【最新号紹介】治療(CHIRYO)1月号 困ったときの2の手,3の手 今こそ知りたい漢方・鍼灸
いよいよ2022年も大詰めです。
年末年始は帰省される方も多いと思います。海外で過ごされる予定の方もいるかもしれませんね。
帰省といえば、宮城県の実家に帰ったときに、
妻が「え、待って、水めっちゃおいしい!」と言い出しまして、
うわ、ただの水道水なのに急に何言い出すんだろ…と親と訝しい目を向けていたのですが、実は国内でも水の硬度にばらつきがあって、妻の育った埼玉県は国内最硬級、東北は軟水傾向ということを知りました(おいしさは好みの問題ですが)。
地方ごとの出汁の違いとか、海外の日本食はどうなんだ?などなど考えると奥深いものですね。
年越しそばやお雑煮を食べるときにはそんな話も思い出していただいて、
こたつのお供にはぜひ「治療」1月号を!
2023年の1発目となる特集は、診療の2の手、3の手を身に付けよう!ということで、普段の診療とは診かたがガラリと変わる漢方・鍼灸を紹介しております。
異常は見つからないけど症状はある、いわゆるMUS(Medically Unexplained Symptom)の患者さんにも治療が施せるようになるかもしれません。
特集の目次
特別座談会:患者はここを見ている!
冒頭の座談会では、本特集の編集幹事でそれぞれ漢方・鍼灸も専門にされる樫尾明彦先生、寺澤佳洋先生に加えて、漢方・鍼灸の治療にハマった患者目線として、経営学者の宇田川元一先生、家庭医の大ベテラン藤沼康樹先生にもご参加いただき、患者にとっての漢方・鍼灸の魅力について語っていただきました。
「漢方は大好きです」という宇田川先生は、普段は企業の変革に関して研究されていて、ナラティブの相違による対立という視点で、医師-患者間の問題を挙げていただきました。
一方、藤沼先生はご家族の紹介から鍼灸院に通われているということで、患者はどうして漢方・鍼灸治療を気に入っていくのか、という点を家庭医療の考えも踏まえて、見事に言語化していただきました。
あらゆる視点が組み合わさって、化学反応のように興味深いトークとなっておりますので、ぜひぜひ読んでいただきたいです。
領域ごとに追加の一手を学ぶ
本特集は、呼吸器、頭痛、精神症状、緩和ケア、小児、妊娠・産褥期、歯科のそれぞれの領域で漢方と鍼灸それぞれの使い方を紹介しております。
皆さまやりづらさを感じているであろう、long-COVIDの症状も呼吸器と精神症状の項目で取り上げておりますので、ぜひ参考にしていただきたいです。
個人的には、頭痛の漢方治療として取り上げられている雨の前の日の頭痛が、まさに自分に当てはまるので、運動と五苓散、取り入れたいと思います。また、産婦人科領域では骨盤位(逆子)がお灸でなおせるかもしれないというのが、驚きでした。赤ちゃんも気持ちよくなるのでしょうか?
上手に治療を調整しよう
鍼灸パートでは各症状に使える経穴などを紹介しておりますが、自分で患者さんのツボを刺激すべきなのかというと必ずしもそうではなく、少しでも「何とかしたい」という患者さんに応えるためにセルフケアを促す一手として経穴をご紹介いただいたたり、じつは大手コンビニ3社の合計よりも多いという鍼灸の施術所との連携を考えていただくという手があります。
漢方パートではそれぞれで効かなかった場合の2の手、3の手の処方案を提示していただきましたので、使用感を見つつ検討してみましょう。症状によって処方を微調整できるのも漢方のよいところですね。
普段の診療体系だと何もしてあげられない...…という例にはぜひ漢方・鍼灸をご検討いただき、診療のオプションを身に付ける2023年としましょう!
あれこれ考えるうちに気付けば東洋医学にハマってしまうかも!?
「治療(CHIRYO)」2023年1月号
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文責:南山堂「治療」編集部 カーター
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