智秀館塾(教養としての古文専門塾)

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智秀館塾は社会人の「学び」を応援します! 【公式LINE】https://lin.ee/h2TsYSr【公式サイト】https://maroon013339.studio.site/

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【サービスのご案内】智秀館塾

智秀館塾は、教養としての古文専門塾です。 【2024年5月のサービスの日程】 1 サービスの概要主に社会人の方を対象にしています。読んでみたい作品を一緒に通読していったり、いろいろな作品に親しんでみたり、テーマに沿って古典の世界を知ったりと、さまざまなことをオンラインで学びます。自分の希望に合わせて対面指導で学ぶ「オンライン個別指導」と、講義型の講座で学ぶ「古典講義」とをご用意しています。 2 モデルケースケース1 K・Kさん(30代・会社員) 古典文学の世界は、意外

    • 雑誌探訪 「ムー 6月号」③

      ムー 6月業(No.523 第46巻第6号)ワン・パブリッシングあなたの知らない「源氏物語」日本でも最も有名なミステリーマガジン「ムー」で、源氏物語(げんじものがたり)の特集が組まれていました。 題して、「あなたの知らない『源氏物語』 雅な平安絵巻に隠された恐るべき呪術」。執筆はフリーライターの古川順弘(ふるかわ のぶひろ)さんです。 とても明瞭でわかりやすく、古典文学が共通してもっているミステリーとしての楽しみが伝わる記事だと感じました。 数回にわたって、その内容を紹

      • 雑誌探訪 「ムー 6月号」②

        ムー 6月業(No.523 第46巻第6号)ワン・パブリッシングあなたの知らない「源氏物語」日本でも最も有名なミステリーマガジン「ムー」で、源氏物語(げんじものがたり)の特集が組まれていました。 題して、「あなたの知らない『源氏物語』 雅な平安絵巻に隠された恐るべき呪術」。執筆はフリーライターの古川順弘(ふるかわ のぶひろ)さんです。 とても明瞭でわかりやすく、古典文学が共通してもっているミステリーとしての楽しみが伝わる記事だと感じました。 数回にわたって、その内容を紹

        • 雑誌探訪 「ムー 6月号」①

          ムー 6月業(No.523 第46巻第6号)ワン・パブリッシングあなたの知らない「源氏物語」日本でも最も有名なミステリーマガジン「ムー」で、源氏物語(げんじものがたり)の特集が組まれていました。 題して、「あなたの知らない『源氏物語』 雅な平安絵巻に隠された恐るべき呪術」。執筆はフリーライターの古川順弘(ふるかわ のぶひろ)さんです。 とても明瞭でわかりやすく、古典文学が共通してもっているミステリーとしての楽しみが伝わる記事だと感じました。 数回にわたって、その内容を紹

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          本の紹介 馬場あき子「掌編 源氏物語」

          馬場あき子「掌編 源氏物語」(2024)潮出版社「源氏物語を読みたいのですが、何から読めばいいですか?」と言われたら、今なら真っ先にこの本をあげるでしょう。 この本は、「掌編」とあるとおり、源氏物語の抜粋をまとめたものになっています。 54帖全てを収録この本の良さは、まず、54帖全てが収録されていることです。 源氏物語は、「帖(じょう)」という、まとまりに分かれています。概ね、この帖ごとに物語を読んでいけば、内容を理解しやすくなっています。 しかし、その全てを読みこな

          本の紹介 馬場あき子「掌編 源氏物語」

          雑誌探訪 「kotoba 2024年春号」④

          kotoba 2024年春号(2024)集英社「kotoba 2024年春号」は「エッセイを読む愉しみ」という特集でした。その中で、古典の随筆を題材にしている記事が何点かありましたので、紹介します。 マーク・ピーターセン「随筆とアレサ・フランクリン」(P215~)明治大学名誉教授であり、作家のマーク・ピーターセンによる連載からです。 今回は、随筆特集ということで、あえて古典を取り上げています。 取り上げたのはいわゆる三大随筆、「方丈記(ほうじょうき):An Accoun

          雑誌探訪 「kotoba 2024年春号」④

          雑誌探訪 「kotoba 2024年春号」③

          kotoba 2024年春号(2024)集英社「kotoba 2024年春号」は「エッセイを読む愉しみ」という特集でした。その中で、古典の随筆を題材にしている記事が何点かありましたので、紹介します。 岩﨑義則「エッセイ大名・松浦静山と『甲子夜話』の世界」(P108~)この記事では、歴史学者の岩﨑義則(いわさき よしのり)が、江戸時代最大の随筆集とも言われる松浦静山(まつら せいざん)の「甲子夜話(かっしやわ)」(全278巻)について紹介するとともに、静山の息子の煕(ひろむ・

          雑誌探訪 「kotoba 2024年春号」③

          【御礼】1,000ビュー達成!

          おかげさまで、1,000ビューを達成できました! 閲覧いただき、ありがとうございます! これからも、古典文学についての情報を発信していけたらと思います! よろしくお願いいたします! 閲覧上位の記事を紹介します! 第1位第2位第3位第4位第5位第6位第7位第8位第9位第10位今後ともよろしくお願いします!

          雑誌探訪 「kotoba 2024年春号」②

          kotoba 2024年春号(2024)集英社「kotoba 2024年春号」は「エッセイを読む愉しみ」という特集でした。その中で、古典の随筆を題材にしている記事が何点かありましたので、紹介します。 林望「随筆、この独特の世界」(P89~)この記事では、作家であり国文学者である林望(はやし のぞむ)が、江戸時代の随筆を中心に紹介しています。 まずは三大随筆と言われる「枕草子(まくらのそうし)」「方丈記(ほうじょうき)」「徒然草(つれづれぐさ)」をあげています。 最初に、

          雑誌探訪 「kotoba 2024年春号」②

          雑誌探訪 「kotoba 2024年春号」①

          kotoba 2024年春号(2024)集英社「kotoba 2024年春号」は「エッセイを読む愉しみ」という特集でした。その中で、古典の随筆を題材にしている記事が何点かありましたので、紹介します。 酒井順子「清少納言の随筆気質」(P26~)古典においてエッセイといえば、基本的には「随筆」を指す。現代でも、随筆のことをエッセイ、エッセイのことを随筆と言うことすらできる。 ただ、現代のエッセイや随筆の中には、自叙伝的な内容だとか、日々の日記のようなものもある。これは古典文学

          雑誌探訪 「kotoba 2024年春号」①

          雑誌探訪 「一個人 2024年5月号」

          「一個人 2024年5月号 No.254」「一個人 2024年5月号」では、「古事記(こじき)」の特集が組まれていました。 古事記といえば、日本でもっとも古い書物の一つで、神話や天皇家の歴史が綴られているものとしても知られています。 主な記事は以下の通りです。 そのほんとんどの監修を、三浦祐之(みうら すけゆき)さんが行っています。古事記研究で一般によく知られている方です。 三浦さんの主張はとてもユニークで、古事記の世界観を立体的に捉えているところに特徴があります。

          雑誌探訪 「一個人 2024年5月号」

          本の紹介 伊勢谷武「アマテラスの暗号」

          伊勢谷武「アマテラスの暗号」(2024)宝島社この小説は、次の一文から始まります。 そう、この小説は単なるフィクションではなく、一面の真実をもとに描かれている物語なのです。 「アマテラス」とは、古事記(こじき)や日本書紀(にほんしょき)に出てくる神話の神の名前です。現在では三重県の伊勢神宮に祀られていることで知られています。 この「アマテラス」を取り巻く伝説や記述をもとに、主人公の父の殺害事件と、壮大な歴史の謎がオーバーラップしていきます。 この小説の主な軸は3つです

          本の紹介 伊勢谷武「アマテラスの暗号」

          漫画漫遊 星野之宣「宗像教授セレクション 源氏物語と平安文学」

          星野之宣「宗像教授セレクション 源氏物語と平安文学」(2024)小学館伝奇ミステリー「宗像(むなかた)教授」シリーズの中から、「竹取物語」と「浦の嶋子」、さらに「源氏物語」とのつながりを描く部分のセレクションです。 まず、話の発端は九州の「隼人」という人々の存在から始まります。その「隼人」の歴史が、「浦の嶋子(浦島太郎)」の話とそこからつながる「竹取物語」に込められているのではないか、というのが前半の内容です。 そのミステリーの解明と、「出雲忌部」という一族の女性、忌部神

          漫画漫遊 星野之宣「宗像教授セレクション 源氏物語と平安文学」

          漫画漫遊 江川達也「源氏物語」

          江川達也「源氏物語 第壱巻 桐壺」(2001)集英社この本は「マンガを読む」という意識ではとても読むことができない、とてつもない作品です。 江川達也といえば、当時は「東京大学物語」や「まじかる☆タルるートくん」で知られる漫画家で、エロティックな表現で知られていたように思います。 その江川達也が描く源氏物語なのだから、当然エロティックな表現にはなるのだけれども、それだけではないのが本作品の魅力です。 ページを開くとすぐにわかることですが、マンガの背景には源氏物語の原文が描

          漫画漫遊 江川達也「源氏物語」

          本の紹介 上野誠「おもしろ古典教室」

          上野誠「ちくまプリマ―新書033 おもしろ古典教室」(2006)筑摩書房上野誠(うえのまこと)さんは、奈良大学の教授で、万葉集研究で知られている方です。メディアにもたびたび出演する、親しみやすくわかりやすい解説で人気の研究者です。 この本は、その上野さんの自伝的なお話とともに、身近な話題から古典の世界に入っていきます。 まるで上野さんの講義を聴いているような、軽快で親しみのあり、余談も多く含まれる豊かな本になっています。 それもそのはず。この本は、高校生たちに向けて出張

          本の紹介 上野誠「おもしろ古典教室」

          本の紹介 海猫沢めろん(訳)「古事記」

          海猫沢めろん(訳)「BL古典セレクション② 古事記」左右社「BL古典セレクション」とある通り、いわゆる古典作品をBL風にリメイクした作品なのですが、非常に興味深い作品になっています。 そもそも、古事記(こじき)に登場する神々には、性別が明示されていないことも多いのです。特に上巻の登場する神々の性別は、さまざまに解釈することができます。 この本の中では、一般的に女性として解釈されるイザナミ、アマテラスが男性として登場します。ですが、それも全くの見当違いとも言えず、そういった

          本の紹介 海猫沢めろん(訳)「古事記」