「人間」の場合にはいったん「括弧にいれる」べきなのではないか? いわゆる「生物学」主義、いや、それどころか「発達」論というのもというのも、すでに「大

          SPY×FAMILYからの連想で、すべての家族は「疑似家族」、ぐらいまではよかったが、どうして宇宙や神の話にまで連想が飛躍するんだ?

          私は、自分のことを「凡人」という人は嫌いである。 「ひがみ」にしか聞こえない。 その人の「小っちゃなプライド」の傷つきしか聞こえない。 自分がどのくらいの可能性があるのかないのか、わかなんねえや、の宙ぶらりんでいいんじゃないかと。

          私は、自分のことを「凡人」という人は嫌いである。 「ひがみ」にしか聞こえない。 その人の「小っちゃなプライド」の傷つきしか聞こえない。 自分がどのくらいの可能性があるのかないのか、わかなんねえや、の宙ぶらりんでいいんじゃないかと。