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リアルよりリアル 〜きもちを育む〜

昔から、相談を受けたり 話を聞くことのほうが多くて、自分のことってあまり話してきていないような気がする

話を聞くのは 好きで得意だから、それはちっとも苦じゃなくて
仲間がわいわいお喋りしていたら、ただ見てるだけで楽しい
わたしのことは気にせずに喋っててーってかんじ

人前で話をするのは 下手で苦手だと思う
もちろん聞かれたことには答えるし、ふられた話は受けるのだけど、
自ら 自分自身についてじっくり語るなんてことは ほとんどなかったかもしれない



誰からともなく連絡を取って、たまに ふと集うグループがいくつかある
みんな何とかして予定を合わせようとするから、
みんな好きだし会いたいのだと思う
そして 会えば必ず楽しい

二十年ほど付き合いのある仲間のランチ会
みんな個性がバラバラでおもしろくって
これから先もゆるくつながっていくのかなって思う

いつのまにか 付き合いは長くなっていたけど、いつも話題は仕事や家族のことが中心で、よくよく考えてみたらそれぞれのことを深くは知らないかも… とふいに感じて
あぁ、他のグループのみんなもそうだなぁと

そしてきっと彼女たちもわたしのことを
実はあまり知らないのだと思う


その場の雰囲気というのもあるし、時間的なこともあるし、そこまでは求めていないのかもしれないし、
会う頻度や会う人数にもよるのかもしれないけれど…

もっと深く話してみたいと
もっと深く知ってほしいと
思っていたりするのかな

胸に秘めてる出来事や悩み、伝えたいこと
みんなにもあるのかもしれないな

曝け出すって 勇気がいるよね
一歩を踏み出すのって とっても勇気がいる

仕事仲間はというと、以前の職場も今の職場も 若い人が多くて、
みんなそれぞれにSNSをやってるっぽいけど、暗黙のルールみたいに プライベートでは繋がってはいない
それはそれでいい
関係も問題なくすこぶる良好なのだから
それはむしろ とてもいい

賑やかすぎる職場だけど、仕事中には雑談してる暇はほとんどないし、職場が変わって1年を過ぎたけど このご時世、休憩時間は 孤食&黙食が徹底されていて 飲み会なんかもないので 仲が深まる時間がない

みんな、わたしがエッセイを書いてるなんて知ったら きっとびっくりすると思う
ましてや、趣味で短歌を少々…  なんて言った日には ちょっとザワッとするかもしれない
そんなイメージは たぶん誰にもないと思われます

別に隠すことは何もないし、そんな話の流れになればいつでも話してもいいとは思ってて
そのうち話すこともあるのかもしれないけれど
その時はいったいどんな反応が返ってくるだろう

そこでもし 興味を持って つっこんでくれる人がいたりしたら
友達や仕事仲間以上の仲になったりするのかもしれない

踏み出すのは勇気がいるけど
踏み出さないと 距離が縮まることはない



家族は、エッセイや短歌 そしてnoteを始めたことも知っていて、今は応援してくれてると思うのだけど
わたしが 何かを“書く”ことや“発信する” なんてことは 思ってもみなかったようで、最初は へぇ そんなことできるの?って感じで

ここには 家族にすら話したことのなかったエピソードや思いを、恥ずかしげもなく 躊躇いもなく 惜しげもなく綴ってて
それもまぁ、これまでわざわざ話す機会がなかっただけのことなのだけど

わたしが いつまでも空を眺めていたり、道端で急に立ち止まったり、夢中になって写真を撮り続けていたり、ぼんやりと思いに耽ったりしていたこと…
あらゆることの辻褄が合って、ようやく今までのわたしも まるっと理解してもらえたのかもしれない

“ ワタシハ コウイウ ヒトナンデス ”

話さなきゃ 知らないままで終わってたこと
話さなくていいことだってあると思うし
知らなくていいことだってあると思うけど
知ってもらって よかったなと思ってる
気持ちがなんとなくラクになったかな
それでもやっぱり恥ずかしさはあるのだけれど

“これがわたし” と打ち明けて
“そうか” と思ってもらえたら それでいい
もしも イヤだとか、ダメとか言われたら
それはそれで仕方ないかな と思う


家族と職場を除けば、毎週のようにきまって言葉を交わしあう人というのはいないから

日常の些細な出来事や景色、
小さな発見や感動、
好きなもの、好きなこと、
失敗や悩み、思いや考え、
昔の思い出、これからのこと…

リアルな知人よりも リアルなわたしを知っているのは
ここを訪れてくださっているみなさんのほうかもしれなくて
なんだかちょっと不思議です
SNSっていろんな意味ですごいなと思う(遅っ)



この人のことを もっと知りたい
この人となら わかり合えるかも
…そんなふうに感じる人に この先どのくらい出会えるんだろう

信頼関係を築くのに時間はかかるものだし、
家と職場の往復だけでは
この先そんな友達に巡り会うチャンスなんて
そうはないだろうなと思う
SNSでのそんな出会いを見かけたりすると、
やっぱりすごいツールなんだなと思う
友情や恋まで芽生えるくらいだもんね

3粒の小さな種は“きもち”だった
優しい“きもち”を受け取って
優しい“きもち”で育てたよ
さいたさいた“きもち”がさいた
ベランダにちいさなレモンイエローの
ひまわりたちの笑う夏空



口下手なわたしにも書くことならできる
告白はできないけれど ラブレターなら書けるみたいに
これからも大事に書こうと思います
そして大事に読もうと思います
ラブレターみたいに


ラブレター、書いたことってありますか?
そんなお話もまたいつか 別の機会に

どうぞよい一日を、よい一週間を

いつも君に
ずっと君に
笑っていてほしくて
ひまわりのような
まっすぐなその優しさを
温もりを ぜんぶ
これからは僕も届けていきたい
ここにある幸せに気づいたから
『ひまわりの約束』より





#83.   『 リアル 』

⭐︎ 三粒の種をあたため夏はきて リアルのあわいに咲いた向日葵

⭐︎現在という現実の夏空に飛び交っている ソーシャルメディア

       ー ちる ー

友達がくれたハンカチ
かわいい♡


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