chishu_ryu

本をたくさん読まないといけないと考えているのだけど、他には映画も。 あとは聴けていない…

chishu_ryu

本をたくさん読まないといけないと考えているのだけど、他には映画も。 あとは聴けていない楽曲も盛りだくさん。

マガジン

  • 本 (読書感想)

  • 映画 / アニメの感想

    観賞した映画 / アニメの感想まとめ

  • 音楽の感想

  • 漫画の感想

  • ゲームの感想

    新旧問わず、プレイしたゲームの感想について 購入したのにまだプレイ出来ていないゲームもたくさんあって、どこから手をつけたものか。

最近の記事

  • 固定された記事

雑多な感想index

noteに書き連ねてきた感想テキストを、ジャンルごとにまとめ。テキストを追加したらこのindexも随時更新。 【ゲーム 】【 音楽 】【 本 】【漫画 】 【 映画, アニメ 】【 美術展 】

    • 東京ミドル期シングルの衝撃(感想)_未婚高齢者の増加を実数で捉える

      『東京ミドル期シングルの衝撃』の編集が宮本みち子、大江守之。著者は丸山洋平、松本 奈何、酒井計史で2024年4月に出版されていた本。 「ひとり焼き肉」などのおひとり様向けサービスのワードを聞くにつれ、シングルのミドルが増えているであろうことは想像できたが、本書では日本でシングルがどれほど増加しているのかという具体的な数字が詳らかにされている。 なお、ミドル期は35歳~64歳と定義される。 自分なりに内容整理して咀嚼するために以下、備忘メモと感想などを。 40年間で2.98倍

      • ゴーストワールド(感想)_自分と世間の折り合いを考える

        『ゴーストワールド』は2001年に日本公開のアメリカ映画で、監督はテリー・ツワイゴフ。原作はダニエル・クロウズの漫画で、ブルースミュージックのレコードを収集するシーモアは映画独自のキャラとのこと。 以前は自分の中で、まぁまぁ好きな映画というくらいだったけど、年を経るごとにこの映画に共感することがむしろ増えたように思う。 以下、ネタバレを含む感想を。 皮肉のきいた笑いどころ1990年代アメリカ郊外の街に住むイーニド(ソーラ・バーチ)とレベッカ(スカーレット・ヨハンソン)は親友

        • AMY エイミー(感想)_こわれやすさと表裏一体の表現力

          『AMY エイミー』は2016年に日本公開のイギリス映画で、監督はアシフ・カパディア。 2011年に27歳で亡くなったイギリスのシンガー、エイミー・ワインハウスのドキュメンタリーとなり、成功とその裏側にあったプライベートの様子が赤裸々に映像に収めれられている。 以下、ネタバレを含む感想を。 無名な頃の映像も記録エイミー・ワインハウスはロンドンの北部サウスゲイト地区にてユダヤ人の両親のもとに生まれており活動期間は2003~2011年と短く、リリースしたアルバムは2枚、シングル

        • 固定された記事

        雑多な感想index

        マガジン

        • 本 (読書感想)
          39本
        • 映画 / アニメの感想
          70本
        • 音楽の感想
          51本
        • 漫画の感想
          20本
        • ゲームの感想
          39本
        • 美術展の感想
          15本

        記事

          春と盆暗(感想)_4つの風変わりな恋愛

          『春と盆暗』はアフタヌーンで2016~2017年初出の漫画で、作者は熊倉献。 収録された4つの短編にはどれも奇妙な質感があるけれども、読後感はほっこりとした気持ちになれる。 以下はネタバレを含む感想などを。 テンポよくサクサク進む短編収録されているのはボーイミーツガールを扱った4つの短編で登場する男女に共通するのは、少しサエない感じの男子と独特の感性を持つ女子の組み合わせということ。 湿度の低いカラッとしたストーリーはテンポよく進み、展開に意外性もあってクセになるから読み返

          春と盆暗(感想)_4つの風変わりな恋愛

          90年代後半~00年代ハウス・ミュージック(2):備忘メモ

          90年代後半~00年代のハウス・ミュージックは、気付いたら消えていなくなっていたというトラックメーカーやプロデューサーがたくさんいた。それは時代と共に廃れがちなジャンルならではで、意図的に思い出さないと忘れてしまう。 だから埋もれさすには惜しいトラックを備忘のメモとして残す。かつてレコードで購入した音源がメインとなり、これはその記録の2つめ。 (備忘メモの(1)はこちら) Them Drums (Version Dub)/Swagシェフィールドを拠点に活動する、Chris

          90年代後半~00年代ハウス・ミュージック(2):備忘メモ

          ラザルス:世界最強の北朝鮮ハッカー・グループ(感想)_高度なサイバー技術を持っていること

          『ラザルス:世界最強の北朝鮮ハッカー・グループ』の著者はジェフ・ホワイト、訳は秋山勝で2023年3月に出版されていた本。 ラザルスとは北朝鮮の高度な技術を持つサイバー犯罪集団の名称で、海外の金融機関から金を盗み出せるほどの技術力がある。 自分なりに内容整理して咀嚼するために以下、備忘メモと感想などを。 核保有国だからこそ、迂闊に手を出せない北朝鮮の人口や経済力を確認するため、韓国統計庁のWebサイトを確認してみた。「2022 北朝鮮の主要統計指標」では人口2,548万人で、

          ラザルス:世界最強の北朝鮮ハッカー・グループ(感想)_高度なサイバー技術を持っていること

          ブランクスペース(感想)_フィクションを必要とする人たちのこと

          「ブランクスペース」はふらっとヒーローズで2020~2022年に連載されていた漫画で、作者は熊倉献。 理知的なスイと大雑把なショーコという正反対的な性格の二人の女子高生を中心にした物語は、フィクションを必要とする人の感情が深堀りされていて興味深い。 以下はネタバレを含む感想などを。 輪郭によって出来た穴を”ある”とする感覚舞台は多摩東部に位置するという設定の空代市(そらしろし)とあって、東京都内だけれども豊かな自然も残る住宅街といった風景が想像される。 都立高校へ通う狛江シ

          ブランクスペース(感想)_フィクションを必要とする人たちのこと

          ダンジョン飯(漫画感想2)_栄養補給以外の食べる意味について

          「ダンジョン飯」はハルタで2014-2023年に連載されていた漫画で、作者は九井諒子。 長くなったので、2つに分けた感想の前半はこちら。 2024年1月~ 原作へ忠実な内容でアニメ放映されているけど、以下はネタバレを含む漫画版の感想などを。 欲望を喰らう悪魔ライオスたちは妹のファリンを救うためにレッドドラゴンを倒すという目的で迷宮探索をしてレッドドラゴンを倒した。 しかし、シスルによってファリンをハーピーにされてエルフたちが迷宮へやってきたことで迷宮の主を拐かしている翼獅子

          ダンジョン飯(漫画感想2)_栄養補給以外の食べる意味について

          ダンジョン飯(漫画感想1)_架空の食材で現実の料理へ仕上げる楽しさ

          「ダンジョン飯」はハルタで2014-2023年に連載されていた漫画で、作者は九井諒子。 架空の食材を調理して見た目は現実に存在する料理に仕上げるメタ構造と、RPGなどで定番の世界観の合せ技が最高の画力で表現されている。 2024年1月~ 原作へ忠実な内容でアニメ放映されているけど、以下はネタバレを含む漫画版の感想などを。 80年代RPGを連想させる世界観とある小さな島の小さな村で地下墓地の底が抜け、1千年前に滅びた黄金の国の王を名乗る男があらわれ「狂乱の魔術師を倒せばその国

          ダンジョン飯(漫画感想1)_架空の食材で現実の料理へ仕上げる楽しさ

          おとなになっても(感想2)_自分と他者を赦すこと

          「おとなになっても」は講談社の月刊誌Kissで2019~2023年にかけて連載されていた漫画で、作者は志村貴子。 感想を2つに分けたので、これまでの感想はこちら。 以下、ネタバレを含む感想などを。 自分の気持ちに向き合い、対話を重ねる綾乃綾乃と朱里の出会いは互いにとって運命的だったとはいえ、35歳という年齢的なことや社会的な様々なしがらみを考えたら、その関係はいつ終わったとしてもおかしくなかった。 二人が一緒になるための障壁は独身で同性愛者の自覚がある朱里の側にほぼ無くて、

          おとなになっても(感想2)_自分と他者を赦すこと

          おとなになっても(感想1)_不倫と真剣に向き合うこと

          「おとなになっても」は講談社の月刊誌Kissで2019~2023年にかけて連載されていた漫画で、作者は志村貴子。 志村貴子作品について『敷居の住人』の頃から読み続けており、コマを省略することで読み返してから気付くような言語化しづらい複雑な感情を読者に想像させる余地を残してくれるところが好き。 以下、ネタバレを含む感想などを。 周囲を巻き込み、恋愛をする大人たちきっかけは小学校教師をしている大久保綾乃が仕事帰りに立ち寄ったダイニングバーでお酒を飲んでいると、隣のカウンター席に

          おとなになっても(感想1)_不倫と真剣に向き合うこと

          英雄伝説 空の軌跡FC(感想)_主要キャラの魅力が高いRPG

          『英雄伝説 空の軌跡FC』は2004年に日本ファルコムからWindows OS向けの発売されたRPG。英雄伝説シリーズとしては、初期2作品とガガーブ3部作の後発となるため通算6作目となるけど、シリーズとしての物語や設定の繋がりは特に無い。 本作は後にWindows 8対応版、PSP、PS VITA、PS3、モバイルなどに移植されてヒットしたことで、PC向けのメーカーから脱却したという印象がある。 以下、ネタバレを含む感想などを。 どんな依頼でも引き受ける本作はエレボニア帝国

          英雄伝説 空の軌跡FC(感想)_主要キャラの魅力が高いRPG

          違国日記(漫画感想:3)_リスクを取って、傷つきながら得たもの

          「違国日記」は祥伝社から発売されている「FEEL YOUNG」で、2017年7月号から2023年7月号まで連載行さていれた漫画で、作者はヤマシタトモコ。 読み始めた当初はそんなに惹かれなかったのだが、最後まで読み終えてさらに何度か読み返すうちにジワジワとくる。 これまでの感想はこちら。 以下、ネタバレを含む感想などを。 将来について考えることの必要性朝は高校生活に慣れてくると、徐々に「自分には何もない」ことに悩むようになる。そもそも性格的に主体性が無かったのもあるが、両親が

          違国日記(漫画感想:3)_リスクを取って、傷つきながら得たもの

          違国日記(漫画感想:2)_他人に過度の期待をしない

          「違国日記」は祥伝社から発売されている「FEEL YOUNG」にて、2017年7月号から2023年7月号まで連載されていた漫画で、作者はヤマシタトモコ。 コミュ障で言葉のキツい女と、「自分には何もない」と悩む女子高生の二人を中心にした物語。 このテキストは3回に分けた感想の2つ目で、これまでの感想はこちら。 以下、ネタバレを含む感想などを。 個人の感情を大事にする人同士が完全には理解し合えないことをもう少し掘り下げてみると、根底には槙生が朝に対して繰り返して言う『自分の感情

          違国日記(漫画感想:2)_他人に過度の期待をしない

          違国日記(漫画感想:1)_個人の自由を大切にすること

          「違国日記」は祥伝社から発売されている「FEEL YOUNG」にて、2017年7月号から2023年7月号まで連載されていた漫画で、作者はヤマシタトモコ。 キレイ過ぎる見た目の人間の絵がなんとなく苦手で敬遠してきたのだけど、読み始めたら止まらなかった。こだわりを感じる言葉遣いに心を揺さぶられる。 以下、ネタバレを含む感想などを。 こだわりを感じる言葉物語は少女向け小説の作家、高代槇生(35歳)が交通事故によって両親を亡くした姪の田汲朝(15歳)を引き取ってからの同居生活がメイ

          違国日記(漫画感想:1)_個人の自由を大切にすること