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大好きなものを頬張って

もうおしまいだなんて言わないで
さみしいよ
おしまいになんてしたくない
まだもう少し
あともう少し
そばにいてほしかった

***

商店街を歩いてると、
「もうおしまいー」
そんな大きな声がして立ちどまる
「これでもう最後だよー」

目が合うと その人は微笑んだ
そうか もうおしまいなんですね
また会えなくなってしまうんですね

真っ赤ないちご
かわいいいちご
大好きないちご

「食べといてー ここに出てるだけでおしまいだよー 」



そろそろ いちごのシーズンもおわりですね
商店街の八百屋さんで
一パック 298円のいちごを
迷うことなく買いました
そしてまるごと食べました
ひとりで食べてしまいました

大好きないちごを頬張って
しかも独り占めするなんて
すごい贅沢した気分
ああ、しあわせ

たったの298円
けれど、これをまるまるひとりで食べるなんて 今まで もったいなくてできませんでした


おかあさんたち、思い当たりませんか
いつもお子さんやご家族を優先してて
ちょっとだったり、はしっこだったり
一番美味しいところをゆずったりして
いつも自分は二の次ではありませんか

たまには贅沢をして
遠慮なんてしないで
一番美味しいところ
いただいてください

…そうは言っても、なかなかできないんですよね

家族の幸せな顔が しあわせ
みんなの嬉しい顔が うれしい
みんなの美味しい顔を見てると
もうそれだけで お腹いっぱい
わたしの母も そんな感じでした

なんだかんだ
おかあさんって
やさしいね


【贅沢】ぜいたく
[名・形動](スル)

1.  必要な程度をこえて、物事に金銭や物などを使うこと
金銭や物などを惜しまないこと
また、そのさま

2.  限度や、ふさわしい程度をこえること
また、そのさま

goo辞書


仕事でも義務でもない自由

好きなものを買う、好きなことに使う
自分のために使われるお金や時間は とても贅沢だなと思います

無くても生きていけるし
無くてもとくに困らない
けれど、
あると幸せで豊かな気持ちになれるもの
手にするそんな“ゆとり”は 値段に関係なく贅沢品です
値段が高いばかりが 贅沢なのではないのですよね

お花やスイーツを買う
洋服や食器を新調する
外食や 旅行や 習いごとをする
音楽ライブや展覧会に出かける
文章を書いたり、工作をしたり、読書したり
何もせずに ただのんびりと過ごすのも贅沢

そんな、たとえ小さくても贅沢な時を過ごすと、元気になれたり 感謝のきもちが生まれたりして、いい循環が生まれます

ささやかな幸せが 大きな喜びになるポイントは
『たまに』と『穏やかな気持ち』でしょうか
そこが自棄やけや憂さ晴らし、浪費とは違います

頑張っているご自分へのご褒美
みなさんも たまにはプチ贅沢をされていますか
そんなプチ贅沢は 何をしますか

キッチンのいちごちゃん

そういえば…
実家の冷蔵庫に昔から張り付いていた
キッチンタイマーは いちごの形でした





母の日ですね
ちょっとした贅沢をプレゼントする方も多いでしょうか

さぁ おかあさんたち、せっかくですので今日くらい
一番好きなものを
一番きれいなのを
一番美味しいところを
とびっきりをどうぞどうぞ

そんな気持ちをもらっただけで、きっともうおかあさんは 胸いっぱいになっちゃうと思います


よい一日を、よい一週間を



#158.  『 頬張る 』

⭐︎「もぐもぐもぐ」そう言いながら幼な子へ 噛みしめること味わうことを

⭐︎頬張ったほっぺの丸みを思いつつ「しあわせ」と書くそんな幸せ

      ー ちる ー


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