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雑誌探訪 「kotoba 2024年春号」④

kotoba 2024年春号(2024)集英社


「kotoba 2024年春号」は「エッセイを読む愉しみ」という特集でした。その中で、古典の随筆を題材にしている記事が何点かありましたので、紹介します。


マーク・ピーターセン「随筆とアレサ・フランクリン」(P215~)

明治大学名誉教授であり、作家のマーク・ピーターセンによる連載からです。

今回は、随筆特集ということで、あえて古典を取り上げています。

取り上げたのはいわゆる三大随筆、「方丈記(ほうじょうき):An Account of My Hut」「徒然草(つれづれぐさ):Essays in Idleness」「枕草子(まくらのそうし)」でした。


大学での授業の情景から始まり、学生が古典随筆に親しんでいることにおどろきます。

短いエッセイですが、各作品の英訳の引用とともに、その翻訳の妙を知ることができます。

古典を日本語訳、さらには英訳することの難しさの一方、その文学としてのおもしろさもあります。英訳されるからこそ浮き出す世界観というものもあるものです。

英語に親しまれている方には、英訳の古典を楽しむのも、とてもおすすめです。




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